ロシア産の原材料問題が深刻化しつつある。
厄介なのが、ウクライナ侵攻中はもちろんのこと、侵攻後も経済制裁とのトレードオフとの関係でますます悪化することは明確だ。
ロシアは世界全体の木材輸出量の21%を占めているからだ。
日本だけの問題でない、世界全体に原材料不足だから、さらに深刻だ。
コロナ禍に増してロシア問題。
木材ウッドショックとNHKまでが煽るが、ロシア産カラマツの合板のシェアを考えると明確だ。
さらに、世界的な半導体不足に拍車をかけるのが、ロシア産のパラジウム、
アルミニウム,セメントやステンレス原料のニッケルなどの鉱物資源の品不足が高騰化の要因となる。
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□例えばロシアが主要な生産国の「パラジウム」は半導体に使われていて、LED照明や給湯器や温水洗浄トイレなどの価格に影響します。
ほかにもウクライナ情勢がさまざまな原材料価格の高騰に拍車をかけ、アルミニウムが使われる「サッシ」や、セメントが必要な「基礎部分」など、住宅に必要なありとあらゆるものが値上がりしているのです。
実際に複数の住宅設備メーカーが、キッチンやトイレ、ユニットバスなどの値上げをすでに発表しています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220415/k10013583561000.html
□対ロシア主要輸入品の推移(年ベース)
2020年 1兆1,448億円
https://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/data/y7_9.pdf
□ロシアからの輸入品目 2021年 1兆5,431億円
ロシアからのLNGの輸入が始まったのは、サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」が始動した2009年。同プロジェクトには三菱商事、三井物産も参加している。年によって変動はあるが、日本が輸入するLNGの7~8%がロシア産だ。
□パラジウムはロシアの輸入の14%
https://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/country/Russia.html
□ロシアへの輸出品目 2021年 8,624億円