また、訃報がとびこんできた。
IT業界といっても、幅がひろい。
今年は、特に先輩たちの訃報が増えた。
訃報は、eメールやメーリングリストが多い。
しかし、普通のご家族は、ネット上でのビヘイビアを、あまりご存知なく、ネット上での交遊関係、業務関係への情報伝達には、お困りのようだ。
中野潔先生の訃報はML経由だった。
しかも、お知らせは長男様からのメールであった。
皆様方
突然のメールで失礼いたします。
父親のメールアドレスを借りて、BCCでお送りしております。
中野 潔の長男拓帆と申します。
父より もしもの時に、
ご連絡を差し上げますが、失礼がありましたらお許しください。
突然のお知らせになりますが、
父、中野 潔儀、4月25日朝8時5分永眠致しました。
生前父が大変お世話になりましたことを、深く感謝申し上げます。
突然のことで、家族一同どうしてよいか分からないのですが、
致します。
訃報に驚いたが、 とても、中野さんらしい…
長男さんに、ご自分のメールアドレスをもしもの時のために託していたのだ。
自分の死に対して、事前に準備をなさっていた。
自分がこの世から旅立つ時のことを考えて、準備をしておく必要があると中野さんは、教えてくれている。
これこそ、「中野 潔のネットリテラシー」だと思う。
「サイバージャーナリズム論」 を研究なさっていただけに、ネット上の世界でのおつきあいも、リアル同様に、非常に大切になさっていたと思う。
そして、先ほど、mixiに一通のメッセージが…。開けてみると…
先ほど思い立ちまして父のマイミクのうち、最近ログインのある方にメッセージを送信することに致しました。
既に私からのメール若しくは、ほかのルートで連絡がいっているかもしれません。
さすが、中野さんのご子息!
メッセージをしっかりと受け取らせていただきました。
肉親が、ご不幸の時に故人のマイミクに連絡ができるということこそ、SNSの強みなのかもしれない。
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042501000848.html
中野 潔氏(なかの・きよし=大阪市立大大学院教授、都市情報学)25日午前8時5分、間質性肺炎のため堺市の病院で死去、53歳。神奈川県出身。葬儀・告別式は28日午後1時から横浜市戸塚区川上町916、鳳倫閣で。喪主は妻純子(じゅんこ)さん。
中野 潔さんとの思い出。
シリコンバレーで書いた原稿を、当時 アスキー24の編集長(当時) 中野 潔さんに送る。
ネットバブルに湧く、アメリカ最前線のレポートを、中野さんに、いつも関心を持って見守っていただきました。
中野さんに、KNN特約というクレジットまでいただき、取材先の選択から、なんでも自由にやらせて頂いた。
あの頃の中野さんの米国サポートが無ければ、あのネットの黎明期の感動とも出会えてなかったと思っています。
早稲田大学大学院で、「突撃レポート」の取材スタイルのノウハウを学生の前で教えてやってほしいというオファーも中野さんからだった。
早稲田大学大学院、非常勤講師という肩書きを中野さんの紹介から頂いた。
それからは、ネットでのやりとりが主だったが、大阪市立大学院教授になられてからは、なかなかお会いする機会もなくなっていた。
まだ、53歳…。ボクとたったの 5歳しか変らない。
2009年04月25日(土) この前日に、「おくりびと」を見たばかりだった。
なんだか、この映画を見てから、死というものが、とても崇高な感じがしてきた。
中野さんの新たな旅立ちを、心からお祈り申し上げます。
メールマガジンの父 山下憲治氏を偲ぶフォーラム
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2000/07/25/610374-000.html
で中野さんは、
行しているケースはある。メールに興味があるのは、ビジネスに興味があるからで、自己表現をしたいタイプは少ないのではないか」と分析した。中野氏「我々は無料のモデルを作ったが、山下氏は有料のモデルを作った。先人はそれだけ偉大だった、それに尽きると思います」
コメントされていた。
「中野潔氏を偲ぶフォーラム」も開催しなくてはならないと思う。
※追記
中野潔さんの告別式に参加してきました。
ご挨拶できませんでしたが、長男の拓帆さんと会えました。中野さん、そっくりでした。
お父様のネットのDNAも引き継いでいかれることと思います。
クララオンラインの家本賢太郎さんとお会いしました。
ボクのこのブログを見てこられたという事でした。
ブログでお知らせできて、少しでも、中野さんのお役に立てたことがうれしい。
中野さんが、クララオンラインでホスティングされていたとのことも、家本さんから伺った。
ここでもまた、新しい中野さんと出会えた。
ドメインとかもすごいですね。nakata.netと同等って感じがします。
nakano.net
http://nakano.net/