ドナルド・トランプ候補を支える層は低学歴

過激な言動で、思わぬ人気を博しているのがドナルド・トランプ氏。

イスラム教信者の入国禁止は、もはや大統領候補の前に、信仰の自由さえ無視している。
…というか、単なるヘイトスピーチとなんら変わらない。

CNNの調査によると、大卒の支持率は18%と、大卒以外の有権者では46%とはねあがっていたのだ。

つまり、トランプ流に言うならば、「トランプ候補を支える層は低学歴!」と言わざるを得ない。

しかし、対立候補はトランプを揶揄することはしない。それは揶揄することによって、トランプ候補の毒舌の餌食になることがわかっているからだ。

しかも「低学歴!」といった瞬間、「低学歴」層の票が逃げるのを知っているからだ。だから、その点でもトランプの言いたい放題にアメリカが翻弄されようとしているのだ。そして、誰もが、彼の言葉をおもしろがっているのことが怖いのだ。

米共和党指名争い、トランプ氏が独走 2位に20ポイント差
http://www.cnn.co.jp/usa/35074497.html

トランプ氏の支持率、30%突破 出馬時の3倍に
http://www.cnn.co.jp/usa/35070405.html

気になるのは、米国を支える8000万人のミレニアル世代。

彼らは、ソーシャルで活動しながら、現在、奨学金の返済に追われている。バブルもなければ、ネットでこじんまりとした消費しか経験してきていない。そんな彼らからすると、トランプ候補の傍若無人っぷりは、目新しく見えるのだろう。

米国8,000万人の「ミレニアル世代Millennial Generation(1980〜2000年生まれ)」の特徴 日本のミレニアル世代は2,674万人

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ドナルド・トランプ大統領就任の恐怖

かつては、米国には、CNNのテッド・ターナー氏やEDSのロス・ペロー氏のような奇人・変人が多かったが、昨今、こじんまりとした人が多かったので、トランプ候補は彼らミレニアル世代にとっては新鮮な候補に見えているのだろう。

また、民主党の有力候補がヒラリー候補というのも、ずっと候補期間が長いせいか新鮮さに欠ける。

こうやって、消去法で考えていくと、ミレニアル世代が期待し、さらに低学歴の支持を集めたとすると、トランプ大統領という最悪の選択を米国が行う可能性を否定できなくなってきている。

日本でいうと、マック赤坂氏が政党を作って、党首として君臨し、与党となりマック赤坂総理が誕生するようなものだ。

何よりも、日本は、米国の傘によって守られてきた国だ。少なくとも、トランプ大統領になった瞬間に、日本はいつまでもアメリカの友人であるなんて考え方はなくなってしまうことだろう。

さすがに、米国人はそこまでバカではない。しかし、連日の報道の加熱ぶりは、最初は冗談のようなキャンペーンでさせもセンセーショナルに受け入れられ始めている。

ハフィントンポストの創設者であるアリアナ・ハフィントン女史は、ついにトランプ候補の記事は、『政治』欄ではなく、『エンターテインメント』欄にすると声明することとなった。

すでにトランプ候補はISIL同然であり、取り上げられれば取り上げられるほど、過激になるのだ。一番、良いのはトランプ候補もISILもスルーして無視することだ。

メールドナルド・トランプ氏の発言、もはや面白がっているだけでは済まない
http://www.huffingtonpost.jp/arianna-huffington/we-are-no-longer-entertained_b_8754692.html?utm_hp_ref=japan

ひょっとすると「バカなパパ」ドナルド・トランプが米国大統領になる日がやってくるかも…。ジ・アプレンティスの大統領リアリティーショー化

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