Powered by TSBA.mobi GoogleGraph WordPress plugin
2013年、日本医師会から2億3000万円の献金を受けた自民党の羽生田俊(はにゅうだ・たかし)議員の政治活動費の使い方を厳しくチェックしてみた!
日医連の政治資金収支報告書から、政治献金と一件百万円以上の会費やパーティー券を集計したところ、最も多かったのは昨年(2013年)の参院選比例で当選した元日医副会長・羽生田俊(たかし)氏の二億三千万円。日医連の組織内候補として約二十五万票を集めた。次いで元日医会長の息子で、昨年の参院選東京都選挙区で当選した武見敬三氏の一億一千二百五十万円。
http://www.chunichi.co.jp/article/senkyo/shuin2014/all/CK2014112902000313.html
なぜ?総務省は、
この3つのセットの名寄せがこんなにもバラバラなんだ?
「政治家」と「政治資金団体」と「政治資金収支報告書」
これだけ手間のかかることをやらなければ調べられない。
データベースで、名前打ち込めば、サッと出るようにするべきだ!
【1】政治家の氏名から政治資金管理団体を見つけよう!
http://www.soumu.go.jp/main_content/000069963.pdf
この時点でデータベースで検索システムが必要。なんでPDFなんだ?あいうえお順なので、「あ」から探していく…。
たとえば、2013年、日本医師会から2億3000万円の献金を受けた自民党の羽生田俊(はにゅうだ・たかし)議員を調べてみる…。参議院議員の比例代表当選議員であり、政治資金管理団体は、「俊翔会」ということがわかる。
Wikipediaに資金管理団体の名前がなかったので、追記しておいた。
政治資金管理団体は俊翔会(しゅんしょうかい)
こういう時にWikipediaは便利。自分のメモとしても忘れないように記録するとどこかで誰かのお役にもたてる。Wikipediaは調べたり読む以上に、自分の知ったことを残せるという機能もあるのだ。
【2】政治資金管理団体からの政治資金収支報告書を見てみよう!
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/
平成25年(2013年)定期公表を選ぶ
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/reports/SF20141128.html
資金管理団体から、【シ】で俊翔会を見つける。
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/reports/SS1220141128.html
【3】収支報告書を精査してみよう!
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/141128/1190600021.pdf
平成25年8月1日から12月31日まで(5ヶ月間)
収入総額 948万
支出総額 574万
翌年への繰越 373万
ということがわかる。
おや、2億3000万円もの寄付はどこに記載されているのだろうか?まあ、この資料を見てみよう!
収入金額のうち855万円は医師連盟からの寄付だ。収入948万円の90%を占める
支出総額574万円のうち、事務所・消耗品が193万円(33.6%)で
政治活動費は375万円(65.3%)を占める。
【4】政治活動費は375万円(65.3%)の内訳を見てみよう!
◯◯◯さんを励ます会 ◯◯◯さんと語る会とかに、2万円づつ包んで渡すのも政治活動の費用のようである。
そんなパーティーの参加もちりも積もって、【A】83万円(政治活動費の22.1%)となる。
1回2万円としても41回もおでかけして「◯◯◯さん、バンザーイ!!」とパーティーに参加する。
当然、それだけお出かけで、忙しいので、タクシーやハイヤーを使う。忙しいから仕方がない。
【B】ハイヤー代タクシー代 85万円もかかる(政治活動費の22.6%)
そして、出張もあったり、たまには「一泊70万円の帝国ホテル」も政治活動として泊まってみたくなるだろう。
一気に、【C】宿泊関係で104万円(政治活動費の27.7%)にもなってしまった。
このままでは、遊んでいるだけやん!て言われそうなので、
選挙で選んでいただいた人たちに活動を報告するためにも、印刷物を作らなくてはならない。
【D】印刷代 85万円(政治活動費の22.6%)。
うん、これはなんだか政治活動をした気になってきた(笑)
そして、いよいよ政治の勉強のための勉強だ
本をいっぱい買いました
【E】書籍代の合計は、4万円(政治活動費の1%)
そう、この1%の努力が重要だ!
とにかくカネのかかる政治の世界
【A】パーティー代 83万円(政治活動費の22.1%)
【B】ハイヤー代タクシー代 85万円もかかる(政治活動費の22.6%)
【C】宿泊関係で104万円(政治活動費の27.7%)
【D】印刷代 85万円(政治活動費の22.6%)
【E】書籍代の合計は、4万円(政治活動費の1%)
【A】〜【E】概算合計で 361万円
政治活動費の375万円の96.2%をこれらが占める。
政治とカネの使い方はこのように総務省のデータを見れば一目瞭然だ。
たまたま、目立った、自民党の羽生田俊議員を調べてみたが、巨額の献金報告は今年の2015年11月まで待たねばならない。
しかし、2013年に寄付された金額が2年経過しなければわからないのはどうしてなんだ?
諸悪の根源は、総務省の国会議員の怠慢なマネージメント
問題は、2014年(平成26年)の活動報告が、2015年の11月まで公表されないという約2年遅れの公開ということが最大の問題だ。
だから、データのほとんどが解散で無くなってしまった党ばかりだったりする。都合が良すぎないか?
公開しても意味がない…。責任の追求もできない。議員でなくなっている人もでてくる。
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/
少なくとも、国民が確定申告を行う3ヶ月後提出くらいのルールを、たかだか800名弱、の歳費で雇っている国家議員になぜやらせられないのか?マネージメント能力を疑う!
むしろ、国民にマイナンバー制度を開始する前に、まず国会議員の歳費をすべてクレジットカードだけで立証実験すべきだ。そうすれば、3ヶ月毎に収入と支出の報告がされる。上場企業では四半期報告が当たり前だ!
国会議員は、人間における上場企業と同様の厳しさを与えるべきだ!
カネと政治の疑惑問題もすぐに露見し、すると大臣を辞任させる必要さえもなくなるのだ。
総務書が、まずは、みずから改善案を提案してみるのはどうだろうか?
法律を変えなくても、閣議決定で、収支報告書の早期提出実験をやらせてもらうだけですぐに政治とカネの問題はなくなるのではないだろうか?
【追記】2015/03/13 14:55
この公開スケジュールについては総務省に質問したところ…。
「現在、総務省では、平成26年度(2014年)を2015年5月末日にまで提出いただき、2015年11月末日まで精査して公開するというスケジュールでおこなっています」ということ。
総務省
選挙部政治資金課収支公開室 担当白石様
03-5253-5111
せめて、国民に課せられている確定申告くらいのスピード感で収支報告書をアップしていかないと2年前のことでしか国民は収支報告について何も議論できない。
総務省も5月にもらった資料をそのままアップするのになぜ?11月末までの半年もかかるのか?
政治とカネの問題を締め切りを、毎年度締めから、3ヶ月以内。そして、総務省の公開は一ヶ月後。
そうするだけで、政治資金問題がすべてクリアになる。
なぜ、それができないのか? 誰に不利益が生じるのか? 一年もまとめて領収書をもらうから大変になるのだ。四半期ごとに公開し、国民がその都度ごと、資金管理団体の費用の使い道にメスをいれていけばいいのだ。