日本時間で昨日の26時より、Appleの開発者会議であるWWDCが開催された。
基調講演は、会場にいる記者がリアルタイムに配信しながら、全世界に、ほぼ、リアルタイムにフォトレポートが配信される。
なかには、違法である動画撮影をUSTREAMで配信して、それをまた4万人もの人が世界で視聴していたり、神戸の中学生(?)がボランティアで日本語で解説しているのを大の大人が見入るという珍現象も珍しくなくなった。
取り急ぎ、速報をレポートしてくれたEngadjet Japanをリブログ
http://japanese.engadget.com/tag/WWDC2011/
実況フォトはこちら…
http://japanese.engadget.com/2011/06/06/wwdc-2011/
WWDC2011 posts
by Ittousai Jun 6th 2011 @ 7:24PM
MobileMe の機能を大幅に拡張し無料化した iCloud は今年の秋に導入される予定ですが、その一部だけはすでに iOSデバイスから確認できます。画像は iPhone / iPod touch の App Store から「アップデート」「購入済み」を選んだところ。デバイスに現在はインストールされていないアプリも含めてすべての購入履歴が一覧でき、タップで(再)ダウンロードが可能です。
iOS 5 で導入される他の機能の多くと同じく Android では以前から用意されており、また iOSでもアプリについては iCloudを待つまでもなく従来から再ダウンロードに対応していましたが、かつて試したアプリを延々と溯ってみられるのはなにやら新鮮です。削除してから大きくアップデートされていたアプリを見つけて雲アイコンを押してみるといいかもしれません。
by Haruka Ueda Jun 6th 2011 @ 3:17PM
WWDC 2011 基調講演では iOS 5 の目玉機能のひとつとして、メッセージングサービス iMessage が発表されました。iMessages は iOS 5採用デバイスのユーザーが利用できるサービスで、標準の ” Messages ” (SMS / MMS) アプリのチャット風インターフェースでテキストや写真、動画、また位置情報やコンタクトなどをやり取りできます。
従来のSMS / MMSとの違いは、アップルの iOS プッシュ通知ネットワーク上に作られているため携帯キャリアに依存しないこと(要は FaceTimeとおなじ)、よって3G (2G) だけでなくWiFiでも、iPad WiFi や iPod touchでも使えること。また送達確認やオプションで既読確認、テキストメッセージ中のタイピング通知 (チャット中に相手が打っている表示) にも対応します。
データは同期するすべての端末にプッシュ配信されるため、iPhoneでやりとりしていた会話の続きをiPadで行うといったことも可能です。要はBlackBerry Messenger に対抗するサービスの位置づけ。そのほかのiOS 5機能はまとめ記事へ。
by Haruka Ueda Jun 6th 2011 @ 3:15PM
WWDC 2011 基調講演より。アップルがクラウドサービス iCloud の発表にあわせて、iTunesをクラウド化させた iTunes in the Cloud を発表しました。アプリなどと同様、iTunes Storeで買った曲についてはアカウントと紐づけて購入履歴を確認でき、すでに購入済の曲はほかのiOS端末にも WiFi 経由で無料ダウンロードできます。紐づけ可能な端末は10台まで。また自動ダウンロード機能を備えるため、たとえばiPhoneで楽曲を購入すれば、一度PCにケーブル接続して「購入したものを転送」してから今度は別デバイスを同期……といった手間もなく、自動で同じユーザの iPadにも届けられます。ファイル形式は256Kbps AAC。iCloud全般と同様、お値段は無料です。
以上は iTunesで購入した楽曲限定ですが、さらに one more thing として、自分でリッピングした曲を iTunesで購入したのと同じ扱いでクラウド同期してくれるサービス ” iTunes Match ” も発表されました。 iTunesで管理する手持ちのライブラリをスキャンして iTunesストアのカタログ1800万曲と照合し、提供されている楽曲と一致すれば、DRMなし 256Kbps AAC圧縮のデータを共有することができるようになります。
ファイルそのものをアップロードするアマゾンやGoogleのロッカーサービスとは異なり、クラウド上にライブラリを作成するにはサーバ側で「所有」フラグを立てるだけ。処理が数分で終わるのがポイントです。ただしこちらは年間24.99ドルの有料サービスとなっています。
by Haruka Ueda Jun 6th 2011 @ 3:00PM
アップルがクラウドサービス iCloud の詳細を発表しました。ジョブズCEOみずからあまり良くなかったと認める MobileMeを大きく刷新・拡張したもので、アドレスやメールなど MobileMe に対応していた各種データに加えて、写真やビデオ、機器の設定やアプリのデータ、ドキュメント、さらに購入した音楽やアプリ、書籍までを自動的にクラウドにアップロードしデバイス間で同期します。同期に対応するデータは:
WiFi限定で同期・バックアップできるデータは:
また、アプリ側でドキュメントをクラウド上のストレージに自動保存する Documents in the Cloud も発表されています。1台のデバイスで従来のように文書を保存するだけで、ほかのデバイスからもそのまま開いて編集が可能になる仕組み。Pages、Numbers、Keynoteが対応するほか、開発者向けにiCloud Storage APIが提供されサードパーティーのアプリからも利用できるようになります。iCloud Storage API は Mac / PCからも利用可能。
クラウドストレージの容量は5GB。年間 99ドルだったMobileMeから一気に無料になりました。iCloudの提供はiOS 5と同じ今秋の予定。
なお、写真データと音楽データについては5GBとは別枠の扱いになっています。まず写真のクラウド同期は Photo Stream と呼ばれ、iOS デバイスのカメラアプリで撮影すればクラウド経由で他の iOSデバイスや PC / Mac にも転送される仕組みです (転送は WiFiのみ)。
ただしそれぞれの環境により保存される枚数・期間に差があり、iOS端末のローカル Photo Stream には新しい順に最大で1000枚まで、クラウド側には30日間だけ保存される仕様となっています。iOSデバイス側で手元に置きたい写真はアルバムを作成すればずっと保存することができ、PC / Mac には全部の写真が無制限に保存可能。つまり無料で容量無限の写真サービスではないものの、クラウドが「一時預かり」する30日のあいだに各デバイスをWiFi 接続すれば写真が同期でき、PC / Mac があればローカルに好きなだけ保存できる仕組みです。
そして音楽データについては、iTunesで買った楽曲のクラウド保存は無料。自前の曲のコピーをクラウドにも反映される iTunes Match は年間24.99ドルの有料サービス。詳しくは iTunesをiCloud化させるその名もiTunes in the Cloud の記事をご覧ください。
by Ittousai Jun 6th 2011 @ 2:45PM
by Haruka Ueda Jun 6th 2011 @ 2:00PM
予告どおり、アップルが WWDC 2011 基調講演で iOS 5 を発表しました。こちらもプレゼンで目玉となったのは以下の10点:
そのほか、iPadとテレビでミラーリング表示を行うAirPlayミラーリングや、iTunesとの無線同期など、ぜんぶで200以上の新機能を備えています。SDKは本日公開。リリースは今秋。対応端末は iPhone 3GS / 4、iPad / iPad 2、iPod touch 第三世代 / 第四世代です。
by Haruka Ueda Jun 6th 2011 @ 1:45PM
WWDC 2011 基調講演より。長らく iOSの弱点だった通知システムがついに大幅改善されます。従来は前面に出てくるテキストポップアップ表示 & アプリごとのバッジで未読管理を行っていた Notification が、OSレベルでまとめて管理できるようになります。まず、通知はポップアップのダイアログから、ディスプレイ上部に現在のアプリ操作を邪魔しないかたちで迫り出して自動的に消えるようになりました (HP の webOS風、あるいはOS XのGrowl風)。
また画面上部のステータスバーを引き下ろす動作で 通知センター画面を開くことができ、これまでの通知を新着順にあとから参照できます。Notification Center ではアプリアイコンと件数、時刻、さらに最新の通知内容の一部までを一覧可能。Androidからのインスパイア感は否めません。また通知はロック画面からも一覧で確認でき、特定の通知をスライドしてアンロックすることで、直接そのアプリに飛べる便利機能もあります。新Notificationシステムの写真多数と詳しい説明はキーノート速報へ、そのほかのiOS 5機能はまとめ記事へ。
by Haruka Ueda Jun 6th 2011 @ 1:30PM
WWDC 2011 基調講演で、アップルが Mac OS X の次期バージョン Lion の詳細を発表しました。昨年の Back to the Mac イベントで予告されていたとおり、250以上のさまざまな新機能を備えています。今回、特にアピールされたのは以下の10点:
そのほか、あわせて3000以上の新APIなど。見た目から操作性まで、iOSから多くがOS Xに還元されています。
また、斬新なのは Mac OS X Lion は Mac App Store での独占販売となること。つまりパッケージ販売は行われず、ダウンロード販売のみとなります。サイズは4GB。「購入」をクリックするだけでインストールが可能。一本買えば、同じアカウントに紐づいたMacすべてで利用できます。発売は7月で、価格は29.99ドル。開発者プレビューは本日公開です。
追記:
国内価格は2600円。Mac App Store専売は変わらず。アップグレードにはSnow Leopardをインストールした「Intel Core 2 Duo、Core i3、Core i5、Core i7、またはXeonプロセッサを搭載したMac」が必要です。
(コメントありがとうございます)
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