バーガーキング欲しさに友達10人を犠牲に?Facebookのお話。


whopper  sacrifice (ワッパーの犠牲者)
http://www.whoppersacrifice.com/

CNET編集部 鳴海淳義さんの記事
バーガーキング、SNSの友達を削除してワッパーを手に入れようキャンペーン
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20386308-7,00.htm

このキャンペーンは、名前のとおり、Facebookの友達をバーガーキングのハンバーガー「WHOPPER」の犠牲にするという趣旨。ユーザーが自分の友達10人を削除すれば、ハンバーガーが無料で1つもらえるのだ。

アプリをインストールすると、WHOPPER Sacrifice上に自分の友達リストが表示される。このなかから10人、心を鬼にして削除しなければWHOPPERは手に入れられない。

facebook はかねてから企業のプロモーションに向いているメディアだと考えている。
なぜならば、知人を媒介(メディア)として、ユニークであればあるほど、一気にネットワークを通じて伝搬するからである。

しかし、特大ハンバーガー1個のために友達10人犠牲にさせるという、悪魔的な発想はなかなか日本の企業では想像できないキャンペーンだろう。

1月14日20時、現在で、すでに23万人がWHOPPERの犠牲になっている。
つまり約2万3000人が参加したことになる。

CNET鳴海さんの記事が1月9日の段階で5万人であるから、この5日間で、犠牲者は、4.6倍に増えたこととなる。1日あたり3万6000人規模の犠牲者だ。

米バーガーキング社は、2万3000個のWHOPPERを無料で配布することになるが、このFaceBookのアプリケーションひとつ提供したことによって、2万3000人もの人が店頭へ出向く機会を与えるというビジネスチャンスを創出したことに驚きを隠せない。

たとえば、そのうち3割の6900人が利益率の高いドリンクとサイドディッシュを注文するだけで、キャンペーンのWHOPPERの一個分の原資分は取り戻せることだろう。
その中の1割でも、WHOPPERのリピーターになってもらえればいいという計算が成立する。

ちなみに、ボクもチャレンジしようと思い、いざFacebookの知人の誰に10人の犠牲者になってもらうかを考えてみた…。



さすがに、ハンバーガー1個のために犠牲にするには惜しい人たちだ。

鳴海さんの「ついにハンバーガーを手に入れた、と思ったら、米国内限定のキャンペーンだそうで、日本には無料クーポンが届かない」を読んでしまったあとからだからかもしれないが(笑)

もし、このキャンペーンを日本でマクドナルドが、BicMacでmixiを使って展開するとしたらどうだろうか?ポジティブに「BicMacでマイミクなろうよキャンペーン!」として、マイミクを10人増やすと、BigMacひとつとの交換が可能というキャンペーンにするだろう。

バーガーキングだと、削除する行為を知人には知られないようだが、反対にBigMacをもらう為に、マイミクになってくださいと知人の知人あてに送ることによって、このキャンペーンが少なくとも、10人の知人の知人に知らせることができる。
当然、マイミクを断るという方法もあるが、知人の知人だと日本人は、あまりイヤとはいいにくいだろう。

ネズミ構ではないが、mixiで伝搬すると、1ディグリーで10人 2ディグリーで、110人、3ディグリーで1110人、4ディグリーで1万1110人、5ディグリーで11万1110人、6ディグリーで111万1110人がコネクトされることとなる。…はず(笑)。当然、どこかで知人のマイミクの歩止まりが発生してそこまでいかないだろうが、伝搬するネットワークパワーにコストが反映されないところが、SNSネットワークの強みである。

もしも、この伝達人数に対して企業に対してキャンペーン課金ができれば広告以外の、ビジネスモデルが構築できそうだ。

FacebookはAPIを公開したことにより、幾多(数万に及ぶ)ものFacebookアプリケーションが出回ってきているが、消費材を扱う大企業がFC店をハブとして、展開するには、もっとも向いているキャンペーンだと思う。

mixiも、現在の広告、有料会員以外に、企業の販売促進キャンペーンとして、Facebook型の専用アプリケーション参入に対して企業側に成果報酬型の課金も可能ではないだろうか?

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