企業にとっては月額会員の毎月の利用料や月額会費というのは、使っても使わなくても、毎月徴収できるので、一番好都合だ。一種の退蔵益ともいえよう。
しかし、ユーザーサイドに立ってみれば…
クレジットカードの請求書に一度も、使用していないのに毎月請求される金額が表示されていると…
一ヶ月目には、これを、何とかしなくてはなぁ…と思い始めて忘れる。
二ヶ月目には、これは、もう解約しなくては…と思い再び忘れる。
そして、三ヶ月目には、よし、解約しようと決意する。
この時点でユーザーの解約行動は、4ヶ月目〜5ヶ月目の請求後のアクションとなる。
これは、「スポーツクラブの退会」の法則ともいえよう。
スポーツクラブでは、月会費を月に何回行ったかで計算するようになり、一度も行く事ができない月が3ヶ月も続くと退会するという傾向にある。しかし、一番の問題は、スポーツクラブは、入りやすく辞めにくいというのが最大の問題点であった。
むしろ、退会よりも、休会を奨励するほうが正しい選択だろう。
残念ながら、ほとんどの企業は、休会させることによって、顧客のデータを維持することができ、半年に一度くらいの無料キャンペーンで、休眠顧客として維持していることのほうが、有利なことを知らない。
ナーチャリング費用の削減にもつながり、いつでも顧客のARPU単価を発生させ、LTV(顧客生涯価値)を失わないからだ。
しかし、ほとんどの企業が退会処理で、せっかくの見込み客から顧客となり、結果として休眠客となった顧客をすんなり他の企業へ明け渡しているのが実情だ。
さて、タイムズプラスのカーシェアリングは、さすがにクルマを貸しだすので、運転免許などのコピーからはじめて、カード発行費用などの障壁を超えて顧客となる。
つまり、顧客になりにくいサービスである。しかし、初回費用1500円、月会費1000円というのも、すでにタイムズ24という場所を確保しているからこそのサービス利用料だ。
それでも月会費を上回る利用頻度がなければ退会したくなる。
休会を希望していたが、残念ながら休会制度はなかった。
http://timesplus.jp/
まず、ここでログインをするが、すでにパスワードを忘れてしまっている。パスワードを、再発行には運転免許番号が必要だ。
そこで、フリーダイヤルに電話をする。
0120-24-5037
通常はskypeを使っているので、skypeでかけてしまったが、携帯でかけても無料でつながる(笑)。
しかも24時間受付だ。
ここまでひっぱっておいて、申し訳ないが、いとも簡単に退会できてしまった。
必要な情報は、
【1】会員カード番号 白いカードの裏側に表示されている 4桁+6桁の番号
【2】名前
【3】誕生日
以上だ。
これだけ告げると、退会手続きは終了と言われた。
イシダさんという男性だった。2012/07/23/MON/22:30
※退会する時には、必ず、受付担当者と日時を残しておこう。
あまりにも、簡単に退会できてしまったので、
退会理由を聞かないんですか?と思わず質問してしまった(笑)
タイムズのような、時間貸し駐車場というプラットフォームを持っている以上、
他のカーシェアリングよりも圧倒的に優位な立場であることは間違いない。
しかし、休眠顧客をより活性化する方法も検討する必要性はあるだろう。
クルマを分単位で借りることによってできる可能性をもっと具体的な事例とか、知人を駅に迎えにいくとか…タクシーにはできないような事など…。
まだまだ、可能性があるのにとても残念だけど、3ヶ月以上利用してボクにはカーシェアリングとの接点が見いだせなかった…。