メガネのタナカ 「人生を見つめるメガネ」による企業姿勢の映像表現手法

Toshiaki Kanda 2013年03月10日 日曜日
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この記事はRipreの案件記事です。

企業のブランディングや商品の価値には、その企業の姿勢がとても重要だ。

その企業が何のために、存在しているのか? 

もちろん、営利事業ではあるが、社会に存続する意味がある企業なのかどうかも問われる。

企業は「社会の公器」でなければならない。

特に、コモデティとなった製品であればあるほど、他の企業との製品との差別化が大変だ。

ユーザーは、その企業の製品のユーザーとなることで、その企業の姿勢を「購入する」という選択で「支援する」行動を取る。

もはや、商品と貨幣の交換だけでは終わらない。機能の購入でもない。企業の発信するメッセージに共感し、その企業の製品を持つことによって、社会との関わりを購入しているといっても過言ではない。

ブランドの価値はそこにある。ユーザーは、単なるロゴに対して投資しているわけではない。

だから、こそ企業はいろんな表現手法を通じて、企業の存在する意義や企業の目指すべき方向性を示さなければならない。ネット時代、いろんな表現手法が、マスと比較するとローコストにできるようになった。それだけではなく、ユーザーもその表現に対して、表現できるようになった。

メガネというコモデティ(日用品)であり、製品差別化しずらい製品カテゴリー。しかも、2013年で創業100周年を迎えるという老舗企業であるメガネのタナカという企業。

格安メガネチェーンの勃興、フレームレンズ一体型ビジネスモデル、ネット通販などの変化を迎えている。

6000億円(1995年)近くあった市場も4000億円を割ってしまっている。さらに、単価も3万円から2万5000円を割っている。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/kouza/kabuka2/03/20120618-OYT8T00470.htm

 

こんなマーケット構造だからこそ、明確な企業の姿勢を打ち出す必要がある。

ここに3本のコンセプトビデオがある。

すぐにそばにある普通のしあわせドキュメント 
「人生を見つめるメガネ」WEBで公開
 メガネの田中チェーンはこちらから

テレビCMで流すと費用対効果があわない。フィルムで撮影するのとちがって、デジタルで映画のテイストのように撮影できるようになった。一般の人が登場し、それぞれの人生を映し出す。

 

大家族で集まる機会、年に1度でも毎回となると、そのメンツの成長はいちぢるしいはずだ。
しかし、その集まりもゆっくりと変化していく。家族が成長していくからだ。
その集まりが、このようにドキュメンタリーとして残される、ひ孫がこの映像を大人になってから見る時がいずれやってくることだろう。

ドキュメンタリーの難しさは、いかにカメラが、その「カメラの気配」を消すかだ。 

家族との間にカメラは存在するけれども、そのカメラが気配を消し去り、その場の一員となった時、はじめてドキュメンタリーは成立する。

そして、最後に…

「人生を見つめ続けて、100年。愛情メガネのタナカ」 のクレジット。

この企業の姿勢がよくわかる単純明快なメッセージだ。

メガネに愛情が必要かどうか?ではなく、「愛情メガネ」と言いきってしまう覚悟が、企業スローガンには必要なのだ。

 

この写真のサプライズは嬉しい演出だ…。

等身大以上の写真で表現された白い空間。

想い出の世界がこの場では再現されている。
きっと、この子の幼い脳裏にも、この日のことは生まれてからの数少ない最初の記憶として刻まれることだろう。いや、この日の写真があればあとから記憶はきっと醸成されそうだ。 

家族には、家族なりのストーリーが存在する。いわば、切り取り方、ひとつで映画にもなるほどだろう。いろんな障害を超え、生まれることができた子ども。生きる選択を神から託されたヒトとして、成長していく。
子どもは親の本当の愛情を、親になった時にはじめて気づく。
でも、それに気づく時の親は成熟しすぎている。自分が子どもの頃の若い親の姿は、親の愛情はあまり記録にも記憶にも残らない。だからこそ、こんな演出のドキュメンタリーは重要だろう。

 

おそらく、ヘアメイクされて3姉妹で撮影される機会はそんなにあるものではない。
女の子にとって、ドレスは特別なものだ。
髪をコテでまき、エクステをつける。ドレスに着替えて、ハニカミながらの登場。
お母さんの笑顔もこぼれてくる…。
そして、プロのメイク。少女が大人へと一瞬だけ旅立った。
最後は花束を渡して、記念写真。
子どもにとってのサプライズは、実は親へのサプライズなんだと感じる。
親は子どもへのサプライズ。子どもは親の喜ぶ顔が一番好き。
このドキュメンタリーは、そこで両者の関係性が成立することを客観的に見させてくれた。
100周年だからこその企画の動画だった。
しかし、このシリーズは、企業の姿勢を明確に打ち出すとともに、優しさに満ちあふれている。
年に1本でも、このシリーズは継続すべきだろう。
年に1本作るとなると、1年間、そのことを考えることになる。
社員のアイデア、登場するユーザー像、日々の業務の中からメガネのタナカの社会に訴求できること?
企業の姿勢を情報発信するということは、実は、企業の姿勢を自ら考えることになるのである。
 
 
 





 

 

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Toshiaki Kanda