21世紀の「写ルンです」はアナログ版のinstagram

女子大生に広がる「写ルンです」ブーム、その理由は

❏女子大生など10代後半~20代の女性たちの中で「写ルンです」の流行が続いている。
❏Instagramのハッシュタグは大きく盛り上がり、原宿の富士フイルムの直営店では、売り上げが2014年以前より5倍も増えた。2年ほど前から徐々に始まったブームは、衰える気配がない。
❏プリントはしない CDにデータ でインスタグラム
❏富士フイルムによると、原宿の直営写真店「WONDER PHOTO SHOP」では、2015年の夏ごろから販売本数が伸び始めた。それまで月20本以下の販売だったものが、その年12月以降、月に100本以上になったそうだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170408-00010000-bfj-soci

【徹底解説】写ルンですが、今カメラ女子の間で大ブーム!その魅力とは?

なんと、このデジタル時代に、富士フィルムの「写ルンです」がにわかにブームになっているというらしい。なんだかプロモーションっぽい仕掛け感も満載だけど…。
確かに #写ルンです で検索すると、確かにでてくる…。

http://fujifilm.jp/personal/filmandcamera/utsurundesu/
富士フイルムが1986年7月1日に発売開始したレンズ付きフィルムの登録商標

https://ja.wikipedia.org/wiki/写ルンです

「使い捨てカメラ」という名の「使い回しカメラ」

「写ルンです」の画期的なビジネスモデルは、本体が必ず回収できるというリサイクルモデルだ。基本はフィルムを売るためにカメラのコストを無視した価格設定。フィルム+αの代金でカメラがなくても写真が撮れる。そして、撮った写真は必ずDPE店舗を経由して回収され、リパッケージされてまた売り出されるというリサイクルモデルだった。
つまり、「使い捨てカメラ」という名の「使い回しカメラ」だったのだ。

それが、なんともデジタル時代に27枚撮りとか、しかも不便にわざわざ費用を費やしてでも日数を待って、手にする経験を購買している。

アナログ時代のワクワク感は、デジタルのいつでもどこでも、無限の潤沢経済ではない、不便な希少経済を「経験」できる機会だ。 21世紀の新たなinstagram的表現だ。

instagramはデジタルにポラロイド写真風のメタファーで生まれたウェブサービス。そこに、キッチュな安価なレンズによるレトロ写真と現像という科学と物流の時間ロスによって生まれる新たな価値があったのだ。
一時のブームで終わるのか? またや、カセットテープのアナログガジェット嗜好派として根づくのか?
もう少し、ブームの流れを観察してみたいと思う。

https://www.instagram.com/explore/tags/%E5%86%99%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%81%A7%E3%81%99/?hl=ja


なんと、iPhoneの「写ルンです」ケースまで登場している…