「牛丼価格競争のジレンマ」通信4社、NTT光回線セット割り出揃う!

 

まるで、かつての牛丼価格戦争のような様相の通信キャリア。

今年、2015年春のSIMフリー化も目前に控え、NTT光の卸し売りを織り込んだセット割りの発表が出揃った。

しかしながら、スマートフォン以上にシフトが面倒な光回線。単にリベートを増やすだけではなく、何時に来るのかわからない工事や、料金の不明瞭さ。さらにプロバイダーを別に設定して、ユーザーが接続するまでに面倒な作業を強いられる点など。問題は山積みだ。

セット割りを競うくらいならば、ALSOKやSECOMと提携し、貴重な休みに在宅を強いるのではなく、セキュリティ会社に鍵を渡せば、あとは勝手に最適に工事も終了し、家に帰れば、ユーザーは何もすることなく、価格が割安になっているようなサービスを構築すべきだろう。

このセット割りは、またもや、同様のMNP獲得と同じ、「牛丼価格競争のジレンマ」に陥っていることは容易に想像できる。

 

ドコモセット割り

❏2月16日から「ドコモ光」の予約を受け付ける。インターネット接続料金を含む利用料は戸建て向けが月額5200~5400円、マンション向けが同4000~4200円。NTT東西地域会社の「フレッツ光」とほぼ同水準だ。ここから携帯のデータ通信の利用量に応じて一定金額を値引きする仕組みで、割引金額は最大で月額3200円とする。

❏ドコモ契約者の新規申し込みに加え、すでに東西地域会社のフレッツ光を使っている利用者も解約せずに利用できる。

❏例えば現在、戸建て向けのフレッツ光を契約し、家族3人がスマートフォン(スマホ)のデータ通信で毎月15ギガ(ギガは10億)バイトを利用している場合、1カ月の通信コストは2万8000円前後。セット割引を利用すると、支払いを2000円程度減らせる。割安な料金や契約先を一本化できる利点を消費者に訴えることで、早期に100万件の契約獲得を目指す。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ29HRW_Z20C15A1TI0000/

 

 

 

KDDIセット割り

❏セット販売で先行するKDDIは光回線を使用する世帯に対し、携帯の利用料を1契約あたり最大で月額1410円割り引いている。同社は割引金額を2年後に減額するが、ドコモは変えない。1世帯あたりの携帯の契約数が多い場合、当初はKDDIの方が得になるが、ドコモは長期間にわたって同一金額を割り引くことで利用者をつなぎとめる。

❏NTTが光回線を開放したことにより、2015年はセット販売が一気に広がりそうだ。
❏仮想移動体通信事業者(MVNO)として格安スマホサービスを手掛ける映像配信のU―NEXTや、ネット接続会社のビッグローブも参入を表明した。ソフトバンクモバイルも早期の販売開始を目指して準備を進めている。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ29HRW_Z20C15A1TI0000/

ソフトバンクセット割り

❏ソフトバンクモバイルは30日、携帯電話と光回線のセット割引を3月1日から始めると発表した。

❏携帯電話の契約者が、ソフトバンクグループで固定回線を取り扱うソフトバンクBBで光回線を契約すれば、通信料金を最大2000円割り引く。BB社は、NTT東日本・西日本に利用料を払って光回線の提供を受け、サービスを展開する。2月4日から受け付けを始める。

 ワイモバイルセット割り

❏ソフトバンクグループのワイモバイルも3月1日から、BB社の光回線とスマートフォンを同時に契約すると月540円割り引く

❏戸建てに住む家族が光回線とスマホ4回線以上をまとめて契約すれば、
5616円割り引くプランも用意した。

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150130-OYT1T50131.html