百貨店、デパートは、庶民の最大のレジャーだった…。激変する流通業界、業態はボーダレス化

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百貨店、デパートは、庶民の最大のレジャーだった…。激変する流通業界、業態はボーダレス化

かつてデパートは百貨店と呼ばれ、買い物の王様だった。
エレベータには必ず、エレベータガールがユニフォームに手袋で初々しく迎えてくれた。

エスカレーターで店内を探索し、最上階で食事をし、大量の買い物をデパートの包装紙に包まれて抱えて帰ることで、物質的にも精神的にも満足できた時代があった。

空からはチラシがヘリコプターからばら撒かれ、アドバルーンが飛んでいた。

空からのチラシなんて、今やればどれだけの苦情が殺到するだろうか?

日曜日に百貨店に行く事がレジャーであった。土曜日はまだ半休で、休日ではなかった。
スーパーのダイエーが流通革命を起こし、食料品から百貨店の存在を変えた。百貨店はデパ地下で差別化し、衣料は、有名ブランドテナントで着飾った。

百貨店のビジネスモデルは急激に変化した。

統廃合や吸収合併を繰り返し、やたらと長いデパートメントストアが生まれ、●●ホールディングスという名の持株会社ばかりで、かさ高く見せかける。

家電量販店は、いつしかカメラ量販店からの参入が増え、いまや酒から自転車、ソーラーパネルに住宅までと、百貨店を超えたスパーデパートメントストアと化している。カメラ売り場なんて、ケータイ売り場の1/5のひろさもない。

総合スーパーマーケット(GSM)のドン・キホーテでは、生鮮3品が手にはいり、24時間、ブランド品までも買えるようになった。確実に六本木や銀座、原宿の路面店で購入するより安い。

しかし、クリスマスプレゼントをドン・キホーテで買ってもらってうれしい女子はいないだろう。

黄色のベストや赤いハッピをきた店員、ジャングル陳列の中でブランド品を購入しても、それはブランド品という名の、まったく別の商品だ。それだと、自宅に届けてもらえる通販と何ら変わりがない。

ユニクロは地方郊外型からSPA(製造小売業)として成長し、スーパーの中へ、百貨店の中へ、ビックカメラとのコラボまでまさにスターバックスのようにどこにでも神出鬼没に出店している。

ネット通販はようやく20年を経過し、成人したにもかかわらず、それらの百貨店、スーパー、の歴史を塗り替えるスピードで日々進化している。増床工事もいらず、日々新サービスをリリースできる。

スーパーはすでに宅配事業のネットスーパーに生き残りをかけはじめ、一般店舗を持たないスーパーマーケット系のサイトが登場する。それはすでにネット通販の事業モデルだ。

ビジネスモデルの変遷から、消費者ニーズの変化、社会の変化、ネットの変化、これらの大きな流れが今、また大きく変わろうとしている。

これからは、O2O かつてのクリックアンドモルタルの2.0が始まろうとしている!

かつての白手袋で、おごそかに大事にもてなされる市場はどこにいけばあるのだろうか?
すでに、それは一流ホテルや桁の違うレストランでさえ消えつつある。

寂しい限りだ…。 

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