「団塊65歳 新巨大市場スポーツカーとトンカツ好き…アクティブシニアに試行錯誤」 http://j.mp/J7CDf1
この記事を読んで整理してみた。
老人→シルバー世代→シニア→アクティブシニア→プレミアムエイジ すごく進化している。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120505/biz12050512000004-n2.htm
その特性は、
終戦直後の昭和22~24年(1947-1949)の第1次ベビーブームに生まれた巨大な団塊の世代が今年から65歳となり、完全リタイアの「適齢期」を迎えた。
60歳以上の消費支出は100兆円を超え、日本全体の44%を占める。
定義として、250万人以上の出生数であった3年間にわたる第一次ベビーブームに出生した1947年から1949年までの世代を指し、3年間の出生数の合計は約806万人にのぼる(厚生労働省の統計。 http://j.mp/KdKkBb
つまり、2015年まで、約806万人にわたる、「大定年時代」がやってくることになる。
62歳~65歳の日本の人口比率6.2%の人たちが市場を牽引していく。
元気もあり、消費意欲もあり、しかもまだまだ肉食系だ。定年させるのがもったいないくらいだ。
2012年04月、トヨタの86(元・カローラレビン)は30歳前後でも手が届く200万円に抑えたが、商談会に集まったのは60歳台前後のシニア層。2012年02月の予約で目標1000台の8倍の8,000台を突破。蓋を開けると、50歳以上が1/4 だったという。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の増田宗昭社長(61)は、自らも含め、60歳代以上を「プレミアエイジ」と名付けた。加盟する全国約4万5千店で約4千万人が利用する「Tポイント」サービスの膨大なデータも駆使し、その消費動態を探る。
ファミリーマートの2000年の商品開発部署「おとなコンビニ研究所(50~65歳向け商品の開発を手がける)」の第一弾商品は、なんとカロリーたっぷりの「ロースカツ弁当」
メディアプロデューサー残間里江子氏(62)は、
「団塊の世代は、自分たちが実年齢より10~13歳若いと考えていて、年寄り扱いが大嫌い。子供時代に洋画やホームドラマでアメリカ文化の洗礼も受けている。年を取ったら控えめにするという従来の社会通念には当てはまらない」
この消費スタイルは1960年台のアメリカに近いのではと思う。彼ら(シニア・プレミアムエイジ)の父親世代は、1929年の世界恐慌時代。そこから立ち直り、第二次世界大戦を迎えるが、本土での焦土は2000年WTCの「911」まで体験したことがない(1941年のハワイのパールハーバーだけだ)。
アメリカ本土での世界大戦は、ニュース、メディアで知る戦争であり、不本意な出稼ぎ戦争でもあった。
戦後の1960年代のケネディ政権では「若者」にはじめてスポットがあたり、自分たちの平和的なイデオロギーが注目され、音楽やファッション、クルマ、スーパーマーケット、映画、デート、ダンス、さらにアポロ計画と、まさに映画とは一線を画したニュース・メディアの世紀の幕開となった。
この米国の第一次ベビーブーマーのお父さん、お母さんたちの世代と、日本のシニア・プレミアムエイジは酷似しているとボクは考えている。
日本のシニア・プレミアムエイジは、ファミリーを会社よりも家庭や知人を大切にする。夫婦そろって、さかんにお出かけするだろうし、バツイチになっても積極的にパートナーを探すだろう。
米国の第一次ベビーブーマーは、1946年から1959年のなんと13年間にもわたる。日本の4.3倍の期間だ。しかも、7,820万人もいる。日本のシニア・プレミアムの9.7倍もの市場だ。
ヒッピーカルチャー、フラワーチルドレン、ウーマンリブ、ロックミュージック等。
http://j.mp/IB0MIA
まるで、この世代の米国シニアのカルチャーは、日本の第二次ベビーブーマー団塊ジュニア(1971年~1974年、毎年200万人生まれ、800万人いる。現在は毎年100万人を切ってしまった)そのものであり、カルチャーとしては、
インターネット、携帯、ファーストフード、コンビニ、共働き、パンクロック、ひきこもり、
なんと、歴史が繰り返されているかのように酷似している。
米国は第二次ベビーブーマーに第三次ベビーブーマーがあるが、日本のベビーブーマーは種を断絶してしまった。
アメリカ文化さながらの、テレビや映画で見た、元気のあるシニアの生き方をしたいと願うのが、当然だ。
クリントイーストウッドや、ポール・ニューマン、ショーン・コネリー、スティーブ・マックイーン、ロバート・レッドフォード、ハリソン・フォードに、ロバート・デ・ニーロ、格好のいいオヤジのお手本はいっぱいいる。
「団塊65」を中心とした日本のシニア・プレミアムエイジへのマーケティングは、「絶対に年寄り扱いしないサービスでなければならない」と思う。
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