エル・プリメロ
Cal.4030
Ref.16520
現在のデイトナコスモグラフと、比較するとクロノグラフのボジションが違う。
ゼニス製のムーブメント「エル・プリメロ」を搭載している点だ。
『夢』を予約する
デイトナを日本ロレックス正規代理店経由で20世紀に予約して、待つこと7年…。
未来の自分はきっと買える立場になっているはずという思いでの予約だった。
そして長らくお待たせしましたということで、ようやく手に入れた新品のデイトナ。
しかし、当時は、あまりにも新品のプレミア価格の値上がりで、新品を買ってすぐにそれを売りに出した。
最初から転売目的だったわけでははない。いつかは買えるかもというそれは「夢」だった。未来の「夢」を予約しただけだ。その予約に対して、キャンセル費用はかからなかった。キャンセルは自分の信用がなくなるだけだ。いつかは欲しいと思うだけでなく、買うと決めて行動する。欲しいと思っている人が多ければ多いほど、プレミアがついていた。しかし、予約している人は意外に想像以上に少ないのだ。
手に入る時間が長ければ長いほど、ライバルはいなかった。
アイデアと行動力だけでロレックスが買えた
そしてその利益ですんなりと買えたのが中古のデイトナ。しかも、エル・プリメロ。これも今では製造されていないので、手に入りにくい。渋谷の宝石広場に定期的に通いつめてたまたま出会った。
つまり、結果としてロレックスのデイトナが無料で手に入ったのだ。
使った費用とコストは、7年前に店頭で予約した予約書と、新品を買うクレジットカードだけ。しかもクレジットが引き落とされる前に現金が手にはいり、そして、腕には、エル・プリメロが残った。
そして、その6桁で購入した中古エル・プリメロも7桁でお売りした。
時計やギターは、消費でなく、投資として考えられる。しかも、きちんとメンテナンスしていれば、持っていても満足し、それなりのランクも他人が保証してくれる。そしていざという時には現金化ができ、使い倒して、中古にもかかわらず、買った時よりも高く売れることのほうが多い。これほど楽しい投資はない。
銀行の預金の数字を愛せる人はいいけど、あれを見ても楽しいとは思えない。
カメラは、本体ではなくレンズのほうが高く売れる。本体は経年劣化がすさまじい。特にデジタル一眼になったら、10年立ったらゴミ同然だ。しかし良いレンズは経年たっても高く買ってくれる。
時計を愛し、ギターを愛し、万年筆を愛し、カメラを愛する。
好きなモノだからこそ得られる恍惚感もある。
クルマの場合は、愛でる場所コストも税金もかかるから、こうはいかない。
時計やギターに税金は一切かからない。買った時の消費税だけだ。時計の場合、オーバーホールというメンテナンスが必要だが。
AppleWATCHも3ヶ月間だけ腕にいた。性能や機能は気に入っていたが、毎日同じ『時計』をするということに、ウェアラブルの限界を感じた。結局3ヶ月の使用代金は2万円ほど。新品購入ー中古買取価格。
AppleWATCHの性能、機能を経験値として知るには妥当な投資だった。