セグウェイは今だに136年前の「赤旗法」のまま。つくば市のロボット実験特区から3年

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ガソリン自動車普及前の自動車の黎明期。

19世紀後半に英国で施行された法律に「赤旗法」というのがあった(Red Flag Act)
正式にはLocomotive Act

 

1865年、イギリスでのホントのオハナシ。

ガソリン車普及する前の蒸気機関の自動車を公道で走行するためには、安全のために、郊外では、時速6km/h 市街地では時速3km/hのスピード制限とする「赤旗法」があった。

自動車は、運転手機関員、赤い旗を持って車両の60ヤード(55メートル)前方を歩く赤旗者の3名で運用することを規定とされていた。赤い旗かランタンを持った人は、歩く速度を守り、騎手や馬に自動車の接近を予告しなければならなかった。

自動車は最低3人いなければ、公道を走行することができなかったのである。このイギリスの「赤旗法」の法律は、1878年改正まで、13年間続いた。この悪法のおかげで、イギリスにおける自動車産業の発達を妨げ、ドイツやフランスに遅れをとることになる。

赤旗法 wikipedia より

セグウェイは、つくば市のロボット特区で、公道での走行を許可されたものだと思っていたが、まるで、136年前の「赤旗法」と同じようなしがらみで、

セグウェイ通勤、夢のまた夢 ロボ特区に規制の壁

茨城県つくば市が構造改革特区の一つとして、日本で初めてセグウェイのような搭乗型移動支援ロボットが公道を走れるロボット実験特区に認定されて3年が過ぎた。だが規制緩和のスピードは遅く実験は遅れている。生活支援ロボットは安倍政権の「日本再興戦略」の重点分野のはずだが、規制の壁は厚く実用化に黄色信号がともっている。

なんと、走行実験には「保安要員を必ず随行させること」という規制があった。

セグウェイの観光ツアーもあるが、そこには、必ず、自転車に乗った保安員の姿が見られるという。インストラクター+自転車による保安員がいなければ観光ツアーも成立しない。

セグウェイによる通勤実験を行うにも、1人のセグウェイに対して、1人の保安員が必要という。

何のためのロボット特区なんだ? しかももう3年も経過しているのに。

保安員なしでも安全走行できる実証として、延べ9,000キロメートル以上走った実績もあるという。

しかし、今だに保安員がいなければ走行ができない。

まるで、19世紀のイギリスの赤旗法そのものだ。

20世紀の戦後の日本を復興した産業はなんだったんだろう?自動車産業だ。

そして、21世紀、最も日本に期待されている産業はなんだろう? ロボット産業だ。

そのロボット産業の実証実験をやる特区でさえも、赤旗法が撤廃できなんて、19世紀のイギリス同様に、ドイツやフランスの後追いになりかねない。

英国以外の欧米では、セグウェイは普通に公道を走行できる。

ソチオリンピックなどでは、ステディカムを搭載したセグウェイが選手と同じスピードで迫力ある映像を撮影している。

トヨタの「ウィングレット」などにも、保安員が随行しなければならないのだ。

 

 つくば市では、生活を支援するロボット産業のシーズが集まっているにも関わらず、こんな法すら変えられない特区構想では、特区の意味がまるでないも同然だ。

いつまで、道路車両運送法の呪縛で産業育成の機会をとりのぞくつもりだろうか?

未来の産業育成よりも、特区でさえも、安全、安全、安全でビジネスチャンスを殺してしまっている。ちっとも未来に対して安全といえないのでは?

そもそも、2004年(もう10年も前だ!)のボクがセグウェイによる公道走行での罰金50万円と、猪瀬元知事の5,000万円の公職選挙法違反の罰金が50万円が一緒というのも、考えものだ。それくらい道路車両運送法の安全は、政治の暗闇よりも安全でないとされている(笑)。

『セグウェイ』は整備不良…50万円の罰金命令
http://response.jp/article/2004/04/12/59422.html

猪瀬前都知事を略式起訴 簡裁が罰金50万円の略式命令http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140328/crm14032814300005-n1.htm

おそらく、みんなの党の渡辺代表も公職選挙法で8億円の不正使途不明金としても、最高50万円の罰金で終わってしまうことだろう。

東京スター銀行の定期預金金利は、1年もの年1.1%
年間利息は880万円。税引き後704万円。
月の税引き後の利息は、58.6万円。  

罰金50万円なんて、一ヶ月の利息の方が高いじゃないか!! 

安部総理、ロボット産業のためにも、人肌脱いでくださいよ!

 

 

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