【書評】『そのとき、「お金」で歴史が動いた』ボン・チュヌク

『 #世界史B 』をベースに読み進めると、そのカラクリに納得!
しかし、その知見がガラリと変革!

全ての人類の行動には、損得勘定の感情が潜んでいた。
銀行が発行する貨幣がどのようにして「価値」を持つようになったか?
「世界初の株式会社」『 #東インド会社 』が #オランダ で生まれたのはどうして?[東インド会社]

1980年代に日本でバブルが起こった背景とは?
19世紀初め、なぜ、軍事力で劣るイギリスが戦争に勝つことができたのか?
アフターコロナの世界経済はどのようになっていくか?

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□『 #イギリス名誉革命 』1688年の勝因は、イギリスの国債金利が10%から6%に下がったため。低金利で資金調達し、陸海軍の戦力増強へつなげた。
国債の低金利で軍備を増強できた
金利で変わる戦争の解釈はユニーク
https://ja.wikipedia.org/…/%E5%90%8D%E8%AA%89%E9%9D%A9…

□世界初の株式会社、 #東インド会社 はオランダに 荘園制度 がなかったから生まれた!
ヨーロッパの領主支配による荘園制度ではなく、自分で干拓した土地は自分のものとなる文化背景。土地を広げるモチベーション。海外市場開拓のための民間資本の育成。
宗教改革、麻薬、売春、株式会社、すべてオランダ発祥。なるほど!
オランダがヨーロッパでも異質の体質だったからこそ、株式組織なんて発想が考えられた。
https://ja.wikipedia.org/…/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3…

□1492年、コロンブスの大陸発見で巨額の富を経たスペインは『オランダ病(1973年)』にかかっていた。
膨大な富を得た国ではインフレで物価が高騰、安い他国の製品が輸入され、富が流出していった。『利上げ』で抑えられるものをスペインには中央銀行が存在していなかったので金融政策がとれなかった。
https://ja.wikipedia.org/…/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3…

□14世紀後半、フィレンツェの『メディチ家』のビジネスモデルは『為替手形の仲介』。
治安の悪さと交通網の未整備から、現物のリスクよりも、為替手形の債務と債権処理を選ぶ。
https://ja.wikipedia.org/…/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3…

□江戸時代に産業革命がおきなかった理由は?
人口が多すぎた300万人の都市機能。ありとあらゆるサービスが人手を介してまかなわれた。イギリスは労働人口の不足を機械化で補う必要があり、産業革命が生まれた。

□中国のお茶がイギリスに愛好され、イギリスには何もなく、銀が流出する。その銀をインドからのアヘンを売りつけ、産業革命の資金源とするイギリス。人件費が高価だから機械化。人口爆発をふせぐ新大陸への移民たち。