http://www.internetworldstats.com/
の調査では、facebookの普及率も調査されている。
アフリカ
http://www.internetworldstats.com/africa.htm#cu
中東
http://www.internetworldstats.com/middle.htm
ネット普及率からfacebook率を割り出してみた。ネット普及率の母数が違うので、拡散力がどこまでデモの動員力となるかはちがうが、ひとつの指標となるのかもしれない。さらに、人口やGNP、独裁政権の長さなどのパラメータを加味していくと、デモと政変の成功確率が事前に分析できるのかもしれない。
チュニジア 46.5
ネット普及率 34.0%
facebook普及率 15.8%
エジプト 24.0
ネット普及率 21.2%
facebook普及率 5.1%
ヨルダン 61.0
ネット普及率 27.2%
facebook普及率 16.6%
※リファイ内閣総辞職(2011年02月01日)
※アブドラ国王 バヒート氏に新内閣指示
(2011年02月04日怒りの日デモ1000人規模)
リビア 50.9
ネット普及率 5.5%
facebook普及率 2.8%
イエメン 27.8
ネット普及率 1.8%
facebook普及率 0.5%
※サレハ大統領 退陣表明(2011年02月02日)
※怒りの日デモに2万人以上のデモ(2011年02月03日)
アルジェリア 22.8
ネット普及率 13.6%
facebook普及率 3.1%
オマーン 13.9
ネット普及率 41.7%
facebook普及率 5.8%
シリア 0.6
ネット普及率 17.7%
facebook普及率 0.1%
※アサド大統領が反政府運動に懸念
スーダン ?
ネット普及率 10.0%
facebook普及率 ?%
チュニジアのジャスミン革命(2010年12月)で、ソーシャルメディアという「動員ツール」の活用によって、ソーシャルメディアを活用した「市民革命」が起きた。イランのグリーン革命(2009年06月)がソーシャルメディア革命の発端。
情報は自由になりたがる…。腐敗した政治に対しての鬱憤は、すぐにネットワーク上で可視化され、デモの動員ツールにSNSを変貌させた。
それらを引き金にして、エジプトでの市民革命に世界が注目している。海外メディアの反応を見ながら、外圧をも味方にデモができる時代だ。
さらにアメリカも関与せざるを得なくなり、そこには、対イスラム原理主義 という21世紀の対立構造も気になってくる。
長期にわたる独裁政権国家の中で、アメリカが生んだインターネットで世界との差異を知り、鬱憤はfacebookという個人連絡網によって市民の集結を安易にさせた。
エジプトの動向を見ながら、アフリカ、中東で、長期独裁政治に対して、市民革命が起き、また、それらが、連鎖しつつある。まるでドミノのように、まさに「政変ドミノ」だ。
しかし、それと同時にイスラム圏の勢力拡大する動きも気になる。
イスラム勢力拡大の中での、アメリカの立場、イスラエルの立場、スエズ運河。メディアでは、中東の石油の事ばかりが懸念されているが、アラブ・イスラム圏への文化と宗教の理解も、今後は必要な時代なのではないだろうか?。
インターネットやフェイスブックが、新しい世界のプロトコルとして、対話し、理解しあえることが一番大切な事だろう。トーマス・フリードマンのいうように本当に「フラット化する世界」が重要だろう。