ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド 限定劇場公開は2011年11月19日(土)から12月2日(金)まで。しかし、ブルーレイ&DVDは2011年12月23日(金)発売という

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六本木ヒルズのTOHOシネマズで見てきた。

いつもの通り、夫婦を証明するものがないことをいい事に、いつものように、女性おひとり招待したものの、特別料金公開で何と一人あたりナント2,500円! 3D映画でもないのに、2500円とは!しかも、2011年12月2日(金)までの限定公開!

http://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=009003#main2

でも、マイケルジャクソンのThis is it!の時の用に、人気が出たらロングラン!ということは期待できそうにないかもしれない。

映画はなんといっても、あのジョージ・ハリスンの一生のドキュメンタリー作品だ。

しかも監督はあのマーティン・スコセッシ監督。(いつも、ボクは彼の作品の半分は寝てしまう…)

ザ・ビートルズのメンバーのドキュメンタリーが存在していたなんて…。

ビートルズのことがよくわからない皆さんはこちらを http://www.emimusic.jp/beatles/love_beatles/

今回の映画は、DVD&ブルーレイの発売記念公開という、ま、ビートルズ商法にはよくありがちな、販売促進のための映画公開である。

【1】3時間30分もの長時間な映画である。(途中でトイレ休憩もあるというベン・ハー的な映画)

【2】マニアしかこない(ジョンでもなく、ポールでもなく、ジョージである)

【3】映画を見た人が買わないというリスク(映画2500円 DVDは4995円 ブルーレイ4935円)

※ブルーレイをDVDよりも、200円安くしたほうがブルーレイのハードウェアの販促になるのに…。

との【1.2.3】の条件をマーケティング的に判断すると、映画は2,500円という価格設定になったのは正解な価格設定だ。

 

 

問題は、そのあとの、2011年12月23日(金)からのラインナップ

ジョージ・ハリスンが映画の中から、物質主義から離脱しようと、マントラを何度も繰り返すのを、5000セット限定で、未発表音源10曲のSHM-CD(http://shm-cd.co-site.jp/about/)しかも、4曲はこの映画にもはいっていない…コレクターズエディション限定。この映画でもスコセッシが、ボツった楽曲ということか…。

◆コレクターズ・エディションはDVD&ブルーレイのコンボ商品、未発表音源10曲のSHM-CD、未公開写真も含む96ページ写真集を同梱、こだわりのファンも納得の超豪華仕様!

【映像特典】★=コレクターズ・エディションのみの映像特典
デイモン・ヒル(F1ドライバー)のインタビュー
「ディープ・ブルー」(サウンドチェック)★
「ディスピュート&ヴァイオレンス」(1974年北米ツアーより)
ゴードン・マレー(F1デザイナー)のインタビュー★
ダニー・ハリスン、ジョージ・マーティン、ジャイルズ・マーティンによる『ヒア・カムズ・ザ・サン』サウンド分析
ジョージ、「ジ・インナー・ライト」を語る★
ジェフ・リン(ELO/トラヴェリング・ウィルベリーズ)のインタビュー
ニール・アスピノール(アップル元代表)のインタビュー★
ポール・マッカートニー、ザ・ビートルズ・デビュー前の思い出を語る
「ジョージ、ウクレレを弾く」★
ジョージ、リバプールでの生い立ちを語る★

【封入特典】
未発表音源10曲SHM-CD
未公開秘蔵写真を含む96ページ豪華ブックレット
リトグラフ2点
フォトスタンド型特製BOX

もう、物質欲の固まりのような悪の権化のようなセットである。…と言いつつも、欲しくなってしまうのが、ビートルズマニアの悲しい性。

さて、ジョージの映画の話に戻ろう…。

ボクはビートルズの中でも、ポールとジョンのファンであり、リンゴとジョージの位置づけは昨日まで確かに低かった…。しかし、この映画を見てから、ジョージ熱が急遽せせり立ってしまった。

金にうるさく、合理的で、皮肉屋。税金逃れてスイスに豪邸をとか…。

中期から作詞・作曲を始めたのは、印税の事を意識したためから…

映画の前半は、ジョージの兄たちが語るリバプール時代。ポールと同じ学校にいた下級生。

ビートルズの前半までは、よく聞いている話だ。うっかり、途中で寝てしまった箇所もあるが、日本公演でのIf I need you someone は久しぶりに大画面で見た!

やはり、映画館のスクリーンはいい!いつでもYouTubeで視聴できてもあのスクリーンで見ることができるのは価値がある。

前半は、その後、寝てしまって記憶がない…。

クラプトンが、もしもジョージがバンドを離れ、戻ってこなくて、ビートルズに加入していたらなんて夢を見そうな前半だった…。

10分間の休憩でコーヒーで気合いを入れて…

ジョージとは欠かせないインド音楽。

音楽というよりも、物質欲をすべて満たした男が、より自分を満たしてくれる精神世界への旅がインド音楽だったようだ。

クラプトンとの不倫についても、「ドラッグをやっているよりも、クラプトンといてくれるほうがいい」と言わせてしまうあたりのジョージの精神性の高さに驚く。

クラプトンにも「服とクルマと女性の趣味が一緒」と言わせてしまう。

そして、インド音楽との別れには、「ボクよりもシタールが上手いのがインドには1000人もいる」と、音楽活動を再開する。

そして、メディア王ハーストを彷彿させるような大邸宅。インタビューには、ハワード・ヒューズとも比較される。要は引きこもりになっているのか?という質問だ。

ジョージは、その邸宅の中で、瞑想に励み、クラプトンとも過ごしながら、Here Comes The Sun

を生み出す。

リンゴ・スターが7拍子のフィルインを語る。

 

当時のLSDの話や、ヒッピーカルチャー、ヘイトアシュベリーにいたるまで、ドラック文化の象徴でありながらもドラック以上のオープンマインドを目指していたことを語る。

ビートルズ時代の、曲を採用されない鬱積が、All things must pass を生む。

 

確かに、ビートルズのAll Things Must Pass はイケていない。

 

それに比べて、ジョージのAll Tihings Must Passは、ソロのメンバーの中で、一番Beatlesっぽい。

フィル・スペクターが、ごってごってにプロデュースしているからだ。

そのあたりも、クルマを飛ばして、すぐにソロ作品の企画にはいった話を、ラリったままのフィル・スペクターが話す。彼はまだ、70年代のまま生きているのかも知れない。

そう、この映画を見て、買うべきものは、この映画のDVDではなく、リマスター版のAll Tihings Must Passだろう。ソロの中ではもっとも素晴らしい!ポール大好きなボクが絶賛するくらいだ。

 

ジョージ・ハリスンよ永遠に!

 

 

 

 

 



  

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