ソフトバンク副社長、ニケシュ・アローラが退任 2016年の年俸80億円,2015年は165億円

ソフトバンクグループの実質的な後継者として、任されたというニケシュ・アローラ副社長が、退任するというニュースが流れた。
明日、2016年6月22日(水)の株主総会で退任予定とのこと。

アローラ氏は2015年3月期に、契約に伴う一時金も含めて165億5600万円の報酬を得た。
サッカー選手の、クリスティアーノロナウド選手の8000万ポンド(約138億)の移籍金に近い。

2016年同期のアローラ氏の報酬額は80億円だった。アローラ氏が得た報酬は、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)に匹敵する。

それだけではなく、約600億円分の自社株を市場で購入している。アローラ副社長はソフトバンクの発行済み株式の0.6%を個人で保有

ソフトバンクは今回のアリババやガンホー、スーパーセルなどの株の売却で180億ドルの資金を調達している。

http://webcast.softbank.jp/ja/shareholder/20160622/index.html

https://ja.wikipedia.org/wiki/ニケシュ・アローラ


ソフトバンクアカデミア特別講義

http://www.softbank.jp/corp/news/webcast/?wcid=qvdpaclj

❏ニケシュ・アローラ氏は2016年6月22日開催の第36回定時株主総会終結時に退任する予定で、7月1日からソフトバンクグループの顧問に就任する。なお、孫正義氏は当面の間ソフトバンクグループの指揮を執る予定。
http://ascii.jp/elem/000/001/181/1181302/

http://www.softbank.jp/corp/set/data/news/press/sb/2016/20160621_03/pdf/20160621_03.pdf
http://www.softbank.jp/corp/set/data/news/press/sb/2016/20160621_04/pdf/20160621_04.pdf

ソフトバンクグループ 後継者候補の副社長、孫正義の手法に「趣味的」

❏ソフトバンクグループの孫正義社長と後継者候補のニケシュ・アローラ副社長に亀裂が走った。アローラ氏が孫氏の投資手法を「趣味的」と痛烈に批判したからだ。
❏ソフトバンクグループは6月3日、保有する中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング株式の売却総額が100億ドルに達すると発表した。1日の発表時点では79億ドル以上を予定していたが、シンガポールの政府系ファンドのテマセクなどの投資家から購入希望が殺到。このため2日に10億ドル、3日に11億ドルの追加売却を決めた。アリババ株の持ち株比率は32.2%から27%に低下するが、ソフトバンクグループの持分法適用会社の位置付けは変わらない。
❏ソフトバンクが6月1日に株式売却を打診し、ガンホーは3日、TOB(株式の公開買い付け)で買い取ることを決めた。売却額は730億円。ソフトバンクの持ち株比率は25.77%から2%となり、持ち分法適用会社から外れる。
❏スマホ向けゲームを手がけるフィンランドのスーパーセルの株式売却も検討している。現在、発行済み株式の73%を保有しており、数千億円規模の資金を調達できると見込まれている。
❏グローバル展開への新たな取り組みを発表した昨年5月の決算発表時に、孫氏は「今後はこれまで以上に投資・売却が頻繁に起こる」と述べ、「保有した株は(原則)売却しない」という従来の方針を転換した。
❏グローバル経営の機関車役として、2014年にニケシュ・アローラ氏を招聘した。世界規模でのM&A(合併・買収)を統括する次期社長候補、アローラ氏の権限は強まっている。
❏「グーグル出身のニケシュ・アローラ副社長は、孫氏の従来の投資手法を『趣味的』と評し、今後は『持続可能な戦略とすべきだ』と指摘していた。アローラ氏の方針に従い、ソフトバンクは『投資だけではなく、計画的な回収をしていく』(後藤芳光常務執行役員)」(6月7日付朝日新聞)

❏3月30日、中国最大の送電会社の国家電網公司、ロシアの送電会社のロシア・グリッド、韓国電力公社と、国境を越えて送電網を結ぶプロジェクトの事業化調査をすることで合意した。各国の政府や電力会社などに協力を働きかけて、20年頃に送電網の一部完成を目指す。

❏モンゴルで風力発電所を建設するプランも進めている。日本に送電する仕組みができれば、海外に比べて割高とされる国内の電気料金を安くできる。孫氏は「アジアの電力王になる」と述べ、電力事業に野心満々である。

❏アジアスーパーグリッド構想を発表したときには、実現は不可能と見る向きが多く、「孫氏がまた大ボラを吹いている」と受け止められた。だが、どんな大風呂敷でも、それを実現させるかもしれないと思わせるところが孫氏らしいところだ。
❏アローラ氏は、孫氏の一連の夢物語に付き合いきれないと思っているのだろう。それが孫氏の投資手法は「趣味的」という批判につながっているとの指摘もある。投資家は、最大のリターンを得るために投資するとアローラ氏は心得ているからだ。

❏アローラ氏は15年3月期に、契約に伴う一時金も含めて165億5600万円の報酬を得た。16年同期の報酬額は80億円だった。アローラ氏が得た報酬は、米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)に匹敵する。

❏4月21日付米ブルームバーグは、投資家グループがソフトバンクの取締役会に書簡を送り、「アローラ氏の解任を検討するよう要求している」と報じた。副社長としての実績や適性に疑問を呈したわけだ。

❏投資家グループは書簡で、「アローラ氏がソフトバンクに入社したことによる恩恵がまだ何も見られない中で、15年3月期に高額の報酬が支払われたことは憂慮すべきであり、容認できない」との見解を示した。

❏孫氏はこれに対し、「アローラ氏に全幅の信頼を置いており、100%信頼している」とのコメントを出した。だが投資家グループが求めているのはアローラ氏の投資実績であり、孫氏の「信頼の有無」ではない。

❏孫氏は燃えるのも早いが、冷めるのはもっと早い。孫氏とアローラ氏の“別離”は、意外に早くやってくるかもしれない。

http://news.livedoor.com/article/detail/11667150/

今回の退任劇で、気になる、記述を教えていただいた…。それは元、ソフトバンクグループの参謀役でもあったSBI証券の北尾吉孝氏の2015年のブログだ。

『孫正義の後継者』 2015年5月27日
北尾吉孝日記より

❏『孫氏の周りには、かつての北尾吉孝(現SBIホールディングス社長)、笠井和彦(2013年に死去)両氏のような大番頭が不在。「再考をと進言する人がいない」と幹部。(中略)頻繁に関心が変わる孫氏は、自身が熱中した領域に詳しい人材を外部から招いては、その人に入れ込む癖がある』との記述がありました。
❏今回の孫さんの決定を受けて、先日朝日の新聞記者よりコメントを求めるメールが私宛に届きました。此のニケシュ・アローラという人は優秀であると孫さんから聞いてはいましたが、実際のところ私自身よく知らない話ですから基本コメント出来ないと返信し、その上で「また変わるかもね」と付け加えました。というのは、何も孫さんが変わるということでなく、米国社会で生きてきている47歳の「後継者」の方が変わるかもしれない、というニュアンスも込めての言です。
http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/archives/2015052710154.html

ソフトバンク孫社長の後継者候補に165億円報酬のニケシュ・アローラ氏約600億円分自社株購入する
http://matome.naver.jp/odai/2144359788230878001