ユーチューバーの影響力、北米でテレビ視聴率換算で25%

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今や、YouTubeはネット時代の「アメリカン・アイドル」や「スター誕生」ともいえる存在に成長した。

少なくとも、北米においては。

YouTubeで話題となり、デビューするというカタチは容易に想像ができる。いわば典型的な「登竜門プラットフォーム」だ。

2007年、フィリピンのアーネル・ピネダはバンドの映像をYouTubeにUploadしたことにより、ジャーニーのギターのニール・ショーンの目にとまり、ジャーニーのオーディションを受け、見事ジャーニーの一員となった。

いわば、YouTubeで検索することによって、とてつもないタレントが発掘することが可能なのだ。

しかし、若年層のスマートフォンユーザーの増加によって、それは大きく変化してきた。

現在のYOUTUBER は、バーバンクのシェーン・ドーソンを筆頭に、自ら年間、
3〜4,000万円を稼ぎだす。

すべてYouTubeからの広告収入だ。
チャンネル登録ユーザー数は、約500万人  どのビデオも最低300万回は再生されている。中には1,000万回視聴を超えるものもある。

テレビ視聴率に換算すると、関東地区の個人視聴率1%は、40万人なので、各ビデオは日本のテレビ視聴率で最低、7%の価値があるということだ。1,000万回視聴は、なんと視聴率25%に匹敵する。

ちなみにNHKのあまちゃんの最終回は、関東で23.5%だった。

youtubeを、日本のテレビ視聴率と換算するのはかなり乱暴ではあるが、ひとつの事象をおなじ土台で比較する機会となる。

プロがテレビ番組を作るものと、素人が自宅でYouTubeにアップロードしたものが、どちが見られているか? 

莫大な制作費とギャラを払っている世界が大きく変わるきっかけとならないか?

当然、YouTuberに、CMのオファーが来ると、事務所などもないので、億万長者の誕生は近い!

さらに、ハリウッドの映画とかにも出演するという、個人YouTuberとしてのブランドと、タレントとしての従来メディアでの活躍というハイブリッドな活動が期待できる。

そして、今までのタレントと違う点は、自分のブランドとして、YouTubeでしっかり稼げているので、メディアはじっくり選んでいくことができる。

この思考がいままでの新人登竜門タレントとはまったく違う!

つまり、大物タレントが番組を選ぶという視点で露出媒体を選べるのだ。

 すでにユーチューブは、新人登竜門プラットフォームではなく、有名タレントたちのイグジット(出口)モデルである。

有名タレントが事務所システムの生態系の中でしか生活できないところに、まさにピンのユーチューバーが風穴を開けようとしている。

プロのタレントは、エンタメの川上モデルでいしか生息できないのに、YouTuberたちは、川上でも川下でも生息できる新時代の両生類的なタレントになろうとしている。

YouTubeのパーソナリティーも若年層の指示を得て、多数登場してきている。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_YouTube_personalities
日本でも吉本芸人を追い抜く日がやってくることだろう。
吉本がテレビ株主の前に何もできない間に…。

 

19世紀末、ベルリナー盤のレコードが登場した時、歌手のほとんどは、ビニール盤から聞こえてくる歌なんて、本当の歌じゃないといった。

20世紀初頭、映画が初めてストーリーを伝え始めた時、舞台役者たちは、映画なんて、舞台に上がれない奴らが出るメディアだと言った。

テレビが登場した時、映画人は、テレビなんて、予算のない映画をいくら無料でタレ流してもと言った。

YouTubeが登場した時、テレビ人は、「あ、あの著作権侵害サイトね」と言った。

時代は変わる。メディアは変わる。タレント・アーティストも変わる。

 





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