2011年10月31日に、世界の人口が70億人に達しました。また、10年後の2021年には、国別人口で世界一を維持し続けてきた中国が、インドに抜かれると推計されています。そのため、人口動態の観点からみると、2020年~2030年の間に国家間の力関係も大きく変わっていくと考えられます。 こうした背景の中で、人口動態が大きな影響を与える世界の消費市場の規模、特に現在、世界人口の中でも大きな割合を占めるBoP(Base of the economic Pyramid:低所得)層の人口とそれが形成する消費市場(以下「BoP市場」)の変化に着目し、予測を行いました。
現在のまま、開発途上国や新興国が経済成長を続けていくことで、2030年にはMoP(Middle of the economic Pyramid:中所得)層は全世界で約54.9億人に、またその層の家計支出総額は、約71.6兆ドル(※1)に達すると予想されます。2030年時点のMoP層のうち、元々BoP層であった人々は約35.2億人、元々MoP層に属していた人々が約19.7億人で構成されると予測しました。