2012/03/24/SAT I wrote
ゴールドコーストの一等地にある、Clock Hotel の3Fにある日本食レストラン MIKADO がなんと、敷金、礼金、不要で、しかも居抜きでリースをやっている。
いろんなガイドブックに取り上げられているだけあって、ホテル側も誰かに運営してほしくて仕方がない状況かとこのバナーを見て察している。
「ゴールドコースト MIKADO」で検索すると4600件もヒットしているので、PRコストはゼロからでも問題ないだろう。再オープンとなると、地元の媒体でも取り上げられることだろう…。
ビジネスライセンスに何が必要か調査すればわかるけれども、ゴールドコーストで日本食レストランを経営するというもの人生の選択枝のひとつだ。
0407-014-188
オーストラリアで永住権を取得するためには、約5000万円ほどの、州債(ゴールドコーストは、QLDクイーンズランド州)を保持する必要があるが、年利が5~6% なので、それ以下の金利で借りられればそれはそれでありだ。基本的にある一定期間を保持すれば自由に売買できる。
永住権さえ取得してしまえば、こっちのものだ。ある程度の年数滞在すれば、年金だって取得できる。日本の不安定な未来よりも、確実な未来を選択することができる。
しかし、5000万円は50万円を用立てるのと違って容易ではない。
そこで、当たれば大きな、飲食業だ。
さしあたり、半年分の家賃とスタッフ人件費、運営費をアポイントを取り、相談してみる。
【ビジネスモデル】
まずは、なんといっても
顧客のセグメントが重要。顧客のセグメントを下記のように設定してみた。
1.観光客2.リピーター3.現地 日本人4.現地 外国人
1.観光客
、「ゴールドコーストで一番おいしい日本食レストラン」という名にふさわしい味とサービスだ。味は、商材が同じとすれば、できるだけWhole Foods というオーガニックなものしか使わない。サービスは現地スタッフを日本の普通のホテルクオリティにあげ、もっとフレンドリーにすればいい。 「牛角」を見習い、スタッフの名前だけでなく、国籍、出身地、趣味 facebookアドレスなどがわかるネームタグをつけるなどで、スタッフにも自立性を持たせる。 観光客は、日本人だけではない。ゴールドコーストは、世界からビーチを求めて人が集まる。Benihana流のパフォーマンス鉄板焼きや回転寿司 以外の味とサービスを求めている。
海外の日本食は、寿司にカレーにラーメンが常識だ。日本には3000品目にもおよぶ専門レストランがある。これは世界でも稀だ!フレンチもイタリアンも、そして中華もかなわない。 カレーだけでも何種類ある?カレー屋、スープカレー屋、カレーうどん屋…きりがない。
世界の人に日本食のバリエーションをプレゼンテーションできるチャンスでもある。
2.リピーター
このソーシャルメディア全盛の時代、一見客の観光客相手のサービスはすぐに、見破られる。
リピーターこそが、「顧客視点最大の可視化」だ。
「一度来た人にもう一度来たくなってもらえるか?」のサービスと味にこだわる。特にトイレ。海外のレストランのトイレの殺風景ぶりには驚く。日本のようにフリーなリステリンやなぜか綿棒までw。そしてウォシュレット。外国人には温かい便座が、人の体温を感じるようで不評だ。しかし、ここは日本レストランだ。ゴールドコーストなのに、できるだけ日本を感じさせる空間にしなければならない。もちろん、円で支払うこともできる。レートは両替商以下にする。すると、両替して手数料はらうくらいなら、MIKADOで払うという構図もリピーターにはありえる。
3.現地日本人
一番の顧客は、定住している現地日本人の評価だ。これはもう、顔を覚え、名前を覚え、よりサービスを強化し、その人のネットワークにももっとコミットメントするべきだろう。会員カードや割引VIPカードを連携。「日本人会」の会合などにも、アイドルタイムはどんどん提供しよう。
4.現地 外国人
これは、最低2年はかかる。現地でのメディアでの評判ももとに、彼らは認識していくからだ。 日本の「春秋」というレストランは、豪華なメニューブックを販売している。この手法はありだ。現地での書店の1/3 は料理本が占めている。外食は高くつくので、すべて、ホームメイドで作ろうとするから、本や料理対決番組が毎日放送されている。 メニューブックで素材や、隠し味の秘訣を、すべて公開しよう。現地の人たちは、新たな日本食の「味」の構成要素を確認しに月に一度でも、来店してくれればいい。
まずは、この顧客セグメントが重要。そして、3Cの残りの自社と競合関係を徹底的にリサーチしておくことが必要です。
※3Cとは、顧客(Customer)、自社(Company)、競合(Competitor)のことを差します。企業が自社のマーケティングを分析する場合、この3つのCを意識する必要がある。
そして、4Pそれらの3Cに対して具体的な施策が重要となる。
製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、プロモーション(Promotion)
まずは、リース価格を調べ、ビジネスプランに乗るかどうかを判断してみよう!
飲食ビジネスは、1年が他のビジネスの4年くらいのプレッシャーが伴う。
2年間、飲食店が経営できれば他のビジネスで8年は経営できると思う。
毎日の仕入れ、仕込み、天候や、客足の読み間違え、店舗サイズによる機会損失。
ありとあらゆる荒波が待ち構えている。
あくまでもサービス業は、人の笑顔を見て、自分が幸せな気分になれるかどうか
がポイントだ。楽して儲けられたりしない。 苦労して、苦労して、少しだけ、楽しいのが飲食店経営だ。
精一杯の努力をして、少しだけ、小さな感謝が集まり、その束が生きていく生業としての価値につながる。
いわば、究極の BtoC である。
MIKADO RESTAURANT
3282 Surfers Paradise Boulevard
(Cnr Elkhorn Ave)
Surfers Paradise QLD 4127
Elkhorn Ave, Queensland 4217, Australia