メディアの報道のポジションの違いによって、Googleの売り上げは、良くも見えるし悪くも聞こえる。
グーグル、第1四半期決算を発表–
http://japan.cnet.com/svc/
グーグルの1Q決算、ネット広告市場低迷をよそに増収増益を達成
http://www.computerworld.jp/topics/result/142771.html
というのもあれば、
米グーグル、前期比ベースで初の減収
http://www.afpbb.com/article/economy/2593363/4039410
Googleの成長に急ブレーキ 売上高の伸びが1けたに
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0904/17/news027.html
というのもある。思わず、どっちなんだ?と思うけれど、どちらも事実。
去年と同じ1月-3月では売り上げが6%増だけど、前期(2008年10-12月)からは、売上高が3%減ということ。
今までの成長率から言うと、成長が、鈍化しているというのが正しい見方だろう。
鈍化していると見込んでいるアナリストの予想を、たとえ上回ったとしても喜ぶべき状況とはいえない。
事実(ファクト)を見て、検討する必要がある。
株価は現在392.24ドル 一週間で20ドル程度株価は上がった。
Google 2009年第1四半期(2009年1-3月期)決算ハイライト
・売り上げは6%増(前年対比)の55億1000万ドル
・2008年第4四半期(2008年10-12月)は57億ドル(2007年前年同期比18%増)である。
前四半期から2億1000万ドルの3%減
(トラフィック獲得コストと呼ばれる)広告主への手数料(14億4000ドル)を除外すると
・売り上げは10%増の40億ドル7000万ドル
・純利益は前年同期比8%増の14億2000万ドル
・Googleの売上高の対前年伸び率は
2008年第1四半期が42%増、
2008年第2四半期が39%増、
2008年第3四半期が31%増、
2008年第4四半期が18%増
そして、今回
2009年第1四半期6%増で1ケタ成長に。 成長の伸び率は確実に鈍化している。さらにこの景気だから、来期も1ケタ前半成長の可能性が高くなるだろう。
「Googleサイトに表示された広告と『AdSense』を掲載する提携サイトでの広告に関連したクリックを集計した
ペイドクリック数は、2008年第1四半期からおよそ17%増加し、2008年第4四半期からおよそ3%増加した
・ペイドクリック数は前年同期比で17%増加
・2008年第4四半期からおよそ3%増加
・Google直営サイトの売上高は前年同期比9%増の37億ドルで、総売上高の67%を占るが前四半期は、38億1000万ドルなので2.9%減益。
・パートナーサイトでの売上高は同3%減の16億4000万ドル。
・米国からの売上高は28億8000万ドルで52%を占める。
・直営サイトおよびパートナーサイトに掲載した広告のクリックは前年同期から17%増えた。
・トラフィック獲得コスト(TAC)は14億4000万ドルで、広告収入の27%に上った。
・Googleは数百人規模の人員削減も行った。販売およびマーケティング部門でおよそ200人、新卒者で100人、ラジオ広告プロジェクトで40人、そして数は発表されていないが請負業者も削減されている
・第1四半期終了時におけるGoogleのフルタイム雇用者数は2万164人
2008年12月31日時点の2万222人からわずかに減少した。
Google 2008年第4四半期(10〜12月)ハイライト ※前四半期 2008年
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2009/01/23/22203.html
・Googleの売上高の67%にあたる38億1000万ドルが、Googleが保有するサイトからの売上となる。
前年同期から22%、前四半期から4%増加した。
・AdSenseの提携サイトからの売上は、全体の30%にあたる16億9000万ドルで、
前年同期から4%、前四半期から1%の増加にとどまった。
提携サイトに分配されるトラフィック獲得コスト(TAC)は14億8000万ドルで、広告収入の27%に相当する。
・売上のうち50%にあたる28億6000万ドルが米国以外からのものだった。
・2008年 第3四半期決算、売上高55億4000万ドルで前年比31%増