寄付だけで終わってはいけない…そこから本当の寄付ははじまる

【追記】日本赤十字
義援金が被災された方に届くまで 2014年6月28日
http://www.jrc.or.jp/contribution/140628_000542.html

いつ支払われるのかの時間短縮バージョンも考えてほしい。
避難所におられる方へ、一時お見舞金制度とかできないのだろうか?
熊本地震によって再度追記。2016/04/19

日本全国でチャリティ活動がさかんだ。

各地で、311東日本大震災の義援金キャンペーンが展開されている。個人でも、ソフトバンクの孫正義社長の100億円を筆頭に http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110403/biz11040322470005-n1.htm

ユニクロの柳井会長の10億円に、http://mainichi.jp/select/biz/news/20110315ddm008040053000c.html

イチロー選手の1億円、http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2011031900216
韓国の番組でも、中田英寿らが出演し、7億8800万台湾ドル(約21億5000万円)を生んだ。http://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20110319-750525.html

また、同時に義援金詐欺も多々あるそうだ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110317-OYT1T00282.htm
手口は、電話に訪問に街頭でも
http://allabout.co.jp/gm/gc/50963/

義援金に協力することによって、自分まで救われた気がするので、義援金活動をしたことがない人にこそ、義捐金の寄付をお願いしたい。

ただ、義援金を供出したとしても、そこで関心を持つことをやめないでほしい。
義援金を協力したあとの自分の寄付がどうのような団体でどのような配分をされるのかにも、ぜひこの機会に興味を持っていただきたいのです。

それが、あなたの望む寄付であればいいのですが、そうでないケースもあるからです。
ボクが阪神大震災で被災した時、日本、いや世界の皆さんから義援金(総額1860億円)を、「阪神淡路復興基金(現:公益財団法人 阪神・淡路大震災復興基金)」http://www.taiwan921.lib.ntu.edu.tw/newpdf/AJ002.pdf
から、10万円を頂きました。
本当にありがとうございました。

しかし、できれば、震災直後にいただいていればもっと価値があったと思います。未来の10万円よりも今日の1万円のほうがありがたいということなのです。

阪神大震災と9.11の教訓 http://knnarchive.jugem.jp/?eid=74

り災証明で、半壊と認定されたことによって義援金10万円を手にできたのは、震災後半年が経由した、1995年の夏前でした。震災は1995年01月17日。その頃には、震災直後の不安よりも、再建へ向けて、家の修繕費用が780万円の見積もりを前にしてでの10万円でした。

もしも、震災直後一ヶ月以内に、10万円渡されていれば、家族全員で少し精神的なゆとりもできたことでしょう。義援金への感謝ももっと感謝できたはずです。震災半年後の10万円は、心労や修繕費の額面の前に目減りしていってしまいました。

義援金を公的な立場で、基金化し、公平に分配するために、検討する委員会を設けていると、そのように善意の額面がますます伸びてしまいます。
そこで、震災を寄付される団体様、一日も早く、できれば、すぐにでも、手元に1万円だけでも来週の安心につながるお金として配布いただければと思います。つまり、お見舞い金として、一部でいいので、すぐにでも届けないと、お見舞い金にはならないのです。
まずは、世界の人たちの熱い想いを一日も早く届けられることをお願いしたいです。
寄付する団体の中には、税額免除される慈善団体であっても19.3%も寄付金が目減りする団体もあります。

2009年、日本ユニセフ協会は188億円の寄付金から36億円を各種活動費としてナカヌキし、ユニセフ(国連児童基金)に80.7%が渡されました。1万円寄付しても8000円しか届かないのです。

日本ユニセフ協会への拠出額と推移
http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_don.html

もちろん、今回は被災地へとなると、世界組織でなく国内への寄付ですが、寄付金控除の対象となる日本赤十字社が最初に考えられます。
ボクも911の時には、ヒューストンの赤十字さんのお世話になりました。ありがとうございます。
しかし、気になるのが、この文面です。

【よくあるご質問】
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html

Q1.今回の義援金はどのように使われるのですか?

A. 「義援金」は、国内で発生した大規模災害に対して皆さまからお寄せいただくもので、全額を義援金配分委員会(※)に送金いたします。その後、同委員会で立てられた配分計画に基づいて、被災者の方々へ届けられます。※都道府県が主体となって構成される委員会で、赤十字は構成メンバーの一員です。

赤十字社が被災者へとダイレクトにはいかず、各県の委員会の法則にそって配布されているようです。
そこで、過去の状況を調べてみました
新潟県の場合【義援金受付団体】    新潟県    日本赤十字社新潟県支部 ⇒ 義援金配分委員会 ⇒ 市町村 ⇒ 被災者     新潟県共同募金会    報道機関
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/nagare,0.pdf

宮崎県口蹄疫被害義援金の場合、一次配布から五次配布という配分方法
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/fukushi/shakai_fukushi/html00165.html
2010年4月20日に発生し、5月31日の入金確認分を1戸あたり20万円で1239戸へ、6月中旬から配布。2.5ヶ月後に一次配布が開始されている。http://www.pref.miyazaki.lg.jp/parts/000141245.pdf
つまり、各県で構成される義援金配分委員会での力量次第で、早く義援金が届くという結果がでているようである。

各県の義援金配分委員会は、寄付活動のこの熱い想いが醒めないうちに、早急にどのような配布をするのかの発表を急いでいただきたいものである。

うーん、少しでも早く、直接被災者に手渡せる信頼性の高い、義援金を送付する方法は、他にないものだろうか?

義援金と救援金との違い
http://www.jrc.or.jp/contribute/qa/index.html

海外の事例では、マイクロファイナンスの融資という形態での支援活動も盛んである。

http://www.kiva.org/

http://kivajapan.jp/  

今回の場合、融資で解決できるフェーズの前の段階だが、県外から、東北へ新たな産業を生むというのであれば、融資で解決できるかもしれない。

ソーシャルレンディングというサービスの「maneo」も企画次第で資金が借りられる。

https://www.maneo.jp/

寄付以外に、企業にソーシャルでお願いするプロジェクトサイトも稼働している。

http://todoke.org/ 届け。被災地へ、心へ、明日へ。「被災地のために何かしたい」と思っている方へ

このリクエストに対して、対応できるかどうかの企業力が試されている気がします。

ただ、寄付に対応できなかった企業を攻めることはないようにお願いしたい。

寄付だけで終わるのだはなく、寄付の行先に興味を持つことも寄付したボクたちの役目のひとつだろう。

寄付する前に震災義援金は「お見舞い金」としてもらう側の立場で、ぜひ一度考えてみてほしい…

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