http://www.cocolog-nifty.com/campaign/badn/
10月15日に世界中のブロガーが同じ話題でエントリーするブログアクションデーが開催されます。
今年のテーマは「貧困」。
ドネーションには何度か紹介しているkiva.orgも参加しています。kivaの素晴らしさがシェアできるというのもおもしろいかと思います。
http://site.blogactionday.org/involved/donate-your-days-earnings/
ボクもエントリー記事を書きました。
本当は、英語でかかねばなりませんね。
世界中のブロガーや、ポッドキャスター、ビデオブロガーが、年に一度、同じ日に同じ話題について取り上げるネットイベントBlog Action Dayが昨年からはじまりました。
昨年は2万以上のブログが参加し、今年は昨年以上の広がりが期待されています。
「貧困」は様々な捉え方ができます。日本は世界有数の経済大国でありながら自殺者は年々増加しています。その一方で、経済的に貧しい国でも心豊かに暮らす人たちもいます。
いったい「貧困」とは何なのか?このイベントをキッカケに考え、ブログに書いてもらうことを目的としています。
Blog Action Day 2008 Poverty from Blog Action Day on Vimeo.
10月15日、世界はブログアクションデーです。
今回のテーマは「貧困」
「貧困」というと、いろいろとネガティブなイメージで語られることが多いが、貧困の原因は何だろう。
貧しくて困っているわけだ。
お金だけの問題ではない。心だってそう、体だってそう。
だけど、やはり、食料や衛生、教育の貧困が一番大変だろう…。
アフリカの場合、貧困でたくさんの子供が死んでいる
HIV/AIDSにかかっている子供250万人のうち9割がサハラ以南に住む。
内戦のソマリアでは9万人の子供が栄養不足で死亡する可能性がある。
ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー夫妻は、パパラッチに追いかけ回されたりするくらいならと子供の写真を、410万ドル(約4億5千万円)で販売し、この収益の全てユニセフを通して寄付した。
サルコジ大統領夫人であり、元モデルのカーラ・ブルーニ・サルコジさんの10年前の写真もオークションで91,000ドル(約937万円)で落札され、チャリティに向けられるという。
また、ユニセフが家族計画とHIV予防のためにコントームを配布したり、食料をアフリカに援助する。
しかし、問題はいくら配布しても「貧困」そのものが、なくならないことだ。ユニセフの手段は、今の貧困に対しての手だてにはなっているが、根本的な解決手法ではないようだ。
必
要なのは、教育とレジャーではないだろうか。知識がなく、他に楽しみがないから、安易な快楽に溺れてしまう。結果として、子供が犠牲になってしまう。もし
も、彼らにもっと、知識を与えることができたら…。病気や衛生、栄養に対しての知識があれば…。そして、さらに一部の汚職だ。ユニセフの先でも、物資の流
通を阻止して利益を得ているものがいるそうだ。
NHK特集で
は、インドの地方で、女性がユニリーバのセールスマンとして、女性でも働けば、お金が得られることを学び、セールスの道に目覚めていく姿が描かれていた。
今まで、子供を生んで、男性に尽くすことでしか彼女たちは生きる道がなかった。男性の都合によって女性が虐げられている。
映画「ブラッド・ダイヤモンド」でも、輝くダイヤの中に秘められた貧困が描かれている。あの映画を見てから、デビアス社に並ぶ宝石は、血で作られている印象を思うようになった。ダイヤを買うたびに搾取に加担しているような気分になる。
その一方、募金ビジネスの寄付代行業者(ファンドレイザー)ファクター・ダイレクト社などの暗躍ぶりも目立つ。
ワシントンの、政府のムダを告発する市民の会「CAGW(Citizens Against Government Waste)」にこの10年間に、キャンペーンなどの寄付で集まった87万9000ドル(9670万円)のうち、CAGWに渡ったのは、なんとその6%である4万9000ドルにしか満たなかったという。
かかった経費もあるが、善意の寄付金の94%はどこに行ってしまうのだろうか?
慈善団体の取り分は、寄付総額の20%以下というケースも多々あると、ロサンゼルスタイムズ紙がレポートするとクーリエジャポン2008年10月号P.38
米国人の寄付金は毎年2300億ドル(約24兆5300億円)に達し、現在、カリフォルニア州だけで登録プロのファンドレイザーは、300社を超え、米国の慈善団体NPOは、190万団体。150人に一つのNPOが存在している。
またNPO法人のためのプロのファンドレイザーの養成工場もあるそうだ。
ファンドレイザーのすべてが、そのような訳ではないだろうが、透明性を考えると、州法によって定められている業績を提出する義務だけでなく、寄付金の上限マージンも設定する必要がありそうだ。
もしかするとと、寄付をしても、そのうちの半分以上が寄付に使われていると思っておいたほうがいいのかもしれない。
そ
ういえば、とある寄付金を届けにいった大手慈善団体では、豪華なオフィスに、すべて天下りらしき人たちが、新聞を読んでお茶を飲んで、若い事務の女性がい
るだけのように見えた。彼らの賞与や給与や恩給は、寄付をしたつもりの資金が流れているとしか思えず、寄付の持って行き先をついつい変えたくなったことを
思いだした。
ユニセフの場合は、2007年度、175億円が集まり、81%(141億7500万円)が本部に渡され、19%(33億2500万円)を日本国内での募金活動費、啓発宣伝費、管理費(2%=3億5000万円)等、事業経費や緊急支援時のための積み立て金に当てられている。
寄付の20%は寄付ではなく、運営費用のために使われている。
そして、本部は、2007年度の総収入は30億1,300万米ドル(3103億3900万円)で、日本の出資比率はたったの4.5%にすぎない。
2007年度のユニセフ総支出額は、27億8,200万ドル(約2865億4600万円)
そのうちの26億7,300万ドル(96.1%)がプログラム協力費
9,400万ドル(3.4%)をユニセフの管理・運営費
約1,500万ドル(0.5%)が損金その他の支出
また、プログラム協力費のうち、25億1,700万ドルが直接プログラム支援
1億5,600万ドルが事業管理費という内訳だ。
ユニセフ本部の運営管理費が、3.9%以下であることを考えると、日本も5%程度に押さえることができれば、あと15%(26億2500万円)捻出でき、日本の出資比率は、5.41%に増える。
26億2500万円は、運営努力ができるところではないだろうか?しかも毎年だ。
日本ユニセフ協会は、2001年、寄付金25億円で港区に、協会ビル「ユニセフハウス」(地下1階、地上5階建、延べ床面積1100坪)を建設している。
さらにもっと言及すると、その寄付されたことで、本当に貧困がなくなっているのかどうかも、ボクたちには検証する術がないのである。
寄付に対してのトラッキング手法が必要なのではないだろうか?
善意の寄付が食い物に成っているとは思いたくないが、明確に、貧困に対するソリューションとなる手応えがただ、単に欲しいのだ。
寄付に対する、第三者的機関やいろんなところが、管理監督するポジションがなければ、善意の寄付が途中の空気抵抗で目減りしているような気がしてならない。
マイクロファイナンスによる手法は、そんな寄付の目減りを、小口融資ということで、「見える化」できるひとつの方法だと思う。
手応えのある貧困に対する援助。
おカネ以外にもあるのかもしれない。
貧困に対して、国際協力するならば、インド洋での給油よりも、農地改革による協力のほうが、意味があるのかもしれない。
アフガニスタンは世界のケシ栽培の92%を占めるケシ王国であり、ケシから生成されるヘロインやアヘンなどの麻薬によって、貧困はさらに高まる。
もしかすると、アルカイダのテロリスト以上にこちらを根絶させる努力の方が、貧困を救うことではないだろうか?
丸腰の復興支援のようなプロジェクトと、インド洋での給油とは同じレベルで語られるべきではないのかもしれない。田中龍作さんのビューポイントに注目したい。
本当に給油が必要なのかどうかの裏付けを残念ながら、何もボクたちには説明がなされていない。
もしかすると、貧困の原因は、説明不足が生んでいるのかもしれないと、ブログアクションデーに感じた。