コーヒーにはシミ予防のポリフェノール含有量が赤ワイン並!NHKあさいち2012年10月15日

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※追記:
関連情報
メタボ改善、シミ予防…コーヒーの正しい飲み方
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0400O_U2A001C1000000/

 

 

2012年10月15日のNHKあさいちの特集は「コーヒー」だった。

朝の忙しい時間の放送ながら、徹底した取材に感銘を受ける。
いつもは録画でしかみていないけれど、今日はずっと見入ってしまった。

実はコーヒーのポリフェノールの含有量は赤ワイン並に多いという事実。

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これには、いろいろ健康を考えて赤ワインという人には驚きだと思う。毎日、赤ワインというわけには、肝臓のことも考えるとなかなかだが、コーヒーとなると、ボクなどは1日軽く5杯以上は飲んでいる。

そう考えるとポリフェノールの摂取量は一気に上がる!

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他にも、データでコーヒーを飲む人、飲まない人との差でいろんな差が起きているようだ。

まだ、傾向だけしか見えてこないようであるが、古代から薬として利用されてきたコーヒーが、また見直されてくるのはとてもいいことだと思う。ただ、それによって投機マネーが動き、気候の変化などに目をつけて値上がりすることだけは避けたい。

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なんだか、体にいい事ばかりのような気がしてきた。

NHKあさいちのスタッフの皆さん、今後もがんばって欲しい。

なによりも、テレビの放送もさることながら、ウェブのまとめがすばらしい!

NHKのこのような放送で終わらない姿勢を、もっと見せてくれれば有料放送としての価値が認知されると思う。

民放では決してできない、視聴率では測れない良質な情報の提供。ウェブという媒体の活用はこれからもマストであると思う。

http://www.nhk.or.jp/asaichi/2012/10/15/01.html

コーヒーポリフェノールがシミを予防

コーヒーに含まれるポリフェノールがシミの予防になるメカニズムをご紹介しました。
紫外線が当たると体内では活性酸素が発生します。
この活性酸素が細胞を傷つけることがあるためそれを防ごうとメラニン色素が生み出されます。
これで皮膚は守れますがこれが沈着してしまうとシミになってしまうというわけです。ところがポリフェノールがとりこまれていればその働きによって活性酸素が取り除かれメラニン色素が作られることはなくなるので結果シミの予防になると考えられています。

番組ではお茶の水女子大学の近藤和雄教授の調査でコーヒーにポリフェノールが豊富に含まれていることはもちろん、ポリフェノール含有量はあの赤ワインとほぼ同じくらいで摂取源としてはコーヒーが1番多いことがわかりました。

そこで近藤さんは女性の天敵『シミ』と『コーヒー』の関係について調べ、30~60歳の女性131人を対象に、特殊な器械を用いてシミの量を測定しコーヒーを飲む量で違いがあるかをチェック。その結果コーヒーを飲む人ほどシミの量が少ないことを実験で証明しました。

疫学調査で分かったコーヒーのすごさ

実はコーヒーという飲み物はかつてイスラム社会では薬として使われていたんです。
そもそもは薬として重用されてきた歴史を持つコーヒーですが近年そのパワーの裏付けとなるさまざまな調査結果が報告されています。そんな『疫学調査』をいくつか紹介しました。

(1)肝臓がんとコーヒー

国立がん研究センターを中心とする研究班がまとめたのは40~69歳の男女およそ9万人を対象に10年間の肝臓がん発症率を追跡した大規模疫学調査を実施。

結果、1日に5杯以上コーヒーを飲む人の『肝臓がん』の発症率が飲まない人の4分の1にとどまると発表。

(2)大腸がんとコーヒー

女性のがん死亡率が国内でもっとも高いという大腸がん。
岐阜大大学院の永田教授が1992年からの8年間、35歳以上の岐阜件高山市の住民およそ3万人を対象に追跡調査を実施したところ、コーヒーを全く飲まない人の発症率を1とすると1杯以上飲む人は男性で0.81女性はなんと0.43と発症率が半分以下に抑えられていました。

(3)胆石とコーヒー

胆のうに石がたまって痛い胆石の調査は日本から遠く離れたアメリカ。
米ハーバード大医学部の研究グループが10年がかりで調査を実施した結果によると1日2~3杯のコーヒーを飲む男性は、飲まない男性に比べて胆石になるリスクが40パーセントも低くなるそうなんです。

(4)パーキンソン病とコーヒー

コーヒーはあのモハメド・アリもかかった難病『パーキンソン病』にも効果を発揮。
ハワイで30年にも及んで行われた大規模調査ではコーヒーを1日800cc飲む人は飲まない人に比べて発症リスクがなんと5分の1に低下するという結果が得られたのです。

※ただしこの調査はすべて因果関係が明らかになったわけではなく、あくまでも相関関係があるとしか言えないレベル。因果関係にはまだまだハードルが高いようですが結果は結果。今後のさらなる研究が待たれています。

コーヒーのカフェインが糖尿病をブロック

コーヒーに含まれるカフェインが運動不足やお酒の飲み過ぎといった不摂生から起こる『2型糖尿病』を予防するメカニズムをご紹介しました。

『PGC1α』。この遺伝子は細胞内のミトコンドリアという器官を活性化させる働きを持っています。ミトコンドリアは血中の糖を細胞内に取り込んでエネルギーに変える働きをしています。
しかし加齢などでその機能が弱まるとエネルギーに変えられるはずの糖がたまり血糖値が上昇。糖尿病になる人もいます。

この弱ったミトコンドリアの機能を回復してくれるのが『PGC1α』なのです。
これが増えるとミトコンドリアは再び糖をエネルギーに変える機能を回復。血糖値も下げてくれるのです。

コーヒーのカフェインはこの遺伝子『PGC1α』を増やす力があるのです。

神戸大学病院の小川渉さんはカフェインの『運動類似効果』に着目。
本来運動によって発現量が増加する『PGC1α』ですが、マウスの実験において『運動したマウス』と『運動せずカフェインを注入したマウス』とを比較。
発生する『PGC1α』の発現量を調べ、双方があまり変わらないことを証明したのです。
つまりコーヒーを飲めばPGC1αを増やすことができるという訳です。

おいしいコーヒーの入れ方を教えて!

今回あさイチサポーターの方の『お湯の注ぎ方がむずかしい』とのお悩みを受けて、コーヒー界の伝説の達人、南千住で40年間コーヒー店を営むジャパンバリスタの会長も務める、田口護さんがサポーターの自宅へ伺いおいしいコーヒーの入れ方を伝授してくれました。

(1)湯温は82~85度

田口さん40年の経験に基づいた適温だということで、香りを楽しみたい方はより強く香りのたつ熱めの90度くらいでも良いとのこと。
ポイントはしっかりと温度計で測って確認することだそうです。

(2)お湯は『の』の字を描くように

(3)お湯はまっすぐ落とす

うまくコーヒーの粉の中にある余分な空気をうまく抜くためにお湯がまんべんなく行き渡るようにのの字を描いて注ぎます。
成功の目安は粉がふっくらとハンバーグのようになることです。
まっすぐ落とすと斜めに落とすよりも粉に優しくあたります。

(4)仕上げにかきまぜる

味のムラをなくすために落としたところで終わりにせず、よくかきまぜてあげることも大事です。これで香り高いコーヒーの味が引き出せます。

野田光彦さんが語る コーヒーを控えた方がよい方

●妊婦・授乳中の女性
カフェイン200ミリグラムまで。お茶なども勘案してご注意を。
具体的に言うと1日コーヒー1、2杯程度(コーヒーは1杯140ミリリットルに56ミリグラムほど)

●心臓病・腎不全・ぼうこうがん
心臓病は血管収縮作用でカフェイン・腎不全はカリウムがよくない。
ぼうこうがんについてはカフェインがぼうこうに悪さをするため。
血縁者に膀胱がんのいる方も心配。飲むのは控えたい。

野田さんはVTRでのコーヒーの疑問にもたくさん答えてくれました。

子どもについて

カフェインが「交感神経」を刺激しすぎて、よくない場合も。体が大人並みになる中学生ぐらいまでは、控えた方がよい。

胃が荒れる

カフェインは血管を収縮させる作用があるのでその影響かもしれない。
今のところ、疫学調査では「胃かいよう」など、胃の疾病との相関関係は無いが、私も昔、10杯飲んであれたことがあるので飲みすぎにはくれぐれも注意してほしい。

薬の成分によっては、リスクがあるかも。
もともと薬は水かお湯で飲むのが望ましく、コーヒーで飲んでしまうとカフェインが薬の成分を消してしまったり、あるいは助長してしまったりと正常な効果を妨げる可能性が考えられるので避けた方がよいです。

妊婦

カフェインは血管を収縮させる働きがあって、自然流産のリスクを高める可能性がある。
「授乳中」については、確実に、母乳を通して、赤ちゃんにカフェインが移行する可能性もあるので、おすすめできない。飲んだとしてもカフェイン200ミリグラムまで。
コーヒーだけでなくさまざまな飲み物に含まれているのでご注意を。

伝説のコーヒーの達人 田口護さん直伝 コーヒー豆知識

(1)「ひいた豆の保存」の仕方は小分け

使いかけのひいた豆は冷蔵庫に。使ってないものは冷凍庫に。そうすると鮮度は急に落ちない。

(2)「おいしい豆の見分け方」

豆の粒の大きさがそろっているものを探すとよい。
ばい煎時にムラが出ないのでおいしい味がでる。

(3)インスタントコーヒーのおいしい作り方もある。

お湯を注ぐ前、4、5滴のお湯をたらして練る。(おおむねスプーン小さじ1杯くらい)
こうするとまろやかさが出るという!
粉をお湯になじませ注がれるお湯にスムーズに浸透させるためには最適。

出演者の関連情報
<野田光彦さん>
国立国際医療研究センター病院 糖尿病研究部長
●著書
・『コーヒーの医学』(日本評論社出版)
<大澤直子さん>
2011年・2012年ジャパンラテアートチャンピオンシップ優勝のバリスタ(小川珈琲所属) 
※バリスタとは・・・お店のカウンターに立ち、注文を受けてエスプレッソをはじめとするコーヒーを入れる職業、およびその職業についている人物のことです。 
視聴者のみなさまへ
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。

 

 

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