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いよいよ、衆議院選挙の投票日がせまってきた。
すでに期日前投票制度も19日(水)から利用できるので、投票済みという人も多いかもしれない。
せっかくの日曜日に選挙に行かされるのを、もったいないという人や、当日の天候が悪いといやだから、早めにすますという人もいる。
天候が悪くなって、投票率が落ちるというのも、一票の重みを知っている身としては、とっても、もったいない思いで仕方がない。
ま、この数日で、気がコロリと変るかも知れないので、あまりにも早めの投票というのもという人もいるだろう。
むしろ、選挙なんてどうでもいいや、もしくは行かなくてはなぁ…と思いながらも、ついつい行けない有権者が4割いるのが現状だ。
しかし、これからの話を聞くと、なんだか選挙に行かないと、もったいないと思っていただけると思う。
まず、日本の国家予算。これは何兆円あるかだ。
一般会計は年間で約80兆円ある。しかし、そのうち直接の税収は約40兆円。残りのお金は公債金などの借金で形成されている。
そして、それらの「予算」という使い道を決める人たちが国会議員だ。
国会議員は衆議院が480人、参議院が242名。722人で決めていることとなる。
全国会議員でこの予算を割ると、一人あたり1108億円となる。
意見が割れた場合、衆議院だけで計算すると、衆議院議員一人あたりなんと、1666億円となる。
両院で法案は議論されるが最終的には衆議院の決議が優先される
「衆議院の優越」
http://ja.wikipedia.org/wiki/衆議院の優越
最終的には衆議院の480人で決定されるといっても過言ではないだろう。
今回はその重要な責務を担う衆議院議員の総選挙だ。
衆議院の任期は最大4年間なので、約80兆円の4年分として最大320兆円を決定できる。
そこで、日本の有権者数、約1億人で割ってみると、一人あたり約320万円分の予算の使い道を選択する選挙ということとなる。
しかし、予算はそれだけではなかった。
国家予算には、80兆円の「一般会計」とは性格のちがう「特別会計」という予算もある。
特別会計
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/kesan/ke210731tokai.htm
各種助成金などのバラまきに使われる予算、いや「霞ヶ関の埋蔵金」といってもいいだろう。
なんとこちらには、年間360兆円もある。
かつて、塩川正十郎元財務相の「母屋(一般会計)では節約をしてお粥をすすっているというのに、離れ(特別会計)では、子供が贅沢にすき焼きを食べとる」発言があった予算だ。
こちらは、一般会計との合算があるのでわかりにくいが、差し引いたとしても年間200兆円は特別会計で使われていると考えられる。
官僚の使えるこの金額にもメスを入れられる体制や法律が整備されるとなれば、今回の投票の価値は、200兆円×4年で800兆円÷1億人で、800万円をプラスしなければならなくなる。
すると、一般会計分の320万円と合算すると、なんと、一票の価値は、なんと!「1120万円」にまで高まることとなる。
思
わず、計算間違いか?と思ってしまうほどの一票の価値である。そもそも、そんな金額を、稼いでいないし、払ってもいない。どこにも存在しないお金が一部に
バラ巻かれている変な構造そのものが日本の財政状況をおかしくしてきているのではないだろうか? 1年あたりで280万円の負担となる。
【A】一般会計予算
80兆円×4年(衆議院の任期)=320兆円
÷有権者数1億人=有権者一人あたり320万円
【B】特別会計予算
200兆円×4年(衆議院の任期)=800兆円
÷有権者数1億人=有権者一人あたり800万円
【C】一般会計予算320兆円(4年分)+特別会計予算800兆円(4年分)=1120兆円(4年分)
÷有権者数1億人=有権者一人あたり1120万円(4年分)
有権者一人あたり280万円(1年分)
自分たちが過去に納めた税金、または国債として貸し付けた資金、納めた社会保険料などが財源となっているため、今回の選挙とは、まったく無関係とはいえないはずだ。
選挙における一票は、この1120万円の価値ある使い方を選ぶ、唯一残された国民の権利だと考えてもいいだろう。
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