ゲーム端末業界が、激安牛丼業界化してきた。
差別化しずらいファーストフード業界では、一社が値下げに踏み切ると、他社は追従しないと、シェアを完全に奪われかねない構造にある。ファーストフードは、月に何度たべさせるか?にかかっており、一人の顧客に何度も来店を促し、味覚を記憶させ、価値をリピートさせることが最大の戦略である。
価格を下げて、アディクトさせること。特に牛丼業界では、「肉」の脂質を欲求した時に、「焼肉」よりも、手軽に安価にと感じた時に、100メートル足を伸ばしても、どこの店舗に来店するかにかかっている。さらに、カレーや、豚丼や、鉄鍋などのバラエティーな製品と、期間限定値下げ、や期間限定製品を投入している。
ゲーム端末も、ニンテンドーが、市場環境の変化に応じての1万円値下げ!という大英断に及んだことにより、ソニーコンピュータエンタテインメントも追従した形をとった。
牛丼業界のように、カレーや豚丼というように製品のバラエティー化が難しいだけに、ハードウェアの価格を下げることにより、プラットフォームの価値を増やそうとする戦略だ。
しかし、価格が高いから購入しなかったライト層を魅了する3Dコンテンツがあるかというと、ソフトウェアでは実現が難しい。
であれば、期間限定値下げで、10 月末まで15000円としてもよかったはずだ。一気に販売業績は改善できる。
むしろ、ニンテンドーはずばり、ネットワーク端末としての、スマートフォンに変わるチョイスを考えると、無償で2年しばりの、月額課金制で売ってでたほうがプラットフォームとしたほうが、インパクトがあるだろう。
つまり、ニンテンドー3DSは「無料」ということだ。月額625円を負担させることによって、プラットフォームは10数倍に普及できたはずだ。通信キャリアと組むことにより、新たな販路も開拓できる。
スマートフォンで楽しみながら、3DSで拡張できるシナジーは手のひらデバイスとしては最大の強みを発揮することだろう。
一方、PS3は、ブルーレイディスクの再生と、ハードディスクを増設することにより、テレビの番組を一週間、すべてを録画できるAV機器としての拡張性の可能性を持っている。つまり、ハードディスクレコーダーとしての、かつてのPSXのポジショニングを獲得すれば、ゲーム以外のAV機器としての販路を開拓でき、メインレコーダーとなれば、テレビのチャンネルを制することもできる。現在の「トルネ」だけでは、購買意欲をそそらない。
牛丼業界のバラエティー化が次のゲーム端末業界のお手本ではないだろうか?
任天堂は、
2011年08月11日(木)任天堂は11日、携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の価格を従来の2万5000円から1万円値下げした。1万5000円でニンテンドー3DSが購入できるようになった。
3DSは、発売後約1か月の3月末までの世界出荷が361万台だったが、4~6月の3か月間で71万台まで激減した。国内販売も苦戦し、2004年12月に発売した「ニンテンドーDS」のペースを大きく下回る。
3DSの不振は、3D(3次元)画像の魅力を伝えるソフト不足が原因とされる。ゲーム機本体が売れなければ、ゲームソフト会社がゲームの開発をためらう悪循環に陥る。このため、「値下げで普及のペースを取り戻したい」(岩田聡社長)狙いがある。
任天堂の11年4~6月期決算の営業利益は初の赤字に転落。3DSの発売(2月26日)前に2万5000円台だった任天堂の株価は、11日は1万1430円にまで落ち込んでいる。
3DSの失速は据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」の後継機「Wii U」まで及びかねず、年末商戦に向け「大勝負に出た」(アナリスト)という。
ソニーコンピュータエンタテインメントは、
2011年08月17日(水)家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の希望小売価格を18日から値下げすると発表した。
ハードディスク容量160ギガ・バイトのタイプは2万9980円から2万4980円に、同320ギガ・バイトのタイプは3万4980円から2万9980円に、それぞれ5000円引き下げる。北米、欧州向けも16日から順次、値引きを開始した。
PS3は2006年11月の発売開始以来、3次元(3D)画像が楽しめるゲームや、利用者の動きを感知するコントローラーなどが好評で、今年3月末に累計発売台数が5000万台を超えた。
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