映画「ソーシャルネットワーク」が本日(昨日)より公開となった。ことごとく、試写会のタイミングを逃していただけに、待ちに待った感がある。
何よりも、この映画によって、日本にfacebokが根付くかどうか?という期待感があったからなおさらだ。この映画を観たあと、facebookが日本に根付くのかどうかは、twitterとmixiの存在が大きいと、さらに感じた。むしろ、国内200万人ユーザーブレイクの法則が当てはまるような気がする。
フェイスブックの誕生は2004年、一般公開は2006年。そして、2007年10月のマイクロソフトの広告の独占契約を勝ちとり、SNSブランドとしてのポジションを手に入れている。
一方、twitterの誕生は2006年、一般に知られるには2007年3月のSXSWのイベント以降まで必要であり、さらに、現在のブレイク状態までは、2009年のハドソン川の着水事故まで待たなければならなかった。そして、facebookは、すぐさまTwitterのAPIを取り込み、facebook内においてtwitterのアプリケーション機能を可能とした。
米国では、ブログの次に、SNSであるfacebookの市場が形成され(2009年にMySpaceを抜いている)、そのあとからtwitterが登場してきたという図式である。米国では、twitterの方がfacebookより、新しいメディアであるという認識なので、日本とは反対である。
日本では、ブログの次に、2004年にmixiが誕生。twitter(2008年4月日本語化)もfacebook(2008年5月日本語化)も 2007年には日本でもSNSとして、認知され、日本上陸をしてはいたが、完全に、mixiとあのSecond Lifeの影に埋れていたメディアであった。
twitterもfacebookも、英語の世界の中に、日本語が混ざるという状態でもあった。これでは日本では絶対にブレイクしない。日本人は、「日本語によるクローズドな環境」が実現されないとブレイクできないのだ。英語のメニューが垣間見えただけで、そっぽを向いてしまう国民だ。
日本では、ブログ、mixi、twitter、そしてfacebookという順番でブレイクが訪れようとしている。
日本でのfacebook普及のカギは、技術でも、マーケティングでない、何よりも日本人ユーザーがどれだけそこに「存在」し、「日本語を使っている」かにかかっている。関連書籍がそろい、メディアが、時おり社会事象と取り上げることも必要となる。
日本人は、つまり「みんなが使っているサービス」が一番心地よいのだ。
twitter普及のカギは日本語によるtweet数が増えたことによって、情報量が圧倒的に増えたことだ。ユーザーが増えたので、企業も乗り出してくる。企業が乗り出したことにより、そこにビジネスを求める人達が参入するというサイクルである。
しかし、その「みんな」が、おじさん、おばさん、こども、おじいちゃん、おばあちゃん…にまで増えてくると、興味は冷めてしまうという傾向を持っている。コミュニティとしての情報の質の希薄化だ。
2009年、そんな事象がmixiに起きた…。
mixiが1700万人ユーザー(2009年06月30日)に対して、twitterは、126万人(2009年07月)を超えたばかりの頃だ。
ある程度、知り合いがみんな使っている状態のmixiから、あまり知り合いでない人までつながってしまうと、面白味がなくなってしまうのである。
mixiからtwitterへと流入が始まったのが、2009年。普及時期を超えて、より一般層であるレイトマジョリティー、ラガードが参入し始めた頃だ。
その後、twitterは2ヶ月で倍の257万ユーザーに達した。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0912/10/news051.html
100万人から200万人へと普及する速さ、と最初の200万人が生み出すエネルギー。それらが日本でのブレイクに多大な影響を与える。
今やtwitterも、無理やりフォロワーを増やせば、当然、タイムラインはつまらなくなってしまう。誰もが、twitterを知り始めた。有名人がtwitterでグチをつぶやくだけで、テレビのバラエティーで大特集になる時代。
現在、facebookの国内ユーザーは、200万人規模(185万4800人 2011/01/16現在。ファンページの予想配信数より)に成長している。
200万人というと…
2005年12月に200万人を達成した頃を思い出す。その4ヶ月前は半分の100万人だ。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0512/07/news063.html
2011年01月、facebook国内ユーザー200万人時代。
映画「ソーシャルネットワーク」の公開のタイミングもふくめ、facebookが、どこまで普及するかは、この最初の200万人のアクションによって決定されることだろう。
agilemedia広告が過去にはいっていました