あまり、ボクは新宿にいかない…。
同じ雑踏でも、なぜか渋谷のほうが馴染む…。
でも月に1〜2回は新宿に出向く。
なぜか、新宿ではお店に馴染む感じの店が少ない…。
夜は、まだ東京生活が長くなったので、覚えていただけるお店が増えた。
しかし、昼間はそんなに馴染めるところがない。
しかし、新宿の中でも一箇所だけ馴染めた店がある。
しかも、店内はいつも雑踏だ…。
新宿 ビア&カフェ のベルクだ。
JR 新宿駅東口を出て、地下のまま左へ30秒
立ち食いソバの向いにあるお店
初めて行ったのは、twitter革命を出版した日に、twitterで知り合った人と一緒にランチで待ち合わせた…。
その日に食べたエッセン・ベルクに魅了されて、ほぼ数年。
もう、この何も足さず、何も引かず、素材の美味しさを堪能できる。
その日からルミネビルに立退きを迫られ、署名運動などで、今も立退きをされずに、営業を続けておられる。
普通は、立ち退き料などに目が眩んでしまってもおかしくない条件にも、決して屈しないスピリッツがすごい!
店はお客様のためにある お店に重要なのは「味」。
味でつながりあった。客と店、店とスタッフ、店と職人、いろんな組み合わせが「おいしい」をつながりとしたリアルなSNSの場となっている。
新宿に早めにいって、ベルクで、お茶する。ソーセージかエッセン・ベルク。
夕方は早めのビールもありだ。またこれが格別!
ベルク通信という月刊B4サイズのニューズレターには、なんともこのインターネット時代には得られない店舗側からのほとばしる情熱を毎月感じとれる想いが行間に一杯つまっている。
発刊は1994年の5月にVol.1を発刊してから、すでにvol.204号を数える。このニューズレターだけでも17年間だ。
ベルク通信 バックナンバー
http://www.berg.jp/tsu-shin/bergt1.htm
店内では、ほぼ毎月、なんらかの写真ギャラリーが展開されている。
ボクも、かつて、ソーシャルネットワーキングバーとしての「.BAR(ドットバー)」を経て「BarTube(バーチューブ)」というお店を渋谷の宇田川町で経営していた。
経営を離れてから、このベルクと出会った時、まさに自分が、本当は、こんな店をやりたかったんだ…という想いがこみあげてきた。経営をしている時に出会っていたらまた違ったやりかたがあったと思うのと同時に、いつかはまた飲食事業を手がけてみたいと思う。
そして、手にした書籍が、「食の職」副店長の迫川尚子(さこかわ・なおこ)さん。
この本は、食にまつわる、とっても深いビジネス書である。
飲食に携わるすべての店長さんに読んでいただきたい。
飲食という、メディアを持つ人が表現できるすべてがこの本の中で学べる。
アルバイトさんにも読んでもらうと、店舗での動きが変わるだろう。
居酒屋にいってもつまらなさそうに働いている人と、活気のある居酒屋。
マニュアルどおりのことしかできない店と、臨機応変に対応してくれる店。
そんな違いがどこからくるのか?
これはビジネスとしての会社にも同じことが当てはまる。
過去の成功事例でしか、ストーリーが語れない企業と、常にイノベーションを提供している企業。
その差は大きい。しかし、ほんの少しだけ、考え方の角度を変えるだけで、その差は歴然だ。
その差に気づかせてくれる一冊だった。
「職の食」迫川尚子著
今度は、「新宿駅最後の小さなお店ベルク」を読んでみたい。
※以前は気づかなかったけど、こんな店の片隅でも、「No Nukes」活動が!
反原発って特殊な人たちだと思っていたけれども、もう今は違う。
視点が変わると、今まで気付かなかったこともよく知ることができる。
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