日本語と英語の2言語表記でよくない?京浜急行の過剰な外国語サービス 3.57%の利用者のためにどこまでやるの? 

普段、乗り慣れていない京浜急行。
いつからかこんな表記になっている。
今、来ている電車に乗り込もうと思ったけれども、掲示板を見ると、ワケワカメな韓国語…。
普段から使っている人なら気にならないかもしれないが、羽田の国際線を利用しようとしている人が、国内の京浜急行ですでに、???となってしまうのは問題だ。

しばらく見ていると、韓国語、中国語、日本語、英語と四カ国語で表記されているようだ。

うーん、モチロン外国人旅行者を念頭に入れているのはよくわかる。

1,600万人の来日観光客時代対応?

実際に、訪日外客数(2015 年 2 月推計値) 日本政府観光局をみれば、
◇単月過去最高の 138 万 7 千人(2015年2月単月)でこのまま12ヶ月トントンといけば、1,664万人(年間)と、2013年の悲願の1000万人なんて軽く超えて1.6倍の訪日数となりそうだ。
http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/visitor_trends/pdf/2013_15_tourists.pdf

また、訪日旅行者の比率では、
2014年度では、13,41万3,467人 100%のうち
アジアは、10,81万9,211人 80%
ヨーロッパ、1,04万8,731人 7%
北アメリカ 1,11万2,317人  8%
オセアニア 34万7,339人 2%
と圧倒的にアジアだ。

アジアの中でも、 13,41万3,467人 100%のうち
台湾 2,82万9,821人 21%
韓国 2,75万5,313人  20%
中国 2,40万9,158人 18%
香港  92万5,975人  7%
タイ   65万7,570人  5%
マレーシア 24万9,521人 2%
シンガポール 22万7,962人 2%
http://www.jnto.go.jp/jpn/reference/tourism_data/visitor_trends/pdf/2013_15_tourists.pdf

なので、韓国語、中国語、日本語、英語という表記は理にかなっているように見える。

しかし、年間の来日する外国人を累計で見ても、1341万〜1600万人とすると日本全人口に占める比率は、5.6〜6%という消費税以下の比率だ。

品川の国内乗降客数は9554万人 韓国語104万人 中国語238万人

しかも、京浜急行の2013年度の品川駅の乗降客数は、1日あたり
26万1,780人 年間では単純365日で9,554万9700人
羽田空港国際線は、
1万4,283 人 年間では単純365日で521万3295人。
※日本人も利用し、モノレールは成田、関西空港を考えると、この年間521万人は空の玄関としての羽田からの京急利用者層として考えることが可能だ。


http://www.keikyu.co.jp/file.jsp?assets/pdf/company/handbook/handbook2014-2015/all.pdf

 

3.57%の利用者のためにどこまでやる?

こうしたデータをもとに、人口別に考えると…。

年間国内利用者   9,554万9700人
羽田国際線利用者   521万3295人

これをもとに、羽田国際線利用者を日本政府観光局の来日観光客告別比率で比較すると…

台湾 2,82万9,821人 21%  →109万人
韓国 2,75万5,313人  20%  →104万人

中国 2,40万9,158人 18%  →93万人
香港  92万5,975人  7%  →36万人
台湾と中国と香港を乱暴に合わせて  →238万人
この四カ国を合わせると合計 342万人となる。

つまり、品川駅の年間国内利用者 9,554万9700人を単純に比較した場合
国内約1億人と342万人の利用者の開きがある。
つまり、3.57%の利用者比率なのだ。

韓国語は、1.08%
中国語は、2.49%

それが、同じインフォメーションでの表示というのは、外国人へのサービス過剰ではないだろうか?

日本語を、60秒 表示するならば、
韓国語は、0.6秒
中国語は、1.5秒
という表示時間になる…。これでは意味がない。

なので、日本語と英語表記ですむのである。

公共交通機関での、外国人観光客対応は、英語と日本語の併記で問題ない

外国人旅行者は世界のどこでも、すべて母国でサービスを受けられるとは思っていない。英語が世界でどこでも通用すると思っているのは、アメリカ人くらいだろう(笑)。

例えば、ハワイで日本語表記があると助かるけれども、日本語表記がなくて、はハワイで怒る日本人はいないのではないだろうか?それと同じで、日本のあちらこちらに韓国語や中国語がある必要はない。

もちろん、外国へ旅行する人で、その国の交通機関を利用するならば、自分の母国語の路線マップやガイドブックくらい用意しておくべきだろう。
「おもてなし」の精神は非常に重要であるが過剰に外国語サービスをすることによっての不都合はできるかぎり防いでほしいと思う。
また、商売においての外国語メニューや通訳など、店舗やレストラン・ホテルと交通機関とでは意味が違う。

それでなくても、新大久保や池袋ではすでに外国化しているのだから、これ以上日本をむやみに、外国化する必要はないと思う。

むしろグローバル化を考えると英語併記を促進し、2020年オリンピックは各国用のガイドブックや電子サービスで補足すべきだと願う。

そして、日本国民全体が、インド式英語でいいので、英語対応できることのほうが、1600万人観光客時代に対応するのではないだろうか?

京浜急行で標識が読めなくても、英語で聞くと、カンタンな英語で説明してくれた…この方が、無味乾燥な電子標識に母国語がでるよりもコミュニケーションも豊かになるだろう。もちろん、駅員が韓国語対応、中国語対応のバッヂをつけておければ更に良いと思う。

twitterで東京モノレールの表記もこうなっているという指摘をいただきました。

ますます、日本語と英語表記で十分と思いました。