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獺祭の「お願いです。高く買わないでください。」広告についての考察

獺祭「お願いです。高く買わないで」 人気すぎる日本酒メーカーが呼びかけたワケ  もしかして、その獺祭、高すぎない?

旭酒造の桜井一宏・代表取締役社長の名前で意見広告が掲載されたのは、12月10日の読売新聞・全国版の朝刊。広告には「獺祭」のメーカー希望小売価格と、全国各地の正規販売店がずらりと並んだ。
❏新聞広告の約半分の面積を使って正規販売店を載せたのは、正当な価格で買ってほしいと訴えたかっただけではない。転売の過程で、商品の質が劣化してしまうことを懸念しているのだという。
❏「商品が不透明な流通網でやりとりされると、保存状態も悪く、品質が落ちている可能性も高いです。値段は高くし商品は劣化している、という状態は、私たちの望んでいるお客さまの幸せではありません」
http://www.huffingtonpost.jp/2017/12/11/dassai-ad_a_23303173/

https://www.asahishuzo.ne.jp/

獺祭の買える店
http://www.asahishuzo.ne.jp/store/ja/

東京都内 伊勢丹だけでなく、ビックカメラでも買えるのか…
http://www.asahishuzo.ne.jp/store/ja/kantou/

希望小売価格

「純米大吟醸50」は720ミリで1539円、1.8リットルで3078円。

「磨き三割九分」は720ミリ2418円、1.8リットル4835円。

「磨き二割三分」 は 720ミリ5142円、1.8リットル10285円。

これは、かなり大胆でありながら巧みな広告だと思った…。

【コンサートチケット高く買わないでください】だと、チケットの価値は、同じものだけど、今回のこの広告は、正規販売代理店をしっかりとアピールすることができる。

しかし、正規代理店でも、販売した後の商品の流れまでトラッキングできないので、施策としては、販売店が販売店番号をスタンプするなどの協力をあおいで、高く転売されている商品はスタンプ番号で正規販売店がわかるという仕組みはどうだろう?

正規販売代理店だけが、貸与される獺祭のシリアルナンバーのスタンパーでラベルに押せるのだ。

それでも飲食店なんかがどうしても必要で高くても買うのであればプレミアをわかって買うということとなる。しかし、ネットでシリアルナンバーをたどると、どこの正規代理店ルートがわかることは信頼性を少なくとも担保できる。

ギターメーカーのギブソンフェンダーがシリアルナンバーで管理している。メーカーは代理店まではトラッキングできる。

問題は正規販売代理店が、きちんと儲けられずに、その他の転売ヤーが儲ける産業図式だろう。

ロレックスの正規販売代理店は定価でしか売れないが、売った価格で二次流通で数十万円も儲かるというマーケットが形成されるのは、品薄な希少品マーケットゆえのサダメなのか…。

しかし、メーカーが、定価ではなく、希望小売価格を明記して、高く買わないでくださいという広告を打ち出すというのは、本当に異例でありながらとても効果的だ!

近くで売られている獺祭を見たら、この値段と比較してみたくなる…。

最終的に、高くても買う、消費者はいる。ただ、メーカーとしては「お願いです。買わないでください。」はすこし、言いすぎだと思う。「お買上げの前に、値段を見て判断してください。」くらいではないだろうか?

しかし、これではまったく広告にならない。

「お願いです。買わないでください。」 だから、こうやってブログ記事をついつい書きたくなってしまうのだ…。

流通が複雑で、品質が劣化して、高い値段なのに飲んでみたら…というのをふせぐのもメーカーの立派な仕事といえる。このような表現の広告を出す勇気はすごいと思う。

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