パナソニック、東電、株主総会での謝罪相次ぐ! 2012/06/27


 

パナソニック大坪社長、前期の巨額赤字で陳謝 株主総会始まる 

パナソニック(6752)が27日に開いた定時株主総会の冒頭、大坪文雄社長は2012年3月期に7721億円と過去最大の連結最終赤字を計上したことについて「巨額赤字を計上することになり、誠に申し訳ない」と陳謝した。地上デジタル放送の移行後に薄型テレビ事業が大幅に悪化したほか、東日本大震災やタイでの洪水の影響があったと赤字の理由を説明。そのうえで事業部門を大きく3つに見直すなど「将来につながる事業構造改革に取り組んだ」と強調した。

パナソニックの株主総会は大阪市内で午前10時に始まった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

 

東電社長、株価下落「大変申し訳ない」株主爽快で陳謝

東京電力(9501)の西沢俊夫社長は27日に東京・渋谷の国立代々木競技場で開催中の定時株主総会で、株価下落について「株主の皆さまに大変申し訳ない」と陳謝した。株主の質問に答えた。

西沢社長は国から1兆円の資本注入を受ける点を説明し「財務基盤を強化することが大きな目的だ」と強調。そのうえで「必ずや将来、期待にこたえるべくしっかりやりたい」と理解を求めた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

 

ソニーが株主総会 平井社長、前期赤字受け「必ず再生させる」

ソニー(6758)は27日、都内で株主総会を開いた。平井一夫社長は冒頭、2012年3月期に4566億円と過去最大の連結最終赤字を計上したことに触れ「必ずやソニーを変革し再生させる」と決意を述べた。主力のエレクトロニクス事業については「デジタルイメージングやゲーム、モバイルに投資と技術開発を集中する」と強調。さらに新興国での事業拡大やメディカル事業の拡大などを挙げ、「痛みを伴う選択や判断を要する場面にも直面するだろうが、恐れずに事業経営のスピードを上げていく」との決意を述べた。

 

 

ソニー、ストリンガー会長報酬への意見相次ぐ 

ソニー(6758)は27日、都内で株主総会を開いた。2012年3月期の連結最終赤字が4566億円と過去最大に陥ったことを受け、株主からはハワード・ストリンガー会長の取締役選任や高額な報酬に疑問を呈する意見が相次いだ。報酬委員会の議長を務める安田隆二取締役が報酬額決定の仕組みなどを説明。ストリンガー会長ら執行役7人が11年度の報酬のうち業績連動部分を全額返上することに触れ、「(前年度の報酬額から)平均で約3~4割下がる」と話した。ストリンガー会長の10年度の報酬(ストックオプション含む)は8億6300万円だった。

テレビ事業の採算悪化で低迷するエレクトロニクス事業への質問については、平井一夫社長が「スピードを持ってソニーを変える」と強調。一例として社長就任後に行った組織改編を挙げ、「これまでは各事業本部が独立して商品企画を行ってきたが、事業単位ではなく会社全体でソニーらしさについて考えるようにした」と説明した。そのうえで「ベースにあるのはお客様に感動を与え、好奇心を刺激したいということ。皆様に評価いただけるような素晴らしい商品、サービスを提供していく」と述べた。

株主総会は午前10時に始まり、11時43分に終了した。参加者は9303人と昨年(8360人)を超え、過去最高を更新した。取締役14人の選任など2つの議案は可決した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

 

 

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