オンライン英会話の安さの秘密 DMM英会話編

DMM英会話で日本人英語教師の募集の記事を見つけた…

時給は1000円。
資格は、講師経験3年以上、TOEIC®860点以上 英検準1級
週14時間以上
つまり、一週間に1.4万円 月額 5.6万円…そんなに良い仕事ではないように思うが…

https://dmm-corp.com/recruit/other/2125

❏オンライン英会話講師の魅力は「自由」

何よりも、自分の働きたい時に働くという「自由」が一番の売り物だ。また、バイトのように、決められた時間に、打刻するのが10分前となると、移動の時間とその待機の10分間は無給となる。さらに、シフト制だと2週間前から決めなければならないが、オンライン英会話だと、今から働こうと決めれば、24時間いつでも働けるのだ。
フルタイムの仕事を持っていない人で、家事に専念している人にとっては便利だと思う。自宅で働けると言うのは、通勤するよりも生産性は高い。
日本人で家で働いて1000円は、外で働く2000円くらいの価値があるのではないだろうか?
ちなみに、フィリピン人、セルビア人の英語のSkypeなどの先生は時給500円程度だそうだ。

❏DMM英会話の5500円(税込み)コースは1日25分で一回あたり183円(30日割り)だ

これでは、1時間の講師原価は366円(25分✕2)しかかけられない。最低でも時給500円支払うと…1時間あたり、332円赤字になってしまうではないか…。

しかし、それは毎日、30日間レッスンを受けた場合の単価である。ビジネスで考えた場合、月に実際に、何回受講しているかが重要だ。
例えば、生徒の2/3が毎日、レッスンを消化しているとするとしよう。5500円÷20日割りで、25分間あたり275円。
つまり1時間で550円。そう、ここが原価における損益分岐点である。といっても教師のみの原価である。

事業のテスト段階で受講する人の大半が、月に20日以上、レッスンをおこなわなければこの事業は成立することになる。あくまでもこれは教師の時給なので、事業を維持するためには、トレーニングやマネージャー、そして、その事業をスケールさせるためのスタッフ、広告、ウエブサイト、求人、説明会、教材開発、管理業務とおびただしいバックエンドスタッフも必要だ。 月に半分、レッスンを履行しないと利益がでそうだ。

オプション料金、1日2〜3回 、ネイティブプラン1〜3回

DMM英会話を見てみると、さらにオプションがあることがわかる。基本は月額5500円のコースの他にいくつかある。
1日あたり、2レッスン、3レッスンがあり、更に、ネイティブ講師(英語母国圏)の1日2レッスン、3レッスンがある。

ネイティブ講師の価格はネイティブ以外の2.87倍する。時給原価の換算だと@1435円となる。1日2レッスンだと3.39倍の価格だ。教師の原価はネイティブを時給1000円と見積もっても、そのままだから、利益が出やすい。

しかし、2レッスン、3レッスンを受講する人たちは、参加率が基本クラスよりも高くなるだろうから一概に良いわけではない。しかし、需要があれば、講師の数を増やせることにはなる。
競合よりも安く設定し、講師を安く確保し、できるかぎり高く値段を設定し、会員をのばしていくというビジネスゲームなのだ。

❏リアル英会話スクールの市場が奪える

ネイティブプラン 月額3,1200円、 1日2レッスン 50分
これだと、英会話スクールの週1回60分レッスンで月額約3万円と比較しても非常に競争力がある。週一回か毎日かはかなりの差だ。
当然、1レッスンづつ、朝、晩2回という人もいるだろうが、同じ講師で50分で毎日ルーティーンとしてという人も少ないないだろう。原価も時給換算で3倍違うと時給@1500円となる。これで自宅からSkypeのみで好きな時に働けるのであれば英語母国圏の人にとっても悪くはないはずだ。時給@3000円で2〜3時間。個人で出向いて喫茶店で教えるよりは効率がよいかもしれない。

DMM英会話の魅力

すでにDMM英会話の会員になってから、もうすぐ1年になる…。
月額5500円で、年間6万6000円の投資だ。
忙しい時などは、月に10日以下の時もあるが、月に20日間くらいは毎日25分間は、英語をしゃべっていることとなる。英語の成果は持続と比例する。
今のところは、退会するつもりはない。
スポーツクラブも一度も行かない月が3ヶ月続くと退会になるそうだ。
どちらも退会理由は自分のモチベーション次第だ。
つまり、モチベーションが持続している限り、月額サブスクリプションは入ってくるのだ。

オンライン英会話は、3ヶ月も続くと、緊張もなくなり、外国人先生にも慣れ、システムを使いこなし、自分と相性のいい先生を見つけることができる。
最初の3ヶ月が一番、大変だ。一ヶ月は無料もあるが、3ヶ月の壁を越えさせることがとても重要だ。
そこは、モチベーションが持続する何かを顧客が『経験』したかどうかだ。

英語を喋っていることで、英語を聞き取れるようになったかどうかが重要だ。
「喋ること=真剣に聞く」ということだ。基本的に一般の英語教材は、流し聞きできるが、会話はそうはいかない。
この人相手の会話の機会は、とてもよい機会になるはずだ。そのためにもレベルワケが重要だ。
※現在のDMM英会話は教材が多すぎて、選択肢に困る。最初はその教材数にひかれたのだが…。

1日1回、予約を入れて、ルーティーンとして英語を話す。
終わった後に明日の予約を入れる…。講師は自由に選べる…。

その結果、Skypeには、ズラリとお気に入りの先生が並ぶ…。
実は、キャバクラに行くよりも安く、楽しく、為になり、世界の情勢も会話から伺える。
ボスニアの紛争話から、マニラのスラムの話まで生の声で聞ける。

ボクはネイティブ英語を必要としていない(マレーシアはどんな英語でも大丈夫)ので、スタンダードプランで十分だ。
お酒を飲みながらのクラスも作って欲しいくらいだ。

せっかくDMMがやっている英会話なんだから、お酒を飲みながらや、おやつを食べながらでの、英語チャットもコースとして選択させてほしい。やはり、日本人は酒を飲みながらチャットできる英語クラスがあってもよいはずだ。普通に酒を飲みながらもあるが、どうしても失礼な気がするからだ。お気軽英語チャットコースとか…(お酒、お菓子、食事しながら可のコースが欲しい)。
きっと、熟年世代は、金髪碧眼のスラブ系女性と英語会話に相性がいいと思える。

教室の設備費、家賃が必要のないオンライン教室プラットフォーム

❏教室の家賃が発生せず、世界中から講師と生徒をマッチングさせることができる。生徒は月額課金で2/3以下の実施率であれば成立する。
スポーツクラブの会員ビジネスと一緒だ。毎日来る人は2割以下で6割は時々、2割はまったくこない。そのビジネスモデルと似ている。スポーツクラブよりは毎日の稼働率は高いと思うが、4割以下ではないだろうか…。

何よりも、設備費や家賃が発生しない教室ビジネスは、大きい。
後は、ライザップのように『3日坊主ビジネス』をコミットさせるのではなく、ほどほどに休んでいただき、2/3は利用していただくということである。

❏次にあるとすると、世界の枠を越えたお教室ビジネスである。それらの月額サブスクリプションで毎日トレーニングできるというもの。もしくは一回ごとの売り切りのマッチング…。
個々にではあるが、それを世界規模で、ニッチなマーケットプログラムを多数そろえて網羅する…。

プレゼンテーション、演技、お習字、そろばん、ギター、ボーカル、勉強、プログラム、空手、演技、メイク…各種資格講座…YouTuberがそのまま個別で教えるみたいなものでもありかもしれない。
パソコンやスマートフォンを経由して教室を開くプラットフォームビジネスだ。

手数料を10% で、プラットフォームを貸し出す。ジャンルを別けて、教師を紹介する。30分〜60分単位で…。

このビジネスは、良きところで、DMMさんに買っていただくとしましょう…(笑)