ソフトバンク孫正義社長による「新30年ビジョン」書き起こし

Toshiaki Kanda 2011年12月31日 土曜日
0 people like this post


 

   

 

 

 

    カスタム検索
 

 

2011年06月25日の「新30年ビジョン」が書き起こしで読めます!

 

 

http://kokumaijp.blog70.fc2.com/blog-entry-87.html

 

孫さんも「書き起こしに感謝」とtwitterで発言されていました。

masason6:50pm via TwitRocker

書き起こしに感謝。 RT @entrepreneurbot: これから300年、人類はこれから人類史上最大のパラダイムシフトを体験することになる。:孫正義(@masasonbit.ly/agfX0Z

 

 

 

sb30vision

本日6月25日、ソフトバンクの孫正義社長による「ソフトバンク新30年ビジョン発表会」が行われ、USTREAMでも中継され多くの人々が注目しました。
素晴らしい内容だと思いますので、動画を見る時間がない方にもぜひ読んでいただきたく、その全文を書き起こしました。

時間がある方はぜひ動画とあわせてご覧ください。

sb30vision

sb30vision

USTREAM動画のアーカイブ(録画)はこちら
ソフトバンク 新30年ビジョン発表会

新30年ビジョン プレゼンテーション資料 (PDF)

動画+プレゼン資料はこちら
新30年ビジョン

誤字脱字などあると思いますが、ご指摘いただけると感謝いたします。

さらにもっと孫さんを詳しく知りたい方はこちら
孫正義ソフトバンク社長の講演・対談・スピーチ書き起こしまとめ

続きを読む前に応援クリックお願いします!

この新30年ビジョンをつくるために、1年間かけて、ソフトバンクグループの全社員、2万人が真剣に議論して、全員が自分の意見を出しました。
そして多くのツイッターのユーザーからも、いろんな叡智をいただきました。

それを今回まとめて、私が代表して新30年ビジョンというかたちで話をさせていただきます。

この30年ビジョン。
どんな会社にしたいか。
どういう想いで事業を行っていきたいのか。
それが30年ビジョンの中にはいっております。

3つのパートにわかれています。
1つ目のパートは我々の理念であります。
何のために、どんなことのために、事業を行っているのか。
この理念が1番目です。

2番目がビジョンです。
この30年先、どうのような人々のライフスタイルになるのか。それに対して我々はどういうことができるのか。そのビジョン。

3つめのパートが、戦略。
我々がなしたいことをどのようにして行っていくのか、という戦略です。

その3つのパートに分かれて今日は話をさせていただきます。

今までの僕の人生の中で、先ほどもちょっと申し上げましたが、おそらく今日が一番大切なスピーチになると思うし、また30年に1度の大ぼら、というのは毎回言えるものではありません。

私の現役時代の最後の大ぼら、とご理解いただきたいと思います。
30年に1回の大ぼらだ。
ですからちょっと時間を90分を越えるかもしれませんが、ぜひ我慢をしてきいていただきたいと思います。

それではさっそく第1のパート、理念でございます。

我々の理念、何のために会社を経営するのか。
何を成したいのか。
一言で我々が成したい事をあらわせ、ということであれば、この一行であります。

「情報革命で人々を幸せにしたい」

さきほどのビデオにもありましたように、全社員からこの30年何をどうしていきたいのかというプレゼンをしてもらいましたけども、本当に私がうれしかったのが、全てのプレゼンの中に、想いとして、人々の幸せに貢献したい、このことが中心に据えられている。

もちろん上場会社ですし、一般の企業でございますので利益もあげなきゃいけない、新しい商品も出さないといけない、料金競争もしなきゃいけない、というのは現実ではあります。
しかしその現実のためだけに人生をすごしたのでは、なんのための人生だ、ということだと思います。

私たちはたったひとつ、何をなしたいのか。
情報革命で人々を幸せにしたい。その1点であります。

そこで私はツイッターで多くの皆さんに意見をきいてみました。

幸せってなんだろう?
悲しみってなんだろう?

まず皆さんにとって悲しみってなんでしょうか? ということをツイッターで聞いてみました。

人生で最も悲しいことはなんでしょうか。
一言ツイッターでつぶやいた。
たった1日2日で2500を越える意見が寄せられました。

ツイッターの力というのは人類のさまざまな叡智を集める非常に適したものだと思います。

その声は、実質1日であつまった声は、2500あつまったわけですけども、21%の人々が身近な人の死だ、という答えでした。
自分の家族、自分の愛する人、そういう人の死が自分にとって一番悲しいことだ、という答えです。
14%の人が孤独だと。
11%の人が絶望だと答えました。

もちろんそれぞれの表現の仕方の違いはありますが、こういう答えでした。

何にも感じなくなること、裏切りだとか、そのほかにもいっぱいありました。

その一番多くの人が答えた身近な人の死ですが、これについてちょっと調べてみました。

世界の死亡要因のランキング。2008年度で心臓病が一番多く930万人。2番目がガン。3番目が脳卒中。
これはずっと以前は、100年前200年前はもっと違う原因で人々は死んでいました。

私たちは情報革命の力で、この一番多くの人が言っている「身近な人の死」を、すこしでも長らえることができないか、生命を長らえることができないか。
そういうことを少しでも少なくなればいいなあ、と思います。

2番目は孤独ということであります。

一人暮らしの高齢者の方々が、今現在470万人おりますけども、いまから30年後には倍増の800万人になるんではないかと予想されております。

独居老人ですと、死んでいくときも誰にも知られないままひっそりと死んでしまうということも、これから増えてくるんではないか。

孤独死が東京都内だけで年間5000人。
全国だと5万人もの人々がこういう状況である。

そういうように死というものは大変悲しいもので、少しでも減らせるよう願っている。

絶望というものをどうやった
ら量ったらいいのか。量ることはむずかしいですが、たとえば絶望して自殺した。

自殺は日本は世界の中でも最も多い国だといわれている。

自殺の一番大きな、約50%の理由は健康問題。
25%は経済問題。
こういうようなことが少しでも減らせばいいと心から願っている。

ということで、悲しみというのは先ほど申し上げたとおり、死だとか孤独だとか絶望だとかいろんなものがあります。

結局、死も別の言い方をすると、孤独だ。

身近な人、愛する人が死んでいなくなって自分が孤独感に責められる。絶望もある意味孤独と表現できるかもしれない。

そういう意味では、人生最大の悲しみは、孤独かもしれません。

私たちはその悲しみを少しでも減らしたい。
その逆、喜びを大きくしたい。

一人でも多くの人に満面の笑みを浮かべてほしい。
我々の願いである。

人生で最も幸せを感じることってなんだろう?
同じようにツイッターで問いかけてみました。
一瞬で多くの答えがあつまった。
分析してみるとこういうことです。

日々の生活で生きていること。生きているだけで幸せだ。

ちょっとした木漏れ日のなかで小鳥のさえずりを聞いた。
病気をしたあとで治った。生きていることを実感するだけで幸せだ。
自己実現、達成感。
愛すること愛されること。
人々によっていろんな表現がありますが、喜びは人それぞれ、千差万別あると感じた次第である。

それらをくくって言うとすれば、見る感動、学ぶ感動、遊ぶ感動、出会う感動、見る感動、(家族、恋人と)愛し合う感動。
私たちは一人でも多くの人に大きな感動を。

情報革命で人々を幸せに。
冒頭から申し上げておりますが、このことが唯一つ、我々が成したい事である。

すぐれた製品をつくる。
料金競争をしてお客さんを1人でもたくさん増やす。
そういうことが最大の目標ではありません。

それらを提供することによって人々が幸せを感じてくれる。
悲しみを減らす。
感動の輪を広げていきたい、幸せの輪を広げていきたい。

そこでこれまでの30年間、ソフトバンクを創業してちょうど今年で30周年になるわけですが、これまでの30年間をちょっと振り返ってみたいと思います。

こちらの映像をみてください。

(ソフトバンク30年間のあゆみのビデオ)

いま見ていただいたのが、我々の30年間のあゆみでございます。

振り返って見ると、いろんな波だらけだったなあ、と。
一歩まちがえると、崖っぷちの向こう側に落ちてしまう、そういう苦難の連続でありました。
なんとかここまで無事に存続できたというだけでも奇跡かもしれない。

でも我々はこれからもまだまだがんばっていかなければなりません。

こちらのグラフを見てください。

ADSL、ブロードバンドを開始して、3000億円もの累積赤字を一瞬で出してしまった。

あのときは株主総会で多くの皆さんから
「理屈はいいから株価をあげろ!」
「主人が残してくれた大切な遺産をソフトバンクに全て投じました。信じているからなんとしてもがんばってください」
涙が出ました。

死ぬ気でがんばらんといかん。歯を食いしばってがんばるぞ! という思いで、どん底からはいあがって、なんとかがんばってまいりました。

昨年度の業績として赤字のどん底からはいあがって、営業利益で日本で3位というところまで来ました。
これもいつまで続くか分からない。
まだ先は激しい戦いが続いている。

ほんの数年前までは赤字であった。
ほんの短期間の一息ついたという状況かもしれない。

ですからそういうときこそ、もう一度原点に帰って、我々は何を成したかったのか、これから次の30年間で何を成したいのかについて、もう一度より明確なビジョン、戦略を確認しあおう。

今回の30年ビジョンの発表会につながったわけです。

いままで我々がかかげていたビジョン。
デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを推進し、我々の企業価値、皆様がお持ちの株式の価値を最大化、それを実現しながら人類と社会に貢献する。

この思いは、創業第一日目から今日まで一切変わっていない。

これから先どうするのか。原点にかえってみんなで議論して、私自身も参加してみました。

まったくかわらない。
一行であらわすと、情報革命で人々を幸せにしたい、ということであります。

じゃあ、どういう形で事を成すということを実現するのか。
これから先の人々のライフスタイル、これから先のテクノロジーの進化はどうなるんだろう。
もう一度先を、遠くをみつめてみよう。

今日みなさんには30年ビジョンを発表する場です、ということを申し上げてお集まりいただきました。

実は30年ビジョンですが、30年では足りない。
どうせこれが最後の大ぼらですから、ついでに300年くらい言っておこう。
ということで300年のビジョンをちょっと言います。

創業者の私にとって、我々ソフトバンクグループのDNAを設計しないといけない、というのが私の最大の役割だと思っております。

人間の命は50年100年でなくなりますが、企業の命は人間と人間が集まりあって集団で存続しますから、僕がいなくなったあとも我々ソフトバンクグループは存続していかないといけない。

私の一番大切な役割は、我々グループの将来進み行く方向性、グループの組織の考え方、哲学、そういうもののDNAを設計するということだと思います。

30年でどこまでやれるのかということだけでなく、仮に30年で成し遂げることができなくても、40年後50年後、10年遅れようと20年遅れようが、その方向性にむかって生きていく、その方向性にむかってたゆまぬ努力をするのが一番大切なんではないか。

5ヵ年計画で1年早く達成した、1年遅く達成した、そういう次元で議論をしようというのではありません。

方向性を定める。
そういう意味では30年というのは単なる一時期でしかない。
今まで30年たちました。次の30年というのは第二ステップ。
300年の中での第二ステップだという位置づけ。

300年とか30年とかいうと、いったい30年後のテクノロジーはどこまで進んでいるんだろう?
人々のライフスタイルはどう変わっているんだろう?
想像すらなかなかわからない。
わかりにくい。

そういうわからないときこそ、なおさら遠くを見るべきだ。
もっと遠くを見ると、景色が鮮明に見えてくる。

近くを見れば見るほど船酔いする。あらがみえてくる。
遠くまで見てみると、実はそんなものは誤差だとわかる。

そして遠い将来を予言する、あるいは予見するためには、過去をみてみるべきだ。
ものごとは過去があって現在があって未来がある。

だから300年先をみるためには、300年前の人々がどうたったのか、あらためて調べてみました。

たくさん調べたけどいくつか代表的なものだけ。

300年前の一般の庶民の平均寿命はたった33年。
貴族のようなお金持ちですら39歳しかなかった。
人々は案外早く死んだんだ。

人々はどういうライフスタイルをおくったか。

300年前くらいからちょうど産業革命、工業革命がはじまった。
蒸気機関がつくられた。製鉄法ができ、紡績だとか蒸気船、鉄道が開通、まさに文明開化。
300年前ぐらいから人間が自らの手で穀物、農作物を作るだけでなく、自らの筋肉の力を延長させる。
圧倒的な動力。
機械が生まれ、動力が生まれ、人々のライフスタイルは圧倒的にかわりました。

その結果、機械はすごいぞということで、逆に今度は、それまで人間がやってきた仕事、穴を掘って鉄を見つけるとか、重たいものを運ぶ、遠くまで移動する、そのためにカゴだとか人力車だとかあったわけですが、人間がやってきた仕事を機械が置き換えて、人間の職を奪う。
機械は人間にとって邪魔なもの、こわいものだ。機械をこわそう!
ラッダイト運動が19世紀初頭におきるという事件がおきる。

日本でも岡蒸気といって機関車が最初通り始めたときに大変な反対運動がおきて。
怪物のような魔物なようなものが来るとわしらの生活はどうなるんだ、と大きな反対運動、反動というものもありました。

今日現在の我々の生活をみると、機械と人間が共存し、機械のすぐれた能力をつかいこなす。
人間が過酷な重労働、まるで奴隷のように扱われていた重労働、危険な作業からどんどん解放される。

人間がもっと人間らしく、寿命がのびている。
文明の利器、機械によって水道が掘られ、水道ができた結果衛生がよくなって、人々が死ぬ原因も減ってきた。
平均寿命が今日延びてきたのも産業革命のたまものではないか。

ざっと300年間の大きなパラダイムシフト。
そして現在にいたっている。

そういう過去をみて、次の300年間でテクノロジーはどう進化するのか。人々のライフスタイフはどうなっていくのか。
考えてみました。

300年前に機械による人類の生き方がかわった。パラダイムシフトがおきた。機械によるビッグバンがあった。

これから300年間で、本当の意味での情報のビッグバンが起きるのではないか。
今はまだほんのその入口である。

過去100年ぐらいを遡ってみます。
情報革命の入口の100年間。

コンピュータが計算をする、どのくらい計算の能力が増えたかを調べてみた。

同じ1000ドル、約10万円で買える機械の能力で、いったい何回の計算できるかを調べてみた。
100年前はアナログ機器の計算機は大変大きな高いもの。
1秒あたりに0.000006回しか計算できない、というシロモノ。

そんなに遅くて高いものにお金を払って何をしたいの?
それでも重要な役割を果たしていた。

そこから数えて100年間で3500兆倍コストパフォーマンス、機械による計算能力が3500兆倍になった。

コンピューターの基礎的な理論を確立した2名。
ノイマン、チューリング。この二人の偉大な理論と発明によって、コンピュータというものがトランジスタ化され、現在のコンピュータに至る。

基本的な原理は二進法。
電流が流れる、流れない。トランジスタがくっつく、はなれる。
それまでは電球のような真空管、光る・光らないの二進法。
二進法でコンピュータは計算している。現在は真空管のかわりにトランジスタが使われる。

実は人間の脳細胞もまったく同じメカニズム。

脳細胞にはシナプスというものがある。
シナプスがくっつく・はなれるの二進法でものを計算したり考えたりしている。
コンピュータとまったく同じ構造。
生理学的、生物学的にはもちろん違いますよ。

行うメカニズムはコンピュータも人間の脳細胞も二進法でできている。

人間の大脳には約300億個のシナプスという脳細胞がある。
300億個の二進法、くっついた・はなれたを脳細胞が行っている。

大脳が物を考えているわけですから、大脳の脳細胞の数300億個を、コンピュータのワンチップの中に入ってるトランジスタの数が、人間の大脳の数をいつか越えるわけです。いつ越えるんだろうと私が20年前に計算してみました。予測してみました。

計算した結果、2018年です。

そして直近になって2年ぐらい前にもう一度検算してみましたら、まったく同じ、2018年でした。

もし仮に2、3年はやいとかおそいとかあっても、僕に言わせてもらえば誤差です。
300年という年月の単位でいえば誤差だ。

ようは人間の脳細胞にある300億個をいつコンピュータのチップの中のトランジスタの数が越えるのか。
50年先ではない。
100年先ではない。
あと8年でやってくる。

あと8年前後で、なんと機能的には人間の脳細胞を越える能力をワンチップのコンピュータが持つに至る。

仮に2、3年ずれていたとしても誤差だと申し上げた。
なぜ誤差だと申し上げるか。300年分推論してみました。

いまから100年後に、いったい何倍になるのか。1垓(ガイ)倍になる。
垓(ガイ)という単位あんまりきいたことないでしょう。

1兆の次ってなんだっけ? 1京(ケイ)か。
なかなか聞かない単位ですから。

この中で1垓という数の単位を知っていた方、手をあげてください。
1人2人3人…。
ほとんどの人が考えもしない。そのくらい大きな数。

1mを1垓倍すると宇宙のハテを越えるという計算。
それくらい大きい。

300年後ではなく100年後にやってくる。

そこから100年後にはどうなるかというと、1垓倍の1垓倍になる。

そこからさらに100年後には、1垓倍の1垓倍の1垓倍。

1垓という単位は1兆の1億倍ですから。1兆という数の1億倍が1垓。
1垓倍の1垓倍の1垓倍、300年たつとそんなおそろしい数になるわけですが、ここまでくると数の単位が人間の辞書にはない。

人間の辞書の単位を越えた、それくらい大きなものになる。

本当になるのか? というと、一概には言えない。

(笑い)

1垓倍になろうが、1万倍であろうが、大事なことは人間の脳細胞の機能を越える、それだけはまちがいない。

ちなみに人間の脳とほかの生物を比べてみました。

チンパンジーと人間の脳細胞、たいしてかわらない。
チンパンジーの脳細胞(シナプス)は80億個。
人間は300億個ある。

ミツバチのような昆虫で100万。
アメーバは1個。

アメーバに脳があるかどうか疑問のあるところですが、全部の細胞が1個しかないわけですから。

アメーバが1個だとして、それが脳ではないんですが、1個まるごと脳だと仮に換算して、人間はたった300億倍です。

アメーバと人間の脳細胞がたった300億倍。

さきほど申し上げた1垓倍はどのくらいかというと、人間とアメーバの差を越えている。

人間は昆虫やアメーバを馬鹿にしますよね。

でも100年後のコンピュータ、ワンチップからみると、彼らから見た人間の脳細胞というのは、我々から見たアメーバ以下である。水虫以下だ。

たのしくない。
やなこと言うヤツだなあと思うかもしれません。

1垓倍の1垓倍。

300年という単位を想像すると、どれほど予想外なことが起きるか。

おそらく300年後も人類はパンを食べている。
300年後も日本人はコメを食べている。

もしかしたら300年後も吉野家の牛丼で食べている。

300年たっても人の食べるものとか基本的な動作はあまりかわらないと思う。
300年後の自動車もたいしたことないと思う。

だけどコンピュータの進化はほかの進化をはるかに超える、予想することすらできない。

これくらいの倍率になると当然科学者たちは、原子の大きさを下回るところまではいかないとか、いろんな科学的な議論をする。

でもムーアの法則のトレンドにしたがっていくと、それくらいの倍率になる。

我々がいま考え付かないようなまったく新しい概念のコンピュータ、進化がなされるかもしれない。

これから300年、人類はこれから人類史上最大のパラダイムシフトを体験することになる。

パラダイムシフトがやってくる、人類のライフスタイルが変わるという300年後の未来において、ソフトバンクが実現したいことってなんだろう。

300年間ソフトバンクグループが存続し、現在の人類が考えられないような、1垓倍にならなくても、仮に1000倍、100倍だとしても、人間の脳をこえるものが初めて地球上に生まれる。そんな大転換がある。そういう中でソフトバンクは何をしたいのか。

ソフトバンクの未来の人々への責任は、未来の人々をしあわせにする。そのために我々は情報革命を行う。

間違った情報革命をしてしまうと、たんにお金のために、人々を支配するためにその恐ろしい武器を使う。
エゴ的な、おそろしい黒い心で新しい人類の武器を手にしてはいけない、と我々は思うわけであります。

最先端テクノロジー。
最も優れたビジネスモデル。
これを使って情報革命を通じて人々の幸せに貢献したい。

何が生まれるのか。
一言でいうと、脳型コンピュータが生まれる。

この中で、脳型コンピュータの意味が分かる方、手をあげてください。原理を知ってるぞ、そんなものは常識だ。そんなものはすぐやってくる。
その基本的メカニズムがわかる方。
ほとんどいません。

300年前の人々は、我々がいま携帯電話を持ち、自動車に乗り、空を飛び、テレビで動く映像を見る。
想像すらできなかった。

今から300年後の人々は脳型コンピュータを当たり前のように使っている。私は想像します。

脳とは何か。

脳とは基本的に、データとアルゴリズム、この2つを自動的に獲得するシステムと認識している。

データってなんだろう。
脳にとっては知識。
アルゴリズムとは脳にとっての知恵。

人間には知恵を持つ。
知識をどんどん毎日学んでいく。

脳が自分で学んでいく。
誰かが脳をプログラミングするのではない。

今までのコンピュータはプログラマがプログラムしてはじめて計算したりする。

人間の脳は自動的に勝手に学んでいく。
勝手に考え始める。
そういう能力を持っている。

メカニズムを持つのが脳である。
学習するコンピュータ。

学習する脳型コンピュータについて私はある科学者と意気投合しました。
もう亡くなられましたが、松本元(まつもとげん)さんという、脳型コンピュータを研究しておられた第一人者。

僕は将来彼はノーベル賞を受賞すべき人間だと思っていた。

脳型コンピュータはデータを自動集積し、知恵に相当するアルゴリズムを誰かがプログラミングするのではなく、自ら学習しながらプログラムしアルゴリズムを獲得していく。

その両方の武器をそなえたものが脳型コンピュータ。

なぜそこまでいくのか。
皆さんさきほど出た例のミツバチ。

ミツバチの脳のハードウェア的な機能、チンパンジーの脳の機能、人間の脳の機能。
ミツバチにもチンパンジーにも人間にも、誰かが知恵をプログラミングしてるわけじゃないですよね。

脳のハードウェアであるシナプスの数が増えてくると、脳は見たもの聞いたもの触ったものをどんどん学習し、活用して知恵を生み出していく。

ハードウェアとしての脳の機能が1垓倍だとか、1垓倍の1垓倍の1垓倍の規模になってくると、勝手に脳型コンピュータは、自ら、かたっぱしから情報を得てくる。そして考え始める。

ある意味では知識に相当するデータの自動集積は、ヤフー、グーグルの検索ですでに行われている。

ヤフーとかグーグルは、あれは人間が最早、情報であるデータをインプットしているのではない。
今日現在すでにコンピュータが自らデータをどんどんロボットクローリングという技術を使って、コンピュータが勝手にどんどん集めていって、サーバーにいれて、クラウドコンピューティングというかたちで人々にデータを提供している。

さきほどいいました2つの機能のうち、データ(知識)の自動集積、かたっぽうは実はすでにコンピュータは自らやりはじめている。
残りかたっぽの武器であります知恵、これについても時間の問題で、脳をはるかに上回る機能のコンピューターが出ると、時間の問題でこれをやりはじめるだろう。

一部のきざしがではじめている。
人工知能。
ロボットの手が異なった色、形の積み木をすばやく積み上げる。異なった大きさ、色のクスリを、一番効率よく仕分けしてビンにつめる。
人工知能ということで勝手にコンピュータがやる。
すでに一部やりはじめている。

最近おもしろい事例がありました。

ホンダの研究所で行われている実験ですけども、人工知能のコンピュータのチップを乗せた車がどういうふうにコースを回れば一番速くゴールにたどりつけるか。
人工知能で考えて自分でコースを勝手に変えていく。

途中で間違えてコースにぶつかった。
コースを壊してまげて走ったら、ゴールに速くついた。
ぶつかって壊れて、というのは事故。
事故なんだけど事故の結果、一番速くゴールにたどりついた。

次からは人工知能を搭載した車は、自らの意思でコースに体当たりして勝手に一番早

この記事に関連する記事

Category: typepad
  • 0
  • 80
Toshiaki Kanda