3兆円で買ったarm
『armHD』の子会社の『アームリミテッド』の75%を配当するとしたら、 2兆2,500億円の配当がソフトバンクGへ。
95%は非課税で5%の課税で1,125億円
東京国税局の申告漏れの指摘は▲4,000億円
そして、arm/HDの価値は、25%の、7,500億円に毀損して、ソフトバンクグループの、ソフトバンクビジョンファンドへ売却。
※armの25%をソフトバンクビジョンファンドが保有
3兆円で買ったArmが、7,500億円になったので、法人税が発生しないというスキーム。2兆2,500億円の損失だけど、それは配当金として取得済み
■NVIDIAへのarm売却のディールは4兆円(40Bドル) だった
3兆円で買ったarmの価値は4兆円のディールに、筆頭株主となればNVIDIA時価総額63兆円の価値に…。
4兆円のディールは…
1/3(1兆3,333億円)が現金、2/3(2兆6,666億円分)は、NVIIDIAの株となり、ソフトバンクグループは、NVIDIAの筆頭株主となる予定だった。
それでも、3兆円のarmから2兆2,500億円の配当があり、7,500億円のarmが4兆円(5.3倍)の価値となり、
そして、今回、armのNVIDIAへの売却がなくなった。
しかし、2022年度内に、armの米国市場でのIPOを予定している。
ディールを元に考えると、最大 NVIDIAの時価総額63兆円とはいかなくても、最低でも、NVIDIAから、現金でもらえるはずだった1/3の価値はあると考えられる。
それを現在のNVIDIAの時価総額で考えると21兆円ほど。
すると、インテルの20兆円に等しくなるだろう。
あくまでも、4兆円のディールからの推測である。
現在、株価は大きく下がっているのであくまでも時価総額は2月上旬の参考値
SVF1の所有が25%としても、21兆円の時価総額の75%(15兆7,500億円)は、ソフトバンクGの価値と見ることができる。
なんといっても、プランAがうまくいかなくても、プランB、プランCで攻めているのがソフトバンクグループの特徴だ。
■SPRINTのTmobile買収に失敗し、Tmobileと合併し、結果としてドイツテレコムの大株主に
ドイツテレコムの4.5% の株主だ。
同時にTmobileの3.3%の株主となった。
KfWバンクグループ(ドイツ復興金融公庫) 16.87%
ドイツ政府 14.83%
ブラックストーン・グループ 4.4%
□ソフトバンクグループ(SBG)は(2021年9月)7日、保有する米通信大手Tモバイル(旧スプリント)株の一部(4,500万株)を対価に、独通信大手ドイツテレコム株式の4.5%(2億5,000万株)を取得すると発表した。
□SBGが保有するTモバイルの発行済み株式約1億株のうち、約4500万株をドイツテレコムに譲渡して、ドイツテレコムが新たに発行する同社株を取得する。SBGはドイツテレコムの大株主となり、役員を派遣する予定
□SBGはさらにTモバイル株2000万株をドイツテレコムに売却して現金を受け取る計画。一連の取引を通じてSBGのTモバイルへの出資比率は8.5%から3.3%に下がる。
□SBGは国内の通信子会社ソフトバンク株41%、ドイツテレコム株4.5%、Tモバイル株3.3%を保有することになり、投資先の通信会社の地域分散が進む。各社の顧客の合計は約3億人にのぼる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB077O70X00C21A9000000/
■アームを売却する前に75%の株式配当を得るスキーム
□SBGは(2018年)30年3月、アームHDの価値の大半を占める子会社「アーム・リミテッド」の株式の約75%を配当として取得、意図的にアームHDの企業価値を大きく低下させた。その上で、価値が低下したアームHD株の大半をSBG傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」などに出資する形で譲渡。その結果、買収時の簿価に対し、多額の損失がSBGに生じた形となりSBGはほとんど法人税を納めていないのだという。
□SBGが作り出した損失は1兆~2兆円程度とみられ、東京国税局はSBGに対し、30年3月期に約4千億円の申告漏れを指摘した。しかし同社が修正に応じた際も赤字だったことから、過少申告加算税などの追徴は発生しなかった。
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/191024/mca1910241843013-n2.htm