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東京MXで、かつて「BlogTV(2006年スタート)」という番組があった。
番組企画の段階から、アーカイブをYouTubeで公開することを前提として進んでいた。それらを乗り越えるためにはいくつか障壁がある。
【1】広告主の理解
【2】製作者の理解
【3】出演者の理解
【4】放送局の理解
この4者間がアーカイブに対して理解をしなければ、地上波放送のYouTube化なんて程遠い。
2006年9月4日、YouTubeとGoogle Videoで、いつでも視聴できるというCM付きの動画がアップロードされた。
この番組にMCとして関わらせていただいたこともラッキーであったが、何よりも地上波のテレビ番組が、権利関係をすべてクリアして、ネットでそのまま公開されるという世界初の試みに関われたことが何よりも嬉しい限りである。
あれからすでに、7年の月日が経ち、世界ではYouTubeの収益だけで暮らすという「YouTuber」なる「素人スター」が多く誕生している。
すでにYouTuberは素人ではなく、れっきとしたプロだ。
しかも、プロダクションや事務所などの給与収入ではなく、個人のビュークリックによるインカムだから、サラリーマン化したプロよりも、本当のプロといえよう。
テレビが過去のビジネスモデルを踏襲している間に、YouTubeはモバイル視聴やフォロワー・リレーショナル視聴という新たな枠組みへと変化している。
7年前のアプローチではあったが、テレビが本当に、よりたくさんの人に視聴してもらいたいのであれば、この方法がいまでもベストだと思う。
そうしないと、「本当のプロ」たちがテレビよりも面白いことをやりだすだろう。今はまだ、「素人レベル」と「サラリーマンプロ」は感じているかもしれないが…。
視聴率という「幻」だけを追いかけている限り、広告主も媒体もお互いにヤソ細っていくばかりだ。
そして、いつしか、大型液晶よりも、大型スマートフォンで、すきま視聴される情報が一番、購買につながるということが本当に立証された時に、広告主がどのように動き出すか?CMは意味があるのか?
大型液晶での地上波は、広告主が激減すると、プライムタイムでも再放送ばかりで、通販番組ばかりとなってしまうのか?
サラリーマンプロの人たちに、ここはぜひとも頑張って欲しい!
テレビの未来のためにも…。
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