The Rolling Stones GRRR! からインスピレーションを得た次世代音楽ビジネスは、二次創作の音楽プラットフォーム

ローリング・ストーンズ結成50周年記念アルバム。

タイトルのGRRR!は、ゴラァ〜!と呼べばいいのだろうか?

フォーティー・リックスでもう十分と思いながらも、50曲入りでこの値段。

amazonで2,980円

学生時代に1枚2500円していたLP盤と同等でCD3枚だ。また、バリエーションも豊富!選択に困る。

また、新曲も、2曲だけだが収録!ビジネス上手い…というか、本当に商業主義音楽になっている。

最近、MTVなどの音楽番組の不調でプロモーションビデオを作る必要がないというか、コストが合わなくなってきているけれども、このような歌詞を中心としたグラフィク表現はまだまだありだと思う。

ついでにギターコードもつけてくれれば、そのまま演奏できてしまうのに…。

 

それだけでなく、ご丁寧にYouTubeに、フル・アルバムアップロードしちゃう人もいる始末。

パッケージを集める必要のない人、データをクラウドに持っておきたい人にとっては、これでも十分ということにもなりかねない。

音楽ビジネスはこれからは、ライブなのか物販なのか?

ディズニーランドのビジネスモデルは大きく3つ。
1.入場料収入 2.グッズ販売 3.飲食物

しかし、レコード会社は、

1.レコードを販売することしかできない。

今までと同様レコード会社に卸すように、デジタルデータをアップルやグーグルやアマゾンに卸すことしかできない。 

おそろく、バイナルからプラスティックになった円盤や流通に、お金を払う時代はそう長くは続きはしない。では、アーティストやアーティストを支える隣接業者たちは何でビジネスをしていけばよいのだろうか?

ストーンズ課金で年間1,000円とかで聞き放題とかのほうがいいのか?
新作がデータでダウンロードされても、曲に関する情報をもっと欲しい。

一番可能性があるのが、ガレージバンドのような音源で自分がサウンドを自由に二次創作したり三次創作できる権利を年間1万円ほどで販売する。

※かつては、ナイン・インチ・ネイルズが新曲をガレージバンドフォーマットで配布していた。これは、新たなユーザー体験を得ることができた。

それを共有できるプラットフォームで販売する。

そこで出た利益を、二次、三次創作者や本来のアーティストへ還元するというビジネススキームだ。

それであれば、クラブのDJたちのように、リッピングした音源で稼いでいる人たちからも収益が得られるだろうし、権利関係で縛られて聞いてもらえるチャンスが奪われているアーティストにも聞いてもらえるチャンスが拡大する。

音楽は儲けるためのものではなく、聞かせたい人と聞きたい人、そしてその中間にいる人までも満足させなければならない。

かつて、レコードが普及していなかった頃、作曲家のガーシュウィンは、デパートのピアノ売り場で自分の楽曲をピアノで弾き、その楽譜を販売して音楽出版社のコミュッションで生計をたてていた。

当時の音楽ビジネスは、楽譜を販売することだった。

デジタル時代の音楽、それはコピーされることを前提とした、まったくゼロベースのビジネスモデルをイノベーションしなくてはならない。

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です