「不況もまた良し」「日に新た」 松下幸之助



「知るを楽しむ 私のこだわり人物伝」
http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200901/tuesday.html

第二回目「巨耳の人」

松下幸之助の特徴の一つがレーダーのような巨大な耳。人々の話を聞き、情報を集め続けたからそうなったとささやかれている。幸之助は自分が「無学」なこと
を理解していたため、経営者は勿論、販売店の店主、従業員、消費者…様々な人々の発言を素直な心で受け止め、自ら考え、吸収した。誰にでも素直な心で耳を
傾け、人を尊重し、人を生かす天才でもある松下幸之助の経営哲学を作家の北康利さんが紐解く。

先月の「ガンジー」も楽しめたが、今月はパナソニックの創業者 松下幸之助

1918年 松下電気器具製作所 創業
たった5坪の土間から会社をスタート
40年で従業員3万人 売り上げ1000億円を超える企業を築いた

特に1929年の世界大不況当時の映像は、今回の経済ショックと同様なインパクトがあった。

松下幸之助の英断

「私どもの事業も売れ行きが半減いたしました。

みるみるうちに倉庫に製品がいっぱいになりました。

従って、解雇事業を縮小としうことが相当各方面におこったのでありますが

私もその時にそういう風にしようかと考えてみたんですが

その時に思い直しまして、これは一時現象であると。

やがて松下電器は相当大きく仕事しようという自分は意思を持ってるんだと

不景気に人を辞めさすというそういう弱いことではいけない。

しかし、現実には金が足りないから製造を半減することしました。

それから 半日作業にいたしました

そして従業員はそのまま1人も解雇せずして

給料は全額支給することにしました

そうしたらエライもんですな

そういうような徹底した心意気とでも申しますか

そういうものがありますと

倍、熱意もってやるんですな

2ヶ月もしますとすっかり倉庫がカラになっちゃったんです。

それで、注文が今度は増えてきたっていうわけですな 

ですからすぐに工場を全部再開

ところがね それによって得たことは、もうそれだけじゃない

非常に大きなものを得たんです。

それは、 ”やれば やれる” っていうことですね。

なるほど事業っていうものは、やりかたがあるもんだなっていうことです。

第一、私が非常に経営信念を強めた これに対して

また、従業員がそういう風にして非常に一致団結したんです」

倉庫に在庫を抱え、人員のリストラを迫られたが、労働稼動を半日にして、減産につとめるが、給与は今まで通り支払うというものだった。これに社員が奮起して、拡売に努めた。とてもいいお話だ。

盛大な初荷。
トラックに荷をのせ販売店へかけつけ、景気づけ、店主の胴上げ、表彰状に祝い酒。

場をもりあげ、おどりまくるはっぴ姿のパナソニック従業員たち。

威勢の良さに、店の人たちも多めの注文をだしてくれる。

映像を見る限り、吉本芸人のような芸達者なパナソニック社員である(笑)

「不況もまた良し」不況の時こそ、逆境をチャンスにかえる

資本主義経済にとって、好不況の波は避けることのできない存在だ。しかし、不況下での努力や創意工夫が企業を鍛え、次代に生き残るべき存在か否かを決定づける…。すなわち不況は、時代や市場変化への対応をキーとした「ふるい」であり、資本主義自体の自浄作用なのである


1932年 昭和07年05月05日 堂島 中央電機倶楽部 での演説
水道哲学
ドラを鳴らして壇上で宣誓する社員

経営理念の明文化

従業員400名の町工場の中小企業であった頃から、
CSR=企業の社会的責任

営利と社会正義の調和に念慮し…

綱領と信条

現在のパナソニックの経営理念

本人の声、映像、当時の写真とNHKのアーカイブがふんだんに登場。
ナビゲイターは、北康利
松下電気器具製作所
大正12年 電池式自転車ランプ

後藤清一 (ごとうせいいち)
三洋電機 副社長 おやじさんのきつねうどんがなかったら…

のちに後藤清一もこんな言葉を残す…。
http://becom-net.com/wise/gotouseiiti.shtml
「今日もええことがあるぞ、ええ一日になるぞ」

と自分に語りかけて寝床を蹴って起きることにしている。
そうすると、心に“勢い”と“張り”が出てきて、
一日一日を生き生きと生きることが出来る。

部下指導のコツは「5たい」をくみとることだ。
  1、関心を持たれたい。
  2、理解されたい。
  3、認められたい。
  4、信頼されたい。
  5、可愛がられたい。

スーパーアイロン 他社より3割安く1万台を売る目標設定
昭和4年1929年

第3回 日に新た   1月27日
  午後10:25〜10:50 
  2月3日
午前5:05〜5:30

松下幸之助の理念の真髄は「日に新た」。企業を大きくする過程で、製造手法、企業組織、従業員制度などを常に見直し、改革を進めた。直面する危機を、逆に
契機として、企業革新を成し遂げてきた。「日に新た」は、幸之助自らにも当てはまる。晩年に至るまで深く思索を続け、幸之助自身が人間的に常に変革を行っ
ていたのだ。作家・北康利さんが「日に新た」をテーマに松下幸之助の思想行動を紐解き、現代へのメッセージを探る。

経営理念 ディスクロージャー  5カ年計画  事業部制
欧米のビジネスクールのお手本となる

1933年昭和8年 3つの事業部制  

「社員」という稼業

松下電器時報 アメリカ通信
http://panasonic.co.jp/rekishikan/tokubetsuten/2004/period/period04.html

熱海会談 
3日間にわたる懇談会

「共存共栄」

販売店の抜本的改革

VHS ベータ戦争

盟友 ソニーの盛田昭夫からのさそい

海外では、アメリカンフットボール(約3時間)を録画できなければ売れない

「商品を抱いてみると商品が話をするんや」

真々庵で人をお迎えする心を養う

「松下電器は人を作るところでございます。
合わせて商品もつくっております 電気もつくっております」

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ ビスマルク

100年に一度の経済危機、松下幸之助の歴史から学べるところは多い。

松下幸之助の生涯

松下幸之助の入社試験

松下電器歴史館映像







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