世界がもし12人のオーナーだったら」の番外編を書いてみました。
オリジナルはこちらです。
http://lcmx.net/blog/archives/000245.html
このむらには12人が暮らしています。
1人はお金持ちです。
1人のお金持ちはむらの資源を独占していました。
5人がそのお金持ちといっしょに仕事をしています。
残りのの6人が貧乏です。
6人の貧乏は1人のお金持ちといっしょに仕事がしたいといいました。
しかし、お金持ちといっしょに仕事をしていた5人は反対しました。
自分たちのもうけが少なくなるからです。
6人の貧乏はますます貧乏になりました。
やがて6人の貧乏のうち1人が倒れました。
5人になってはうまく仕事ができません。
1人のオーナーでないお金持ちになったばかりの人が、倒れた貧乏のかわりにオーナーになりたいといいました。
1人のお金持ちは、知らない人とは”イヤ”というと一緒に仕事をしている5人もなぜか同じ気持ちになりました。
そうしている間に、さらに6人の貧乏から病人がでてきました。残った貧乏はのどから手がでるほど、オーナーを変わって
ほしく、オーナーになりたい人は、たくさんいましたが、1人のお金持ちがすべてを決めている世界なのでした。
困ったのは6人の貧乏の子供たちです。
ある子供は他のオーナーにもらわれていきますが、いらない子はその場でどんどん捨てられてしまいます。
ある日、1人のお金持ちの子供が他の子供たちと力をあわせて、貧乏の子供たちを生み出さないようにと、1人のお金持ちと5人の仕事のオーナーにお願いしました。
しかし、そのお願いは聞いてもらえませんでした。
怒ったのは、その子供たちのおともだちでした。
子供たちが遊んでいる姿を毎年、応援していたおともだちは、もう見てあげないといいました。
見てもらえないと、1人のお金持ちはお金もうけができなくなります。
困った1人のお金持ちは、ようやく反省し、おともだちや子供が喜ぶようにルールをかえました。
しかし、もうその頃には、おともだちや子供は、メジャーリーグという新しいオーナーのいる場所へ遊び場を引っ越していました。
一緒に仕事をしていた人も貧乏も引っ越しを考えています。
1人のお金持ちは、はじめて1人ぼっちに気がつきました。
参考図書