マイクロソフト化するGoogle──Google Buzzに望むこと

Toshiaki Kanda 2010年02月15日 月曜日
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ソーシャルサービスでは、

ことごとく失敗しているGoogleだが、ここのところ、
どこか「マイクロソフト化」きているような気がしてならない。

Google Wave
< http://wave.google.com/ >
にしても、今回のGoogle Buzz
< http://buzz.google.com/ >
にしても、ユーザーに、「こう使えば便利!」という提案がなされていないま
まなので、カオスの世界に投げ込まれたような気がする。

当然、twitterのような機能のフィーチャーは、さっさと実装しておけばよか
ったけれども、市場が成長してから参入する。もしくは、買収するという「マ
イクロソフト化」の発想でいたのかも知れない。

「Google Buzz」のコンセプトを動画などのデモで見ても、実際にどう使えば
いいのかが、直感的に理解することができない。また、せっかく有料のGoogle
Appsに切り替えたばかりなのに、無料のGmailにしないとこのGoogle Buzzが使
えない。有料ユーザーの方が、無料のユーザーよりも選択肢が減るというおか
しな状況だ。

最近の Googleは、一体、何を一番、ユーザーに、おすすめしたいのかがまっ
たくわからなくなってきている。

実験的なアプローチであれば、
GoogleLabs
< http://www.googlelabs.com/ >
でもよかったはずだ。

Gmailというユーザーに一番近いサービスに、わざわざGoogle Buzzを組み込ん
できたということは、かなり本腰を入れたサービスとして考えることができる。

ただ、直感的に使えず、シナジーが見えてこないものが、ある日突然、画面に
現れるのは考えものだ。しかも、ヘルプを見ても、何の役にも立たない「マイ
クロソフト化」が進化している。

twitterと比較すると、いくつかの差があるが、一番の違いが、twitterの「タ
イムライン」に対して、GoogleBuzzは、「スレッドライン」であるところだ。
これはGmailの特徴的機能であるから、重なった「スレッド」での実装は、け
っして悪いアイデアではない。

しかし、読んでも読まなくてもいいtwitterのゆるさがそこにはなく、Gmailに
内包されているせいかも知れないが、読まねばならない…、あとで読む…とい
うような使命感や債務が発生している点がとても気になる。

twitterと同様に見えるようなサービスとtwitterとの差は、もはや機能の差で
はなく、twitterというプラットフォーム上に存在するユーザー数の絶対数の
違い、いやフォローとフォロワーの実にゆるやかな関係の上に成り立つ社会観
だろう。

twitter同様のサービスは不要であり、差別化される必要がある。

Gmail のBuzz機能としては、SPAMメールや読まない企業メルマガのフィルタリ
ングツールから、もっとmailのリアルタイム化に特化すべきではなかっただろ
うか。文字数を限定することによって、楽になったtwitterを考えれば、
twitterのDMの140文字ではやりとりできない部分をGoogle Buzという機能で補
完すべきだったと思う。

ボクがGoogleのエリック・シュミットであれば、Google Buzzは、twitterアカ
ウントとGmailアカウントを連携するbit.lyのようなツールとして開発を指揮
しただろう。

twitterアカウント名を、Buzz側で打てば、bit.lyのように、相互フォローし
ている相手側にGmailアカウント名が表示され、gmailへのメールへもリンクさ
れるというような連携のほうがtwitterユーザーにとっては有益だろう。

twitterのDMの中で、bit.ly的な「Buzzリンク」をクリックすれば,Gmailでの
メッセージが表示される。twitter側で迷惑メールのアカウントをアンフォロ
ーすれば、Gmailにも届かなくなるとか…。

Google側も読まれていないメールの各人のフィルタを覚えて、それを毎度、管
理している手間が不要となる。メルマガを出す企業も、読まれていない読者数
をカウントする必要がなくなることだろう。

GoogleからTwitterへのツイートという一方通行ではなく、twitterのDM部分を
拡張する、ExtentionとしてのGoogle Buzzに期待したいものである。


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