薬や医者は病気を治してくれはしない

By: epSos .de

医者はどうして、あんなに上から目線なのかと感じることが多い…。

確かに、「先生」と呼ばれ続けていると、傲慢になる人もいるだろう。

毎日、毎日、朝から晩まで、調子の悪い人を見て過ごす。具合がよくなってきたという人を診ることはあっても、治ってよくなったという人と会う機会はない。

毎日、毎日、「お大事になさってください…」が「さようなら」と同じ意味となる。

元気なのは、看護婦とMR「Medical Representative(メディカル・リプレゼンタティブ)」医薬メーカーの情報担当者」のもみ手営業くらいだ。

問診と観察、処方箋のくりかえし

常に患者は治してもらおうとする

医者がどうして、上から目線になるかというと…患者がいけない。

患者は医者になんでも頼りきっている。専門の先生だから、医者だから、で自分の体や命に対して、まったくの無関心だ。

NHK「ドクターG」を、一度見てみるべきだ。

NHK総合 毎週火曜 午後2時05分~2時55分
http://www4.nhk.or.jp/doctorg/

すべての研修医が、延々と再現フィルムを見ても病名を間違え続けている。
医者は、問診と触診で仮の病気を類推して薬を処方して様子を伺うしかない。
それで可能性のないものを消去法で消していくのが医療だ。

再現フィルムを延々と見続けても間違う。しかも研修医の先生は若く、一番勉強している頃だ。経験値がないだけだ。

しかし、患者は決められた薬を処方してもらっても、大半は余らせてしまっている。そう、薬を正確に飲んでいない。当然、医者が想定する検体になっていない。当然、本当の病気がなんなのかわからないまま、また、薬を処方する。その薬が正確に飲まれないまま、調子の悪さだけを訴える…。
その繰り返しが現在の医療の現場だ。

❏高齢者入院のおよそ1割が薬による有害作用だという。さらに最近の調査では、飲み残しなどの“残薬”を知らずに、新たな薬が追加され、深刻な副作用を引き起こしている実態が明らかになった。
❏高齢者がどのように薬を飲んでいるかを把握しないまま、投薬が先行する医療体制の問題が指摘されている。“残薬”は、在宅の高齢者だけで500億円に迫るとみられ、国も本格的に体制を見直す検討を始めた。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3653.html

病気を治すのは自分の治癒力

クスリはあくまでも、自分の治癒力を高める作用でしかない。病気を治すのは、自分の治癒力にかかっている。だから、患者にも医療の知識が必要な時代だ。医者と共に、自分の病気を治そうとする知識をつけ、クスリを調べ、医者に症状だけでなく、他の病名も聞いて見よう。

それらの質問に真摯に答えられない医者にはかかってはいけない。
「患者さんはそんなことを心配しないで、医者にまかせてください」という医者は悪魔だ。

自分の体に起きていることに責任を持つためにも、医者という先生のアドバイスを聞きながら、常にこの医者でいいのかどうかも判断してみよう。プライドが高い医者であればあるほど、セカンドオピニオンやサードオピニオンと言われると、ファーストオピニオンになれるようにチカラになってくれる。

病気知らずになる為には、まずは医者との接し方を変えてみよう。

できるだけ、短時間の問診の中で、最大の自分の抱えている状況を知ってもらうためにも、箇条書きで症状と、自分で調べた仮説を持って判断を仰ぐ。

自分のカラダは自分で治そうとしない限り、治らないのだ。クスリや医者はそのお手伝いをするだけだ。

医者は患者の「主訴」を知識と経験とファーストインプレッションによって判断する。
症状の「主訴」によって、病気はいかような病気にでもなってしまう。