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http://blog.nielsen.com/nielsenwire/?p=32494
OSシェア率
この図を見ると、この3ヶ月以内(右図)では、アンドロイドがマルチベンダーという数の論理で54.6%を超え、iOS=iPhoneのシェアはこの3ヶ月で36.3%というところを死守している。
RIMとその他のOS(マイクロソフトを含む)でも9%という市場はこの業界の怖さを物語る。
かつては携帯電話市場を席巻していたシンビアンOSのノキアやエリクソンの影は見ることができなくなってしまった。
そして、今年、マイクロソフトのWindows Phone8が登場する。また、アップルのiPhone5の登場にも期待できそうだ。
このグラフがアップルに示唆しているとすれば、それは、多品種化だろう。それはアップルの美学的なマーケティングとは意を反するが、一般向けのそこそこのアンドロイドクラスのiPhoneと、すべての贅沢を極めた高価なiPhoneスペシャルだろう。
それを提供すれば、iOSのシェアは伸びることだろう。色を多色化にするようなことも過去におこなっているけれども、そこではないはずだ。
さらに、興味ぶかいのがこの図だ。
デバイスメーカーとしてのアップル(黄色)の圧倒的なシェア34%だ。
これは、iPhoneを松・竹・梅と3ランクくらいに分ける戦略を取るべきだろう。それによって、一般ユーザー、ハイスペック一般ユーザー、ギークユーザーとマーケットをセグメントできる。現在は容量による差別化でしかない。
2位のSamsungは、17.5%であり、Appleは、ダブルポイントを単一機種モデルで凌いでいるのである。ここはシンプル戦略といえでも、もう一モデルがないと選択枝不足が否めない。
カメラでいうとキヤノンがEOS kissのラインナップだけで勝負しているような構造にボクには見えてくる。高級一眼レフにミラーレスにコンデジとスマートフォン市場は細分化されつつある。
他を見てみると、HTC(赤)の健闘ぶりが目立つ。Android + Windows Mobile + Windows7 で17.4% だ。
可能性としては、Windows Mobile 3%とWindows7 1.3%という、たったの4.3%のWindowsのスマートフォン市場がデスクトップと一緒に「8」という、おそらくマイクロソフト最後の大勝負で総攻撃がかかってくるところだろう。
世界的なデバイスメーカーも、そこに大期待しての大参入となることだろう。特に台湾、韓国勢に総負けの日本メーカーは、背水の陣たる気持ちであるだろう。
そして、またスマートフォン市場の最大のライバルはPC市場であり、仕事以外は、スマホ&大型液晶やタブレットで事足りる世の中がやってきそうだ。
一番、気になるのが、QWERTYに代表されるキーボードによるインプットメソッドだ。
このインプットデバイスに勝るものが登場しない限り、机と椅子が必要なワークスタイルはなかなか変化しそうにない。
日本人が英語化することの一番のメリットは、この単語の変換作業ということがなくなることかもしれない。表意文字から表音文字へと変化することによって、QWERTYキーボードの役割は大きく変わる。
もちろんスマートフォンのフリック入力も、もっと早くなることだろう。
携帯電話が、音声からデータに変わったように、文字の世界も表音文字と絵文字やキャラといった世界がやってきてもおかしくないと思う。