ソフトバンクの孫社長が大胆な宣言をおこなった。
「紙を使ったらもはや社員でない」
ソフトバンクアカデミアでも、お世話になっており、学内でもiPadを使用し、採点を行い、リアルタイムに集計できるなどデジタル化の恩恵は多いにうけているつもりだ。
しかし、社内業務でペーパー、コピーは一切不可というのは、さすがに戸惑いを覚えた。
「紙」ほど、電気代もかからず、脳で考えたことを入力デバイスを必要とせずに、しかも太陽光でも蛍光灯でも、灯りがさえあれば長時間にわたって、図や表や文字を表示できるメディアはない。しかもコピーで複数保存することもできる。
エコロジーの観点から紙の使用を不可とするのであれば、包装資材やトイレットペーパーやティッシュに至るまで、ひいては、カタログから、雑誌、新聞、書籍にいたるまで考えなければならない。
むしろ、紙を使わないで「思考」するというのはまだまだ慣れていないことのほうが問題かもしれない。
パソコンで考えるとどうしても、アイデアは、文字ベースでのアイデアだ。
紙で発想するのとは、プロセスも違うし、結果も違う。
人類の脳内はデジタル的で、「記憶」というツールを使って「検索」には対応できるが、「俯瞰する」のにはふさわしくない臓器だ。
アイデアは俯瞰する事によって、見えてくるものである。
それを「紙」は「文字」が発明されてからは、すべての人の脳の中のイメージをディスプレイし続けてきた。
小さな紙よりも、大きな紙の方が、「俯瞰」をささえる力は大きい。
それをiPhoneやiPadで補えるとは考えにくい。
紙は何枚も参照しながら、「俯瞰」から「発想」することができる。
アナログ本もそうだ。iPadの電子書籍も片ページずつ読書するのは、本のメタファーとしては読みずらく感じる。
iPadが何台も連携して使える…もしくは、iPadが机ほどの大きなサイズになれば、紙のニーズは変化すると思う。
新聞紙全紙サイズの机型のデバイスが登場すれば、本当に紙や本、雑誌のニーズは変化すると思う。
最近、使っているのが、iPadアプリのPaper だ
Paper by FiftyThree – FiftyThree, Inc.
このPaperでもiPadのサイズがもう2周り大きければ、紙のように使えると思う。
ボクが、紙ゼロ宣言するのはアップル iDeskが登場されてからだと思う。
後は、孫校長が、「紙を使ったらソフトバンクアカデミア生ではない」と言い出さないことを願うばかりだ。
illustration by paper by fiftyThree
「使ったら社員でない」ソフトバンクが紙ゼロ宣言
テレビ朝日系(ANN) 4月27日(金)0時12分配信
通信大手のソフトバンク・孫正義社長が「今後、一切、紙を使わない」と宣言しました。
ソフトバンク・孫正義社長:「2週間前に社内で無謀な宣言した。社内業務でペーパー、コピーは一切許さんと。社内で紙を使う者はもう人間ではない。社員ではないと宣言しました」
孫社長は今月、社内業務で紙の使用をゼロにすると宣言しました。ソフトバンクでは約2万人の社員にアップル社のスマートフォン、iPhoneやタブレット端末のiPadを支給しています。社内のIT化が十分に進んでいることから、業務でコピーなど紙の使用は不要と判断しました。今後は、決算会見でも資料などで紙の配布をやめる方針です。
最終更新:4月27日(金)14時10分
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