関西デジタル大忘年会2007

Toshiaki Kanda 2007年12月17日 月曜日
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2007年12月17日(月)
本日は関西でデジタル忘年会です。
http://www.mebic.com/forum/634.html

「デジタル忘年会」といっても、いまやどこもかしこもIT系の忘年会が連日開催されているのだから、わざわざネーミングする必要するなどなかった。
しかし、最初の開催は、今からちょうど10年前の1997年12月13日だったから「デジタル忘年会」としたことには特別な思惑があった…。

初の関西での大規模なMacイベント「MacFanExpo」が大阪ドーム(現:京セラドーム大阪)で開催された。そのままの流れで、デジタル業界人の交流という名目でパノラマドームレストランアサヒで開催し、150名もの業界関係者が集まった。

マルチメディアブームが去り、CD-ROMを制作していたクリエイターやDTPのオペレーターたちが、インターネットという新しい世界での構築にとりかかりはじめた頃だ。正しい情報は、書籍や雑誌ではなく、現場から生まれていた。誰も、業界に先生がいないから、自ら研鑽を高め、そこで得た情報を共有するしか方法がなかった。新しいメディアの文法は常にそうやって作られる。

関西ウェブマスターオフというオフラインミーティングを開催し、関西のめぼしいWebマスターとネットだけではなく、リアルな世界でも会ってみたいという趣旨で隔月で開催された。

まぐまぐを作ったばかりの大川さんに深水さん。今日の雑学の小橋さん、イージーの岸本さん、関西のありとあらゆるウェブマスターにメールでコンタクトをとり、みんなで情報を共有していく。情報考学の橋本さんなどもゲストだった。その後、渋谷のビットバレー構想にちなんで、大阪でのベタバレー構想など…。そして、その間に発生したネットバブル。バブルに浮いた人、上場した人、消えた人…。いろんな人と出会えた10年だ。

電子メールでやりとりできる人が限られていたり、FAXがビジネスコミュニケーションの中心だった頃。携帯のi-modeがなかった頃。SPAMがなかった時代。デジタル業界はスタンドアローンでありながらも、ネットワークの可能性と魅力に、かなりの人が取り憑かれていった。

ぜひ、「Always三丁目の夕日」の3作目は、ネットが普及する前のこの時代設定で作ってもらいたいものだ。かなり笑える時代でもあるだろう。

ほとんどの会社が、事業部にインターネットにようやく接続された一台のWindows95の端末を使って、ダイヤルアップでアクセスする。電子メールは、info@あての会社のメールアドレスを部署全員で共有していた。一人に一人づつのメールアドレスがなかったのだ。また、名前のアドレスではなく、数字だけの可哀そうなアドレスの人も多数いた。今から考えると信じられない世界だ。

ボクが最初に書いたHTMLは、3.5インチのフロッピー保存し、郵便でNECのmeshnetのサービスセンターに送り、担当者がチェックして、ようやく3日後にアップロードされた。「神田さん、ホームページ更新されました」と電話でお知らせしてくれる。まるで電話に交換手がいたころのようだ。

新しいウェブサイトの情報は、新聞や雑誌で知り、URLをメモに控えてからアクセスしていた。時間あたりで課金されるので、インターネットで目的が達成されるとすぐにログオフする。専用回線が夢の時代であり、常時接続のインターネットがある会社へ転職を考えたくらいだ。

ブログなどもなく、先進的な個人ユーザーが個人ホームページを立ち上げていた。これからの企業はホームページくらいもっていないという論調に、続々とホームページの立ち上げプロジェクトが動きはじめた…。

社長のあいさつをリアルオーディオで録音しましょう。Flashという最新技術でアニメーションを駆使しましょう。景品プレゼントがアクセスアップの秘訣です。米国ではアマゾンという在庫を持たない本屋が話題です。ビジネスモデル特許を申請しなければビジネスモデルが真似されますよ。

まるで、今のSecondLifeの構築話と本当によく似ている。ほとんどが、とんでもない間違いを繰り返していた。

大半のビジネスユーザーは、ホームページを誤解していた。それは自分があまりネットを使ったことがなかったからだ。だから専門家の意見を聞くしかなかったからだ。専門家といっても3ケ月前はズブのど素人だ。今のSecondLifeの専門家も1年前はみんなド素人だった。2007年SecondLifeのバブルは終わることだろう。そう、そしてこれからが本当のメタバースの時代がやってくる。
ホームページブームの幻想から生まれたネットバブルが終焉した時から、ネットの本当のビジネスが動きだしたように。

今から10年後、2017年の忘年会を想像してみよう。

2011年にアナログ波を停止したテレビは、ネットと完全融合し、単にモニターと化している。ネット広告とテレビ広告は同額となり、視聴者にとっては、プッシュでくるのがテレビコンテンツ、プルで使うのがネットコンテンツという感覚だ。旧・総務省の方針でテレビコンテンツはすべてオンデマンド化されたからテレビも検索して楽しむ人が増えた。ハイビジョンは当たり前で、4Kのスーパーハイビジョンが普及期を迎えている。

ウェブサイトでは、仮想空間が提供され、ユーザーがそのサービスや製品を購入したら、どんな生活になるのかが実感できるようなサービスが提供されている。もちろん、PCモニタでもテレビでも利用できる。

アバターで「Wiiシャツ」を着て操作すると浮遊感まで生まれるようになった。「Wiiパンツ」は18歳以上でないと販売されないはずだが、中学生で大流行だ。これでまた日本の少子化に拍車がかかるだろう。

AmazonのKindle 
http://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=133141011
のような携帯端末が進化し、いつでもネットに接続できる。税金を払っていると、国からプレゼントされる。国は消費動向を個人の行動から掌握しようとしている。

デスクトップパソコンはオフィスくらいでしか見かけない。ようやく日本語での音声入力が機能するようになった。キーボードに依存しなくてもいいが、しゃべるより打ったほうが早い。
オリンピック以降、中国が大躍進し、移民が増えて日本でも英語をしゃべる人の方が多くなった…。最近の若い人は、日本語よりも直接、英語圏のコンテンツにアクセスする。NHK放送の半分は英語放送になっている。日本人の中でも言語デバイドによる格差が問題になっている。

家電もすべてネット制御だ。配線もほとんでみかけなくなり、コードレスで電源が供給されるから、充電も不要だ。電気、ガス、水道も新規参入が増えて、10年前よりも安く提供されるようになった。石油の代替エネルギーの開発促進と公共料金の構造改革努力の賜物だ。

今月は、忘年会シーズンだ。ほとんどのことが、ネットでできるようになったけれど、人間はやはり、集まりたがる。炉端をかこんで、酒を飲む。携帯電話が飲みすぎや塩分の摂取量をチェックしているが、「そんなの関係ねえ!」で飲んでいる。

この飲み会の模様は、居酒屋のウェブからメンバーに中継されており、参加できない人もそこの場に居合わせたような気になる。また、参加者はこの日の飲み会を再生したり加工ができる。

そういえば、20年前のデジタル忘年会で出会ったカップルは、結婚して、その子供も今回は参加している。ボクの孫もそこにいる。その孫と同い年のボクの子供もそこにいる。

…というこんな妄想話を肴に、今夜は関西でお会いしましょう!

Category: コラム
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Toshiaki Kanda