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【映画】ワールド・ウォーZ(製作費は2億ドル”200億円”)は、新たなゾンビ映画のスタイルを築いた!@WorldWarZ_jp

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【追記】2013/08/13

なんとゾンビはAI技術で計算されているそうだ

ブラッド・ピット映画で最高興行成績を記録

現在公開中のゾンビ映画『ワールド・ウォー Z』の全世界興行収入が5億267万ドル(約502億6,700万円)を突破し、ブラッド・ピット主演作では最大のヒット作となったことがわかった。(数字はBox Office Mojo調べ、1ドル100円計算)また、アメリカ国内興収に限っても『ワールド・ウォー Z』は1億9,747万ドル(約197億4,700万円)を記録しており、1億8,634万ドル(約186億3,400万円)を稼ぎ出したアンジェリーナ・ジョリーとの共演作『Mr.&Mrs. スミス』の記録を塗り替えている。これまで記録を保持してきたのはトロイ戦争を壮大なスケールで描き、4億9,741万ドル(約497億4,100万円)の全世界興収を上げた『トロイ』(2004年)も抜いた。

2013年8月10日、日本公開の「ワールドウォーZ」を見てきた。製作費は2億ドル”200億円”の巨費で制作されたゾンビ映画だ!この「Z」の意味は、ゾンビ(Zombie)のZ!

原作は、“World War Z: An Oral History of the Zombie War.” 映画監督のメル・ブルックスの息子のマックス・ブルックス。
ゾンビの攻撃から生き残った人たちの体験談という設定の小説だ。映画はこれを基礎ベースに大胆に展開されている。

この映画化権を争い、ワーナー・ブラザーズと組むレオナルド・デカプリオのプロダクション、アピアンウェイ対、パラマウントと組むブラッド・ピットのプランBエンタテインメントが交渉のテーブルにつき、ブラッド・ピット側のプランBエンタテインメントが独占映画化権を手にした(2006年6月14日)。 さらに制作にはパラマウントと組むスカイダンスプロダクション(オラクルのラリー・エリソンの息子のデビッド・エリソン社長)も参加する。

レオナルド・デカプリオ版のワーナーによる「ワールド・ウォーZ」もぜひ見たい気もする。きっと、デカプリオ版であれば、自然エネルギーとかエコのメッセージが装入される気がするからだ。

この争奪戦は、それだけこの原作がゾンビ映画の新境地を切り拓いている証拠であろう。

この小説の映画化権が重要だったのは、単にゾンビが想像上の産物なだけではなく、世界各国のお国の事情が描かれている社会派ゾンビストーリーであったところだ。

北朝鮮では将軍がゾンビになっても噛まないように歯を抜けと命令したり、イスラエルでは2000年前から壁を作っていた話など。モサドにCIAに国連にWHO研究所と、ゾンビの力学だけではない別の国際的な力学も影響している点が他のゾンビのシナリオにはなかった点だ。本映画では、イスラエルの事情について触れられている。

ダニー・ボイル監督の「28日後」以降、ゾンビの身体的な運動能力の加速度は上がってきている。走るゾンビは実に恐ろしい…。そういう意味では走るゾンビは、従来のゾンビとは別物と考えないと反則ワザかもしれない。

しかし、ワールド・ウォーZのZゾンビは、走る速度がさらに速いのだ。100メートルを9秒台で走るゾンビを相手にすると、銃があったとしても、狙っている間に襲われてしまいそうだ。

さて、ワールド・ウォーZの映画はフィラデルフィアからスタートする。実際の撮影はスコットランドのグラスゴーらしいが、CGがふんだんなのでどこからどこまでがそうなのかは、DVDの発売を待ちメイキングを見るまでまったくわからないと思う。

普通の日常の生活から異変が起こる。難しい説明はまったくなく、突然トップ・ギアで、はいってストーリーが急展開。トム・クルーズの「宇宙戦争」のようなスピード感にみちている。

しかも、何の解説もないまま、パニックに巻き込まれていく…。そうこの何が起きているのかを認識できない時が一番恐ろしい。

アメリカ映画の特徴は、主人公は、どんなSF映画でも、パニック映画でも「恋人や家族」を最優先で守るべき存在であることが求められる。

しかし、ゾンビ映画の醍醐味は、その家族が家族を襲うという究極のシーンがあるので自己矛盾と葛藤が起きる。「家族のためには死んでもいい」という人が、自分が生きるために、生き残っている人たちのためには、家族だったゾンビを殺さなければならないからだ。

この「ワールドウォーZ」でも、「娘は、かつての女房だった者に襲われた」と表現されるシーンがあった。噛み付かれた瞬間からは家族ではなくなると思わなければならないのだ。

監督は、007 慰めの報酬 Quantum of Solace (2008)など のマーク・フォスター監督。冒頭の演出からそのスピード感は感じられる。パニック映画ならではの、報道映像のようなザラついた画像のインサートシーンは世界各地の悲惨な状況がよくわかる。

さて、この映画、SFづいていて、アクションも得意なトム・クルーズならば、まだ、わかるような気がするが、ブラッド・ピットのゾンビ映画となるとちょっとイメージしにくい。
「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のようなシュールな役であればまだわかるのだが…。

さて、ブラッド・ピット主演のゾンビ映画は成立するのか?

 

ネタバレはこれ以下でということで…。 

MUSEの音楽は本当にゾンビ映画にマッチしすぎている。

「28週後」もMUSEだった

最近は、フランク・ダラボンの「ウォーキング・デッド」のTV予算のゾンビ映画に見慣れているだけに、久しぶりの予算のかかったゾンビ映画だった。

製作費は2億ドル(200億円)に及ぶ。

ブラッド・ピットが登場しているだけで、単なるゾンビ映画で終わらず、大作な映画に仕上がったゾンビ映画だ。しかし、あくまでもゾンビ映画として見るのが正解だ。

ブラッド・ピットは「ジェイソン・ボーン」のような格闘能力があるわけでもない。しかし、元国連職員で紛争地で働いた「知恵」が役だっている。しかし、それも傭兵だった「ランボー」ほどではない。ずっとクールでオーバーでない演技なのだ。その演技がB級作品にならないポイントなのかもしれない。

 毎回、雑誌を巻いて腕を噛まれないようにするという生活の知恵みたいな戦闘スタイルだ(笑)。

キーとなる学者を護衛して韓国へ行くが、早々と学者はあっけなく死んでしまう。その時点でミッションを失うが、国連の名にものを言わせる。イスラエルへ飛び、そこで城塞都市となったエルサレムを見る。

インド軍が、ヒンドゥー教の鬼神「羅刹天ラクシャーサ」と戦っているところから2000年前からの壁を建立させていた。しかし、そこでは、ユダヤ(ユダヤ教)とパレスティナ(イスラム教)も一緒に非感染者は、城壁へ避難している。

彼らが共存できる理由は、「人間1人救えば、ゾンビが1人減る」という。とても理にかなっている。現在もなお、敵対する彼らには第三の仮想の敵が必要なようだ。

映画はここから急展開する。パレスティナンが定刻にコーランのお祈りを捧げるために、声を出し始めると、ゾンビ化した人たちは城壁を、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のようによじ登り、ついには城壁を飛び越える。その身体能力はいくらCGとはいえ、凄まじすぎるまるで昆虫のようだ(笑)。

しかし、原作なのか脚本なのか、パレスティナ、アラブのコーランでゾンビが騒ぐという点の描写は物議を醸しだしそうな描写である。原作者はユダヤ系だからだ。

圧巻は、飛行機内でのゾンビ発生だ。

飛行機の中での素早いゾンビに対抗するには…。この方法しかないけれど、後が大変!

機内で、猛スピードのゾンビが現れ、12秒後に感染してゾンビ化してしまうと、もう収拾がつかなくなる。いくら銃を持っていてもキリがない。
 
ヨーロッパらしき風景のWHO世界保健機関に駆け込み、ゾンビに襲われない特性を説明するブラッド・ピット。しかし、なぜ彼がその説明をできるのかが不思議だ。ここはやはり青年の便りない生物学者を残しておくべきだったと思う(笑)。

ゾンビがアルコール中毒や病気をわずらっている者は襲わないというプロットはとても斬新で、人類の未来に光が見えてくる新たなプロットとなった。

抗ゾンビウィルスとして、生存者にそれが行き渡れば、感染する機会が激減するからだ。

ドラキュラに、ニンニクや十字架があったように、走りまわるゾンビにも苦手な部分は必要だった。

また、この「Zゾンビ」は、人間を襲わない時は、仮眠状態として、動きがスローモーになるというのも新たな解釈だ。気がつかれなければ、普通のゆっくりとしたゾンビなのだ。これで従来のゾンビの怖さも復活する。

久しぶりに、低予算ではないゾンビ映画を見ることができた。
何よりも、ゾンビに関する新たなる解釈が、この後のゾンビ映画において、ハッピーエンド物が作られるような可能性を感じることができた。

 

 


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