Ustreamはリアルタイムウェブ時代のテレビだ! 寝オチTVになぜ500人以上が視聴したのか?

Toshiaki Kanda 2010年03月01日 月曜日
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このところ、毎日のようにUstream.tv
http://www.ustream.tv/
による生中継の「放送」をおこなっている。

「放送」といっても、概念としての「放送」であり、電波ではなくネット上での通信であるから放送とはいえない。しかし、どう見てもこれは「放送」といったほうがピンとくる。

UstramやStickam
http://www.stickam.jp
は、3年も前(2007年)からあり、本来であれば、どうして、なぜ?今更といった状況でもある。
それは、すべて「リアルタイムウェブ」の影響を受けたからとボクは説明している。

つまり、Ustreamは、twitterなどのリアルタイムなソーシャルメディアと連携することにより、「リアルタイムウェブ」というメディアに変わったのである。生放送はリアルであったが、告知宣伝リアルメディアが不足していたのである。
それが、twitterのAPIを使うことによって、最もパワフルな双方向メディアとして奇跡の復活を遂げた。

Ustreamに登録し、アカウントを取得した人は誰でも、ネットを使った「放送」を行うことができる。
ウェブカメラの付いているようなネットブックであればそのまま画像を配信することができる。
ツイッターのアカウントがあれば、連携し、放送開始をtwitterのフォロワーに知らせることができるのだ。
2009年からは、iPhoneからでも生放送が可能となった。

iPhoneアプリ:Ustream Broadcaster

それだけではない。UstreamにTwittter機能がついたことにより、Ustreamの放送がはじまった途端に、twitterで告知ができる。さらにUstream側からチャットをすると、チャンネルのURLをついたツイートが繰り返し、表示され、それを見た人が、放送を視聴しにやってくるという「仕組化」がなされている。

当然、Ustreamの放送は長い時間やればやるほど、周知も行き届き、より沢山の観客を集めることができる。
現在、日本のUstreamの人気コンテンツは、セミナーや会議、音楽ライブなどであったりする。それは、

1. 長時間にわたり、開催されることにより、twitterの参加者が途中参加し、その情報を伝搬していく。

2. 長時間にわたり、ネタが続く番組でなければならない。

という理由だからだ。

個人が2時間もウェブカメラに向かい、しゃべり続けていくというのはほとんど不可能に近い。しかし、セミナーや会議などのリアルタイムで継続できるコンテンツであれば、Ustreamなどでも人気が高い。

その場に行くことができない人にとっては、そのようなコンテンツは疑似参加しているような気分になる。

次は、それに対して、課金をする方法がとれないかということだ。

さらに、Social Chat に参加すれば、twitterアカウントのままUstreamの番組に参加することができる。もちろん、そこでの言動は、twitter上のタイムラインにツイートされているので、伝搬しやすい状況となった。

現在、日本のウェブでも、個人がtwitter上にツイートできるボタンが多く採用されるようになった。記事を読むだけでなく、記事をとりあげ、ツイートし、記事の配信(ディストリビューション)事業の一助となっているのである。
しかも、その記事の存在を知らなかった人には、たとえ再配信者であっても、記事を読む機会が与えられたことに、感謝したくなる。
近い将来、Googleで検索するよりも、自分のフォロワーに対して、twitterで質問を投げたほうが、確実に見つかるといった現象がおきることだろう。

何も、アクションが起こせない地上波テレビだが、Ustreamであれば、ラジオの投稿ハガキ以上に自分の意見が反映されるプロセスまでも見せてくれる。

J-WAVEの DJ_taro さん、などは音楽を再生中の時に、twitterコメントを紹介するなどという実験を開始している。

そんな、「リアルタイムウェブの世界のテレビ」では、今いろんなフォーマットの番組が試されている。
もちろん、録画がされてウェブで再生もできるが、本質的にはリアルタイムだ。

そのうち、企業の発表会、政治家の演説、いろんなものがUstreamに流れ始めてくることだろう。

先日、ボクはネットカフェでいつものように、放送をしようとセッティングしてみたが、うまく放送されず、そのままマッサージチェアについたまま翌朝にまで眠りについてしまった。

翌朝、眠りからさめて、再度、放送にチャレンジしてから、チャット画面を立ち上げてみて、この目を疑ってしまった! なんと、昨晩から放送はずっとおこなわれていたのだ…。

「KNNポール神田氏、ネットカフェで USTREAM LIVE 配信中に寝落ちした姿を500人に見守られる」の巻
http://www.alphalabel.net/life/over-500-viewers-watched-knn-sleeping-live.html
http://ceron.jp/url/www.alphalabel.net/life/over-500-viewers-watched-knn-sleeping-live.html
実際には、寝ている姿を 567 人もの人が視聴していたという。

中には、そのネットカフェの場所を特定し、ブースにまで盗撮しにきた人までもいた
http://www.ustream.tv/recorded/4824907
その盗撮されているビデオを見た瞬間に、自分がゴルゴ13でないことがよくわかった。
泥棒であれば、財布や機材はなくなっていたことだろう…。

一瞬、何が起きていたのかを理解できなかったが、寝ている間に交わされているツイートを見ていて、その意味がようやくみえてきた。寝ている行為をみんなで視聴するというよりも、放送しながら眠りこんでいるボクをフックにして、いろんな対話がなされているところである。
つまり、放送されているコンテンツは別にどうでもよく、放送している時間帯にリアルタイムに対話に参加するというどちらかというと、視聴型ではなく、参加型のテレビであるということに気づいた。写っている被写体は、参加するユーザーのフィルターを選ぶコンテンツであり、そこに集った人たちが、実際の番組を放送していたのだ。

こんな経験もふまえて、最近では、直接企業が、Ustream配信を視野に入れた相談などを受けることも多くなってきた。

既存のネット放送局が広告ビジネスモデルで番組をやるのではなく、企業がソーシャルメディアの一環として番組を持つというダイレクトな参加型テレビの時代がやってきていると感じるようになった。



Category: コラム
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Toshiaki Kanda

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