スポンサーリンク
amazonと楽天はそもそも比較すべき存在ではない。同じ通販ビジネスモデルでも「直販市場」なのか「不動産業」なのかで業種はまったく違う。そして、既存リアル店舗はそれらに対してどう取り組むべきか?
そもそも、amazonと楽天ではビジネスモデルが「直販」と「ECサイト利用料=賃貸不動産業」なので比較する通販モデルではない。
大量仕入れ交渉での販売のamazonと、店舗が販売し店舗からの不動産収入と売上に対しての利鞘なので、収益構造が全く違う。
しかしだ。我々ユーザーから見ると、amazonも楽天も同じ通販市場に見える。
アマゾンの発明は送料無料の「Amazonプライム」である。
楽天の発明は「楽天スーパーポイント」である。
アマゾンは水面下の包括契約で恐るべき物流の契約を結んだ。むしろ物流会社の月額固定コストを底支えしているかのような契約だろう。
アマゾンは全品送料無料化に取り組み、楽天スーパーポイントは楽天カードを活用すると2%という還元率を誇るようになった。さらに土曜日はポイント3倍というセールを行いながら、ポイントは、楽天出店者側が購入している。
いわば楽天は、ECの賃貸不動産業とクレジットカード業者がセットになったような利鞘で稼ぐビジネスモデルといえる。
アマゾンにも、フルフィルメント(出品)サービスもあるが、楽天ほどのテナントへのサポート力はない。
実際に契約してみると、「出品いつですか?」との催促電話が事務的にかかってくるだけでまったくのヤル気を感じられなかった。
楽天にはあの長ったらしい情報商材的な教育実績などがあるw
しかし、amazonマーケットプレイスによって、オークションではなく、日曜日のバザー感覚で出品できるプランなども登場し、楽天とamazonの領域は、ユーザー側からは近づいているかのように見える。
いずれにしても、ユーザーにとっての選択肢は、amazon 楽天 そして、kakaku.com の3つは商品購入の際にチェックしている。
そして、既存リアル店舗は「ショウルーミング化」する傾向は絶対に避けられない。
であれば、既存リアル店舗は安さよりも、コンサルティング能力やサポート能力、商品知識、コミュニティなどを駆使するべきだろう。
なぜ、既存リアル店舗、特に量販店はコミュニティを育成する努力を惜しんだのか?その結果が現在の家電業界不振の一因だ。
昔のカメラ店には、春には桜、秋には紅葉、撮影会から発表会、さらに講習会など多彩で楽しいコミュニティがあった。
現在のヤマダに、ビックに、エディオンに、ヨドバシに、ユーザーの撮影された写真が飾られて表彰している売り場などがあるだろうか?
既存リアル店舗にしかできないことがまだまだある。
さらにネット通販には、楽天でもamazonでもまだまだ未着手な領域がたくさんある。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0601B_W2A101C1000000/ネット通販の2強と呼ばれるアマゾン(Amazon.co.jp)と楽天(図1)。
まず両サービスの違いを見ながら、最新のネット通販サービスについて理解を深めよう。どちらも大型のサービスだが、アマゾンはセンター配送が中心、楽天は加盟店が集まるモール型という成り立ちの違いがあり、それがサービスの質の差につながっている。
例えば商品の品ぞろえ。アマゾンは約5000万種の商品を扱い、何でも見つかる印象がある。実は楽天の方が、旅行や金融商品などグループ内で扱う商品が多彩で、商品登録数は1億点にも上る(表1)。もっとも、国内大手の通販サイトでも数十万点の品ぞろえであることと比べれば、どちらも飛び抜けて多い。
■ポイントが魅力の楽天
気になる価格は、既存の一般的な専門店と比べればどちらも安く、問屋で買うような感覚を味わえる。どちらが安いかは商品によるが、最低価格を探しやすいのはアマゾンだ。新品の場合、商品名で検索すればすぐに最低価格が表示されるので分かりやすい。
一方、第二の通貨と呼ばれる、ポイントのたまりやすさで分があるのは楽天だ。同社が発行する「楽天カード」を使って楽天市場でクレジット決済をすると、「楽天スーパーポイント」が購入額の2%付く。楽天以外の決済でもポイントが1%付き、楽天での買い物に使える。スポンサーリンク