New York Timesの”times people”で知る”ソーシャル・ニュース”

Toshiaki Kanda 2009年07月06日 月曜日
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http://nytimes.com/
は、ウェブの進化と共に常に進化しているサイトだと思う。
http://bit.ly/VCqPL

nytimes.comは、いち早く、有償化に挑み、いち早く、一般記事を無料でコラムを有償化。そして、またいち早くすべてを無償化…。ニューヨークタイムズにとっては、ウェブが誕生してから、幾度もビジネスモデルの見直しを迫られ続けてきている。
創刊158年(1851年)の歴史的な重みですら、ウェブの誕生のたったの16年で天変地異の激動に迫られている。
このページのリンクを見てほしい。

timespeople
http://timespeople.nytimes.com/view/people/54730529/activities.html

これは、ボクが編集している、ニューヨークタイムズのサイトだ。
ここでは、自分が編集長になれるマイページを作ることができる。 

アイコンの下の
「My Activity」はボクが選んだNewYorkTimesの記事だ

そして、「NewsFeed」は、ボクが選んだ人たちが選んだNewYorkTimesの記事
さらに、「Following」という、ボクが選んだ人たちと、「Followers」というボクを選んだ人が可視化されている。

この関係を見て、何かに似ていると感じないだろうか?

そう、mixiである。
つまり、マイミクさんが選んだNew York Timesの記事だけを表示して、それを読むことができるという仕組みだ。

新聞は毎日、毎日、膨大な情報を世界の読者に伝えようとするが、もはや、ボクたちは膨大な量の情報などほしいとは思わない。パッケージの全盛時代、価格とは、ボリュームや物量の反映であった。これだけの情報がこの価格、というのが判断基準のひとつであった。
しかし、いまやノンパッケージの時代。ボリュームや物量は、もはや「邪悪」である。有料ゴミや地球環境の破壊者であり、3年前の家電ですら、定額買取の対象となってしまう。所有することは、限りなくリスクに近くなってしまった。

自分にフィットした情報を、自分がいちいちカスタマイズすることなく、知りたいだけなのである。
現在、それが、ソーシャル力に委ねられる傾向が顕著にあらわれてきた。
それをソーシャル化されたニュースとして、「ソーシャル・ニュース」と定義してみたい。

この10年もの間、コンピュータによる、カスタマイゼーションを目指してきたウェブプログラムは、それをあきらめはじめたのかもしれない。膨大な自分の好みを、毎日プログラムに覚えさせる作業は苦しみに等しい。しかも、コンピュータが、せっかく覚えたころには、移ろいやすい人間の好みがすっかり変わっていたりするからだ。

むしろ、人々の自由な行動の好みに委ねて、人々が好き勝手にリンクしあったほうが、はずれが少なくなる傾向がみえてきているのかもしれない。

そのキーとなるファンクションが「知人」であった。
SNSで、知人の情報をネットで、よりリアルに知ることができるようになった。

友達の大怪我した話は、地球の裏側の戦争の情報よりも、個人にとっては重要なのである。

ソーシャル力の持つ吸引力はメディアにとっても魅力的だ。
マスのメディアが伝えるべきことと、個人のメディアが伝えるべきものはまったく違うからだ。そこを埋めるべき要素が必要になってきている。

一方、知人という属人的なフィルターではなく、純粋なネタであったり、コンテクストでつながる方法論が登場してきた。それが、digg
であり、はてなブックマーク、Newsingである。

このTimesPeopleは、コンテクストやネタ的なつながりを、ユーザー同士で見えやすくする「フォロー&フォロワー」の関係性で強化している。「フォロー&フォロワー」の関係性は、現在、もっとも重要なSNSのファクターのひとつである。twitterもこの「フォロー&フォロワー」の関係性によって、再評価されているといえるだろう。

TimesPeopleは、ネタだけではなく、自分の気に入ったフォローしている人のフォローしている人を見ることができるので、「自分のニュースの知人」として、登録することができる。

つまり、マイミクさんのマイミクを登録するという感覚だ。

それによって、まったく他人のNew York Timesの編集ではない、別の「ニュースの知人」によって編集されたNew York
Timesの紙面が再構成されている。まさに、これが、ワンソースマルチユースの新しい形だと感じた。

限られた紙面から、限りない紙面へ。誰もが見ているページが、結果として、カスタマイズされている。それによって、広告スペースをよりターゲットに合わせることができ、無限の広告スペースをつくることができる。

無限の広告スペースが生まれたことにより、50ドルからNytimes.comにセルフサービスで広告がだせるサービスまで開始されている。
http://www.nytimes.com/marketing/selfservice/index.html

新たなビジネスモデルへの進化が、またまた始まっているのだ。
このモデルは日本の新聞でも、すぐに活かすべきかと思う。




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Toshiaki Kanda