【寄稿】ビジネス+IT「ネットフリックスと時価総額で比較 ハリウッドメジャーがメジャーでなくなる日」

新たな『ニッケルオデオン時代』
ネットフリックスと時価総額で比較 ハリウッドメジャーがメジャーでなくなる日

□世界の映画興業市場規模は2015年で383億ドル(約4兆2513億円)と推測される。比率を見ると、北米が111億ドル(約1兆2321億円)と30%弱を占める。一方、日本の映画興行市場は日本映画製作者連盟によると2171億円(2016年は2355億円)だ。

□ネットフリックスの時価総額は、6兆8152億円、ハリウッドのメジャーコングロマリットの中で第4位の21世紀フォックスの時価総額6兆3138億円を上回っている。さらに、ハリウッドの親会社で1位2位のディズニーやコムキャスト、3位のタイム・ワーナーともに、映像以外の事業も手がける複合企業だ。年々、ハリウッドの依存度は低くなる傾向だ。むしろ、映像事業単体のみの時価総額で比較すると、ネットフリックスのほうが勝っているともいえる時代なのだ。

□3月2日にIPOしたスナップが、時価総額2兆8027億円でパラマウント映画の親会社コムキャストの時価総額1兆8843億円の1.5倍の価値があるのだ。たった、10秒で消えてしまう映像と『クレオパトラ』『裏窓』『OK牧場の決斗』『ゴッドファーザー』『ある愛の詩』『インディ・ジョーンズシリーズ』『ミッションインポッシブル・シリーズ』など、永遠に忘れない記憶に残る映画と比較するとなんだか不思議な価値観だ。

http://www.sbbit.jp/article/cont1/33409

ネットフリックス
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