【チャート】ネイティブマップ デジタルネイティブからソーシャルネイティブ


 

http://wiredvision.jp/news/201002/2010021022.html

米国事情 1960年から2008年の変化。コンピューター(緑色)が始まった結果、印刷物(黄色)は減ったが、テレビ(青色)も減っている。拡大図。Image courtesy of the University of California at San Diego’s Global Information Industry Center

「テレビの普及によって文字を読む機会は減っていたが、インターネットでの情報収集が圧倒的に好まれるようになり、1980〜2008年に『読む量』は3倍に増えた」とカリフォルニア大学サンディエゴ校のRoger E. Bohn氏とJames E. Short氏が2009年12月に発表した研究論文(PDF)には書かれている。

20を超えるデータソースを分析した上記の研究によると、米国人が2008年に消化した情報量は36億テラバイトで、1日に平均11.8時間、情報を消化したことになる。そのうちの55%を動画やビデオゲームが占めるが、平均すると米国人は、毎日消化する10万500語の情報のうち36%を実際に読んでいるという。

 

 

ネイティブマップ

http://research.ascii.jp/elem/000/000/066/66133/

1990年頃に産まれた人たちは、物心がついたときには携帯電話やネットがあり、大学生になった頃にはmixiやGREEが流行っていた。彼らは、最初からソーシャルメディアありきで社会に出てくる、「ソーシャルネイティブ」ともいうべき人たちである。今後、こうした世代が確実に増えてくるのに対して、彼らの行動様式や思考形態を抜きには、マーケティングも企画もなにもないだろう。

日本のデジタル文化はいままで、30代~40代が引っ張ってきた。とくに30代は、物心ついたときにファミコンがあり、高校生のときにポケベルブームがあり、大学生になったときにはネットがあったという人が多い。ネット業界で活躍する人の多い「76世代」は、まさにそんな人たちだろう。彼らは、いわゆる「デジタルネイティブ」というべき人たちで、SNSもiPhoneも、彼らがまず手を出したと思われる。

年代別のソーシャルメディア利用比率
年代別のソーシャルメディア利用比率。mixi、Twitter、Facebookいずれも20代の利用率が高い。

ところが、アスキー総研の調査では、たったいまのソーシャルメディアの利用率も、そのための重要な道具であるiPhoneの利用率も、20代が最も高いのだ。mixiの利用率は、20代が34.8%と3人に1人が利用。Twitterも20代が25.1%と、4人に1人が利用している。30代・40代は、それぞれ4~7人に1人の割合でしか使っていない。また、「1、2年以内に買いたいもの」としてiPhoneを挙げたのは、10代が約12%と最も高い比率となっている。

「商品・サービスの評価、その他情報」でのネットの活用の違いは、より顕著である。30代以上では、新しい商品やサービスの情報源を「ブログ」や「ニュースサイト」としている人の比率が高いのに対して、20代は、ソーシャルメディアや動画サイトを情報源にしている傾向が高い。20代ではSNSが8.7%(30代は5.2%)、Twitterが6.6%(30代は3.9%)、YouTubeやニコニコ動画が7.4%(30代は2.7%)となっている。利用率以上に、ソーシャルメディアが消費行動のきっかけになっている比率が高いのだ。

 

5つのネイティブ・ジェネレーション

【0】1936年以前生まれ:「36世代」定年前後からインターネットと遭遇。PCと携帯やデジカメなどを使いこなす”趣味悠々”な人々も多い。しかし、大多数は「デジタル」は苦手。 
74歳以上〜

【1】1976年以前生まれ:「インターネット紀元前世代」、別名「デジタルイミグラント」:アナログからなんとかネット時代に移民してきた層」 テレビやラジオ、映画、新聞、雑誌、とオールドメディアが生まれた時から存在し、現在の主流派。既存の既得権益と新たなビジネスモデルとの間で、模索を続けながら何もできなかった世代。
テレビはチャンネル方式だった。メディアを再生するハードウェアやしくみ、新しいメディアの理解が既存メディアのレトリック応用でしか理解できない。新たなメディアを創世できない世代。ブランドや名声、肩書が中身よりも気になる。目上は無意識に尊敬。逆に年下には先輩風をふかす。銭湯に通う経験がある。
34歳以上〜75歳まで(定年までにインターネットを体験)

【2】1976年以降生まれ:「76世代」「インターネット紀元後世代」、高校時代にインターネットやポケベルの洗礼を浴びた世代。大学では常時接続を体験している。ゲームなどに精通「ファミコン・ネイティブ」。テレビはリモコンでしか見たことがない。「ワイヤレス世代」でもある。ハードディスクレコーダーが備わり、生のテレビを見るのは「ニュース」「スポーツ」。大事な番組ほど、「録画」し、再生する「時間」がないほど忙しい。結局、消費されない情報が増えるばかり。情報選択手段重視。アナログとデジタルのハイブリッド世代。
24歳〜33歳

【3】1986年以降生まれ:「86世代」「デジタルネイティブ」 「ケータイネイティブ」でもある。小学校3年生までにインターネットを体験している。学習や遊びの段階から、ケータイやポータブルデバイス、学習、勉強、遊びにもインターネットやケータイが欠かせない世代。薄型大型テレビなどが自宅に登場する。ブラウン管からの決別世代。同時に「Wi-Fi」や「3G」のコミュニケーションによる「Wi-Fi世代」でもあり、通信料金の「定額世代」でもある。そして「ゆとり教育世代」。当然、親が新聞を購読していない家庭で育ち、新聞のサブスクライブモデルは破綻する。これからの10年最も期待のできるジェネレーション。ビジネスは彼らの行動を読み解くことが未来を知る一番の手がかり。
情報選択メディアよりも、コミュニケーション手段を重視。メディアよりもコミュニティ、仲間、アバター、クラウド、という独自の世界観を持ち始める。暗記型教育よりも、夢中になれる分野で才能を発揮する。
電話ボックスや、フロッピーディスクの存在を知らない。
14歳〜23歳

【4】1996年以降生まれ:「96世代」「タッチネイティブ」 小学校2年生でニンテンドーDS、小学校5年生でiPodTouch
 小学校6年生でiPhoneのタッチを経験する。薄型大型テレビが当たり前。2010年、「iPad」を中学1年で経験する。
黎明期のインターネットではなく、本物のインターネットのネイティブ。
キーボードやマウスを覚えていない世代になる可能性もある。
13歳〜3歳 

【5】2006年以降生まれ:「06世代」。「フルデジタルネイティブ」の10年後、生まれた時から、枯れたデジタル技術やデジタルコミュニケーションの中で育つ。フルデジタル

 

 

 

 




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